ジグモ
じぐも
ジグモとは地中で生活をする蜘蛛の一種
概要
ジグモ科に属する原始的な蜘蛛の一種で、その名の通り、地中で生活する蜘蛛の仲間。土蜘蛛とも呼ばれるが、妖怪の土蜘蛛や陸上を歩き回って狩をする蜘蛛とは全くの別物である。
本州、四国、九州、稀に北海道に分布する。
民家や神社の外壁や、公園などに巣を作る身近な蜘蛛。
土を思わせる黒褐色の体と巨大な大顎と腹が特徴。子供が遊びで大顎を腹に突き刺して殺した故事からハラキリグモの異名を取る。子供とは残酷なものである…。しかし、この顎はダンゴムシやワラジムシの装甲を物ともしない強力な物なので、調子に乗って触れようものなら激痛が襲って来るだろう。幸いにも毒は持っていないが。
地中の中に細長い袋状の巣を張って、地上に出ている部分に獲物が引っかかると地中から現れて巣の内部から噛みつき、住処部分に持っていく。
民家の外壁に付いた巣をつついて中の蜘蛛を上部におびき寄せ、巣の下の部分をつまんで蜘蛛ごと引き抜くジグモつりと言う遊びがある。
地中に巣を作る蜘蛛には他にキシノウエトタテグモやハラフシグモなどがおり、原始的なグループに属している。
奄美大島にはヒラヤジグモと言う近縁種が生息する。
その名の通り、地上部の巣を地面に並行に作る。