概要
内巻き・外巻きカールを複雑に組み合わせた独特の髪型である。
テクノカットと並んで1980年代前半のわが国の流行を象徴する髪型。当時人気の頂点にあった松田聖子の髪型だったことから「聖子ちゃんカット」と呼ばれるようになった。
彼女の人気にあやかるべく、多くのアイドルや美容師、若い女性たちがこぞってこの髪形をまね、さらには、教科書の図に写る女性や取扱説明書の図案キャラ、(1950年代を意識したはずの)リバイバル列車の女性乗務員にまでこの髪形が見られた。
時代は進み1990年代までにほぼ廃れ、松田聖子自身もこの髪形をしなくなり、今となってはこの髪形をした女性が写っている写真や映像を見ればそれがいつ撮られたものかわかるという、まるで示準化石のような存在になっている。
アイドルのほか、「酔拳」時代のジャッキー・チェンも偶然この髪型だったことがあった(当然、彼の方が松田聖子より先)。
欠点として頭が大きく見えるという点がある。このため80年代後半になっていきなり日本人の足が極端に伸びたような錯視が起きる。