概要
デザイナーは重田敦司。
同作の他の登場プラモとは異なりキャラクター・モデルとしての設定を持たないが、にも関わらず主人公オリジナルのフルスクラッチというわけでもない(製品としてパッケージングされている)、まさに謎の機体。
「ガンプラマイスター」ボリス・シャウアーはこの機体を「始まりの機体」と呼んでいる。
形式番号は「GPB-X80」となっているが、これが何を意味するのかは劇中では語られてはいない。また、「ビギニングG」の後日談的作品である「ガンプラビルダーズJ」および「ガンプラビルダーズD」では正式に商品化がされているようである。
武装は頭部バルカン、ライフル、シールドと装備自体はスタンダードだが、サーベルは両肩に3対、シールド裏にも3基の計9基を装備し、片手で3本のサーベルを掴んで切りつける荒技を披露している。Let's party!とか言わない。
なお現実においてもプラモもしっかり発売されている(作中と同じパッケージである)が、パーツ構成が複雑なため、名前とは裏腹にビギナーには向かないという評判である。
バリエーション
ビギニング30ガンダム
バンダイホビーセンターからイレイ・ハルの下に送られてきたIFSユニットをビギニングガンダムに装着したガンプラ。
「30」は「30年」を表しており、ビギニングとあわせて「30年目の始まり」を意味する。
Iフィールドを自在に操る事ができ、それによって広域にビームシールドを展開したり、ビームの出力調整を行うなど多彩な活躍を見せた。
また、ビームサーベルの搭載本数も増えており、ファンネルよろしく遠隔操作を行う事も可能となっている。
ビギニングJガンダム
外伝作品「ガンプラビルダーズJ」に登場。同作の主人公であるネッキ・タケルが操るガンプラ。
「J」は「ジャパン(ホビージャパン)」の意。全身に丸型のIFSユニットが配されているのが特徴。
タケルの祖父の屋敷から発見された謎の設計図を元に製作したガンプラであり、背部に搭載された二本のバーニングJソードを操る。
バーニングJソードにもIFSユニットが内蔵されており、搭乗者であるタケルの気合が最高潮に達すると、刀身に炎のような形のIフィールドを発生させる。
なお、設計図は実はバンダイホビーセンターが商品化を企画していたもので、当初はスクラッチパーツを用いていたが、後に商品化されたパーツを使用して組みなおされている。
主な改造バリエーションにHGマスターガンダムのパーツを使いケンタウロスモードへの合体機構を備えたバーニングクロス&モビルホース爆熱烈火などがある。
またビギニングのビームサーベルを持つ手がクリアパーツなのを利用した「シャイニングビームサーベル」や、UCハードグラフの陸戦型ガンダムの腕(※)を用いた「ジャイアントナックル」という技も用いる。
※
ビギニングの1/144に対して、人間が中心となるハードグラフ・陸戦型ガンダムの腕は1/35スケール。
これはメガサイズシリーズの1/48を超えてガンプラ最大のモビルスーツ(の一部)である。
ビギニングDガンダム
外伝作品「ガンプラビルダーズD」に登場。同作の主人公であるアスメ・シンゴが操るガンプラ。
「D」は「電撃(電撃ホビーマガジン)」の意。全身に四角型のIFSユニットが配されているのが特徴。
シンゴの下に送られた謎のパーツをビギニングガンダム(カラーD)に装着したガンプラであり、各部に追加パーツを装着する事が出来る。
バックパックのビームサーベルは六本から二本に減っているものの、高出力のハイパーDサーベルに変更され、ビームライフルも大型のハイパーDライフルが用意されている。また、これらの装備は最大出力時に稲妻状のビームを発生させる。
先述のビギニングJともども商品化された。
主な改造バリエーションにプロヴィデンスガンダムのドラグーンを装備したものや、ガンダムAGE-1とポリキャップが同構造なのを利用したビギニングDタイタス、可変タイプのラクタパクシャ、バーニングJソードを装備したビギニングDJなどがある。