天羽(ヒューマンバグ大学)
あもう
概要
小峠華太が所属している天羽組の組長。推定60代。初登場は小峠華太シリーズ第一弾。
他の組員達からは「親っさん」または「親父」と呼ばれている。名前は2021年11月2日付の動画で判明。武闘派狂人揃いの天羽組を纏める傑物。構成員達への指示や作戦立案、他の組との交渉を主に担当。また、抗争の仲裁を頻繁に頼まれ、尚且つ殆ど成功させているなど、交渉能力が高い。かつては今は失き徳島組の組員だった。彼がどのような経緯で天羽組を立ち上げたのか、徳島組に居た頃は何をしていたのか、謎に包まれている。
人物
容姿
刈安色の着流しを身に纏い(初期は暗い黄緑色の着物だった)、下駄を履いている。老齢ながらそれを感じさせない鍛え抜かれた体で、四肢に龍の刺青が彫られている。徳島組に所属していた若い頃から坊主頭だったが、服装は着物ではなく、刈安色のワイシャツを着ていた。描写されていないので下は何を着ているのか不明。
性格
余程の事がない限り常に落ち着いている冷静沈着な性格で、極道の世界では無駄な争いを好まない穏健派として知られる。有事の際にも落ち着いて的確な指示を下し、「狂人」「殺戮集団」と呼ばれる武闘派の組員達からも信頼されている。また、義理と人情を大切にしており、他の組同士の揉め事の仲裁を頼まれる事も多く仲裁の成功率も高いため、他の組長達からも一目置かれている。
だがあくまで他の極道と比べれば穏健というだけで、極道としてのメンツは何よりも重視しており、自分に盾突く者や組に害を及ぼす者は決して許さない。いったん怒らせると誰よりも恐ろしい鬼のような形相になり、敵対組織や裏切り者に対しては残虐な拷問と処刑も一切の容赦なく執行する。
可愛い動物が大好きという意外な一面があり、自分が飼っている小犬のラッキーに赤ちゃん言葉で話しかけたり、機嫌の良い時には他の組員達にもペットを飼うよう熱心に勧めたりしている。
活躍
2021年10月4日付の動画では天羽の言で、何人かの組員が天羽が懇意にしているペットショップ経営者である犬養から子犬を購入して飼育したが、しばらくすると子犬は皆死んでしまった。この事を不審に思った天羽の舎弟であり組幹部である小西が犬養にクレームをつけに行ったが、戻って来ず行方不明になってしまった。犬養を怪しんだ天羽は小峠と小峠の舎弟Cに犬養に話を聞いてくる様命じた。その後、犬養の手で瀕死の小峠に悶死している舎弟Cという惨状を目の当たりにし激怒。犬養をいつもの廃工場に拉致してカンナで削るという拷問にかけた。その後小峠にも舎弟の敵討ちをしろとカンナ削りを行わせ、最終的に犬養は絶命した。天羽はこれで舎弟も浮かばれると言っていたものの、小峠の心は晴れず、犬養の不敵な笑みはしばらく頭から離れなかった。
「よーしよし! ラッキーちゃんは今日もお利巧さんでちゅね~!」
「犬養ィィ! テメェやってくれたなァ!!」
「俺の可愛い舎弟をサイコロステーキにしてくれたらしいなぁ! だったら俺はおめぇを薄切り肉にしてやるぜぇぇぇッ!」
「小峠ェ! テメェもやれ! 舎弟の仇を取ってみろ!!」
「良くやった小峠。これで舎弟も浮かばれるだろう」
2021年10月7日付の動画では、東北から葬式の招待が届いた為、犬のラッキーの世話を小峠の舎弟Dに任せた。ちなみに舎弟Dは、時間にルーズ且つ大雑把な性格で社会常識もなく、さらに堅気に喧嘩で負けるなど、極道として全く良いとこ無しのダメ組員だった。そんな彼に、何故天羽がラッキーの世話係を申しつけたかというと、うだつの上がらない舎弟Dにちょっとでも向上心を持ってもらう為という、一種の親心であった。だが元々ずぼらな性格な上さらに慣れない動物の世話でストレスの限界に達してしまった舎弟Dは、小峠が目を離した隙に遊び感覚でラッキーを洗濯機で虐待してしまう。その後ラッキーの一命は取り留めたものの、毛並みがボロボロになってしまった。そして東北から帰ってきた天羽は激怒し小峠を監督不行き届きでボコボコにしたほか、舎弟Dを破門。しかし怒りが収まることなく舎弟Dを射殺するよう命令。小峠は舎弟Dに最後の食事を奢ってやった後、舎弟Dを射殺した。
「お前ら。あんまり他所やカタギに迷惑はかけんなよ」
「お~よちよち! 今日もおりこうさんでちゅね~!」
「小峠ェェェ!! お前若ぇモンにどういう教育をしてやがったぁ!?」
「小峠。テメェの舎弟だ。しっかりケジメ付けて来い。殺れ」
「死体の処理は手はずを付けてやる。出来るよなぁ?」
2021年10月8日付の動画では、会食を終え事務所に戻ろうとしていた所、ナイジェリア系の半グレによって護衛ともに集団リンチにあってしまう。その後半グレは小峠と「ハンマーの富樫」に粛清されたが、富樫は瀕死の半グレに鼬の最後っ屁として撃たれてしまい意識不明の重体になってしまう。その後、富樫が担ぎ込まれた闇病院の闇医者に「絶対に富樫を救ってくれ」と頼み込んだ。
「お前らァ!! 俺を誰だと思っていやがる!! やれるもんならやってみィーー!!」
「富樫は俺の仇を討ってくれた。金はいくらでも払う。絶対に死なせるな」
2021年10月24日付の動画では、敵対組織である河内組との抗争を交渉で片付けた幹部の祖父江を射殺した「マシンガンの尾崎」を絶縁処分とした。この絶縁処分は立ち上げ初期からのメンバーである尾崎に対する最後の情けだった。ちなみに絶縁処分は極道の中で一番重い処分であり、極道界から完全追放され一生路頭に迷うことになる。その後半グレ集団「ビーハイブ」が天羽組のシマを荒らしはじめ、天羽からの命令で小峠と野田が粛清に動員された。しかし2人はそこでビーハイブのメンバーと成り果てた尾崎と再会。尾崎は小峠と一騎討ちになり、脳天に銃弾を叩き込まれて即死した。
「尾崎ィ! テメェなんてことしてくれたんだ!! 祖父江は組のためにやったんだぞ!」
「お前を絶縁処分とする」
「半グレだと…? そんなチンピラさっさと仕留めてこんかい」
2021年10月31日付の動画では、自身の兄貴分だった人の葬式に参加していた。大切な人を失った悲しみでいつもよりも落ち込んでいたが、その後、二人組のヒットマンに射殺されそうになったが、若頭の阿久津が咄嗟に庇った為、助かっている。しかし阿久津は意識不明の重体になってしまい、尚且つその場にいた若衆が1人巻き添えをくらって死亡してしまった。襲撃に失敗し、その場から逃げようとしたヒットマンは、片方が「アイスピック野田」に滅多刺しにされて死亡、もう片方は「日本刀の和中」にアキレス腱を切断されて捕らえられ、拷問された後、黒幕は根岸組と白状して和中に介錯された。
その後、根岸組の後ろ盾である制和会に連絡し根岸組を破門させ、尚且つ全国の極道組織に通達し、根岸組を完全に孤立させた。尚、極道組織が敵対する極道組織に暗殺者を使った襲撃をかけるという事は別段珍しくないのだが、冠婚葬祭などの祝儀の最中に襲撃するのは禁忌中の禁忌とされており、それを行った組織は極道界隈からムラハチに遭う。
しかし、極道界隈最大のタブーを破った上に若頭を意識不明の重体にし、若衆を1人殺した根岸組に対する天羽組の報復はそれだけでは済まなかった。天羽は根岸組を確実に壊滅すべく小峠、和中、野田の3人に根岸組組長を襲撃させ拷問させた挙句、行きたまま粉砕機に放り込むという残忍な方法で粛清させた。
「知っている顔が逝くのは辛ぇなぁ…… お前らも死に急ぐんじゃねぇぞ……」
「こっちはカシラぁ殺られかけたんだ…… どうするかは分かってるなぁ?」
2021年11月2日付の動画では、過去に徳島組の構成員だったことが判明。ミスを犯して服役していたかつての同僚であり戦友でもある福留とひょんな事から再会。福留を自らの組に招き、小峠に世話係を任せた。
それから半年間は特に何事もなかったものの、天羽組のシマで囲い屋をしている半グレへの制裁に小峠、「アーミーナイフの小林」、福留を派遣。3人の活躍で半グレを裏で操っているのが新進気鋭の若手集団「山岡組」と判明する。早速山岡組にカチコミをかけようとした小峠と小林を諌め、福留をヒットマンとして仕向ける事を決定する。かつての同僚であり戦友でもある福留をヒットマンにせねばならなかった事に対し天羽自身思うところがあったのか、その時の口調は苦々しく重苦しいものであった。
「久しぶりじゃねぇか! 福留ェ!」
「黙ってやれぇ小峠! いずれ分かる」
(ヒットマンを出すと言った直後、小峠に若衆を使うと拙いと反論され)「そんなもん、わかっておるわぁ…… ……福留……お前、行けるな?」
11月24日の伊集院茂夫シリーズの動画に小峠、和中と共にゲストとして登場。元天羽組組員の村田が若い女性を嬲り殺しにして、死体を処分する為に山に捨てて野犬に食わせるなど卑劣極まりない行為をした為、彼を連行し粛清する為に和中と小峠を派遣。しかし、和中は村田を連行する際、伊集院と流川に遭遇。伊集院と和中の壮絶な戦いになるが、その最中に現場にいた小峠が即座に天羽に連絡し、天羽から村田は伊集院に預けてくれとの指令により小峠が事情を説明し、また伊集院も村田を屠る目的だったため事なきを得た。伊集院は武闘派極道のトップである天羽にすらさん付けと敬語で接されるという事が判明した。その後村田は伊集院からの石子詰めと言う拷問を受けた後、和中に四肢を切られ絶命した。
「なんだと!? それは拙い! む、村田は伊集院さんにお預けして構わん!!」
11月26日付の動画では空き巣被害を受けてしまい、小峠に三日以内に犯人を探し、自分の前に引き摺り出す様命じた。のちに小峠の手で引きずり出された犯人に、「カンナで全身の肉を削り取る」「カンナで削られた傷に煮えたぎった油を注ぎ込む」という苛烈な拷問を喰らわせ、惨殺した。その狂気に満ちた処刑方法とその最中のセリフ及び同僚且つ戦友であった福留が武闘派狂人であった事から、一部のコメントには「今では落ち着いているが、若い頃の天羽は部下達と同レヴェルの狂人だったのではないか?」と書かれている。
ちなみに頭に血が上っている状態で小峠に命令した時、愛犬のラッキーも怒っていた。
「小峠ェ、俺の家に手ェ出したクソ共を見つけ出せ。だが悠長に構える余裕はねえぞ! 3日だ! 3日以内にここに連れてこい!!」
「ワシの家に盗みに入るたぁ、極道舐めとんのかァァァァッ!!」
「アブラカタブラァ! 痛いの痛いの飛んで行かずに染みこめぇぇい!!」