ファッション雑誌
ふぁっしょんざっし
概要
主にファッションについて扱われており、最新の流行についての情報を得たり、自分のファッションセンスを磨くことを目的とした雑誌。
アニメの世界にどっぷり浸かったオタクには、無用の長物…と、思われがちだが、現代もののストーリー作品やイラストを描く際のキャラクターデザイン(参考材料に使い、作者のアレンジ入り)や、服を着た人物のデッサン、メイクや顔面パーツの構成理論など、画力の向上にかなり役に立つ雑誌である。
ついでに、90年代生まれ以降のモデルはオタク率が非常に高い。
洋服やモデルさんがお洒落で、新人マイナーモデルファンのディープな読者もいて、読者サービス(日用雑貨の紹介、小話、付録など)も充実している為、恋愛やお洒落と無縁の人が読んでも意外と面白い。
ティーンズ時代はすぐに過ぎてしまう為、中二病時代にアニメ誌や投稿誌を読んで過ごしたオタクが「もっと早く良さに気付いていれば…」と後悔するのも一種のあるあるネタ…かもしれない(an・an以外の名前を知らないオタクは勿体ないぞ)。
どの年代に向けた雑誌も読んでいる年齢層が幅広い為、「どの雑誌が自分の年代に合っているか分からない」「対象年齢を過ぎてしまった」という人でも恥ずかしがらずに読める。ゴスロリや着物やぽっちゃり系を扱った趣味別のものもあったりする。
ちなみにファッション雑誌は、外観(着こなし方、流行)の紹介がメインであり、材質・サイズの選び方、洗濯・収納の仕方、気温に合った服装などの所帯じみた知恵は基本的に載っていない。生々しい話は、webサイトなどの別の媒体を当たるべき…かも?
最も古いファッション雑誌は、1867年のアメリカの女性ファッション誌『HARPER’S BAZAAR』(ハーパース・バザー)と言われるが、初期のファッション雑誌は実用性重視で文章記事と線画中心の硬いものであった。現代のように写真を豊富に入れ、見て楽しめる雑誌になったのはだいたい1920年代ころからである。古いファッション雑誌も当時の風俗を知るうえではかなり面白く、「ファッション雑誌収集」という趣味があるほどである。昨今の出版不況や金の若者離れ、ポリコレ・政治介入の影響で何かとやりにくくなってきているジャンル。収集するならお早めに。