概要
「魔法陣グルグル」でブレイクした漫画家。
それ以前に、広くその存在を知られるようになったのはエニックス社が刊行していた「ドラクエ4コママンガ劇場」で、シュールな画風の作品を数多く投稿していており、中でも大根を剣の如く握って「ふんどし」とのたまう混乱勇者のシーンは、20年以上経った今でも鮮烈に憶えている読者もいることだろう。
（なおこのアクションはドラクエⅩで逆輸入された。さすがに名称は「だいこん」だが）
荒川弘は彼のアシスタントとして下積みを積んでおり、自作『鋼の錬金術師』のファンブック等にて、漫画のノウハウを多数教授されたと語っている。
「自宅DJ」の肩書きもあわせ持っており（DJ NICK-Q名義）、ファンイベントではメインDJを努めている。
作風
絵本調の線の太いふわふわとした画風に、その真逆を行くような濃厚なギャグ漫画を放り込んでいく独特のスタイルが持ち味。腰ミノとジジイは欠かせないエッセンス。
もちろんシリアスな雰囲気、思わずニヤニヤさせられる甘酸っぱいシーンも手掛けるが、それらをふっ飛ばすぐらいのシュールなギャグを多数生み出している。腰ミノとジジイは欠かせないエッセンス。大事な事なので。
シュールなギャグに目が行きがちだが、友情や恋愛など、ティーンズ世代の琴線に触れるようなハートフルなテーマを盛り込んだ“優しいストーリー”が真骨頂。
可愛らしいキャラクターも多数生みだしており、ギャグとファンタジーが高次元で混ざった独自の世界観で魅せてくれる。
