曖昧さ回避
- 1.オオヒキガエルの英名。
- 2.『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するキャラクター。本稿で紹介。
概要
始まりの街・アクセル周辺に生息する、カエル型モンスター。世界中でアクセルの街がある地域にしか生息していない。
作中の数多のモンスターの中では最も登場頻度が高く、作品を代表するモンスターとも言える。
見た目はカエルそのままだが、座っている状態の高さが3mを超える程の巨体の持ち主。体色は緑だけでなく、赤・黄・青・白と多岐にわたる。湿った土の中に潜って休息するため、水源がない平原で乾かずに生存可能。打撃攻撃に対して強い耐性がある。
毎年、春頃の繁殖期になると卵を産む前に体力をつけるためにエサを求めて街の近くまでやってくる。
山羊や牛を一頭丸飲みにする事ができ、繁殖期には家畜の牛を襲い農家の人や子供が毎年行方不明になるという、見た目に反して凶悪な危険性がある。
ただし、呑み込まれてしまっても短時間で死ぬ様な差し迫った危機はなく、獲物を1つ呑み込むとしばらくは頭を上に向けたまま動かなくなるため、打撃以外の攻撃手段を準備して一度にパーティ人数より少ない数のジャイアントトードしか相手にしないよう立ち回れば、仮に1匹につき1人ずつ呑み込まれても残った者だけでも容易に撃破する事が出来る。そのため、人数さえ揃えば余裕なお手軽モンスターとされる。
また金属が苦手で、金属製の鎧を着た人間を捕食しない。このため『鎧を装備した者がカエルのタゲを取り、他の者が攻撃をする』という手法が、ジャイアントトード討伐の常套手段となっている。
なおジャイアントトードの肉は、多少の硬さはあるが淡白でさっぱりしていて食材として喜ばれ、アクセルの街ではお馴染みの食材として親しまれており、カズマ達もジャイアントトード料理に舌鼓を打っている。
街の近くで討伐可能で、討伐の実績は自動的に反映されている冒険者カードで確認可能なため冒険者ギルドは回収も請け負っており、冒険者は倒したジャイアントトードをその場に放置したまま冒険者ギルドに帰っても、討伐クエストの報酬とは別に回収された食肉の買取報酬も得られる。
ちなみに、スピンオフ『この素晴らしい世界に日常を!』では、ジャイアントトードを象った“カエルサブレ”なる銘菓(?)が登場している。
カズマ達との戦いの軌跡
一回戦目
カズマとアクアが冒険者として最初に挑んだクエストが、『三日以内にジャイアントトード五匹を退治する。討伐報酬十万エリス』というものであった。
初日、ジャイアントトードとの戦闘のセオリーを知らない冒険初心者のカズマは、逃げ惑うばかりでなかなか倒す事が出来ずにいた。
それを見てバカ笑いしていたアクアだったが、大声のためかこのカエルの標的がアクアに移ってしまい、丸飲みにされてしまう。捕食されたアクアの救出のためにカズマが特攻した事で、ようやく1匹目を倒した。
その後粘液まみれでヌルヌルになったアクアが、女神の怒りと悲しみを乗せた打撃技『ゴッドブロー』で2匹目のジャイアントトードに挑むが…
(「ジャイアントトードには打撃技が効きにくい」とギルドで言われていたにも拘わらず)
…結果、再び食われてカズマに救出される羽目になった。
退治されたジャイアントトードはカズマとアクアのその晩の食事となったが、回収代を差し引いた1匹分の肉の買取金額=5000エリス=一日の土木作業のバイト代だと判明し、「命がけなのに土木作業のバイトと変わらない」とカズマには嘆かれた。
この後仲間に加っためぐみんのエクスプロージョンで3匹目が倒されたが、その衝撃で土の中から起きてきたジャイアントトードに今度はめぐみんが食われ、別の場所でアクアが食われた所をカズマが倒してようやくクエスト達成となった。
冒険者パーティの人数は4~6人程度が基本なため、仮に5人パーティだったとして5匹討伐クエストの買取を合わせた報酬金額12万5千エリスを5人で割れば、1人当り2万5千エリス、日本円換算で2万5千円相当。
「1日で達成できるようになればいい稼ぎだが命懸けの仕事としては割に合わない気がする」というのが、初クエストを終えたカズマの感想。
更にこの後、ダクネスが話を聞きつけてカズマ達の仲間に加わったが、前述の通りジャイアントトードは金属を嫌うので、鎧を身に着けたダクネスが食われる事は無いだろう(ダクネスが喜びそうな案件だが)。
二回戦目
アルダーブ邸爆破の件で投獄されたカズマを脱獄させるために、めぐみんが囮のつもり(無駄な行為だったが)でエクスプロージョンを放った事で冬眠中のジャイアントトードが目覚めてしまったため、セナの監視の下ダクネス抜きのカズマ達が後始末をする事になったが…。
エクスプロージョンで何匹か倒したものの脱力状態のめぐみんが再び食われ、セナを含めた3人で逃げ惑う羽目に。なお冬にも拘わらず、動きはまるで落ちていなかった。
(原作では逃げるだけだったが、アニメではアクアとセナは食われる。しかもセナの場面はやたらエロく描かれていた)
いよいよ追い詰められるというところでゆんゆんが加勢し、冬眠から覚めたジャイアントトードは全滅した。
三回戦目
アクアが1人で魔王を倒しに行ったものの、カズマは魔王軍幹部セレスディナとの戦いでレベル1となってしまい、追いかける事も出来ない。腐っていたカズマにダクネスが気分転換にと、ジャイアントトード討伐を提案したのだが…
今度はダクネスも参加、スキルによる囮役を買って出るも、ジャイアントトードもそんなにすんなり行く訳がなかった…
ただこの戦いが、カズマにパワーアップの打開策を与えるきっかけにはなった。
しかし表紙裏のあらすじには、こいつがカズマの宿敵の様に記載されている。カズマ的にどうよ…デカいだけのカエルが宿敵って。
派生作品
異世界かるてっと
そろそろシュワシュワのが飲みたいと語り、ノイマン&グランツ&顔が細い人がカズマと結託して、校長の部屋にある赤いシュワシュワを盗もうとした際に、アクアが割り込んだせいで発動したトラップの1つとして四匹出現。
ノイマンとグランツを飲み込んだ後、カズマが攻略法を教えた事で顔の細い人は自ら犠牲になり、アクアが赤いシュワシュワを死守と思いきや…
なお、校長室には他にダンジョンもどきも巣食っていた。
『このファン』におけるコラボイベント
『このゼロから始める異世界に祝福を!』/『Re:ゼロから始める異世界生活』
虹色のジャイアントトードがロズワール邸に出現して、スバル、エミリア、パック、レムを飲み込んだ所から物語が始まる。そしてスバル達は唾液で生臭くなった所を、アクア達と遭遇する訳だが…
ちなみに、ヌルヌルになったスバル達のグラフィックは無い。
ラム「何を期待しているの?エミリア様やかわいいレムのヌルヌルになった姿を期待するだなんていやらしい!!それともヌルヌルのバルスやパックが見たいわけ?悪趣味ね!」
スバル「オイ!」
(※こんなセリフは無いし、ラムは今コラボには参加しないので悪しからず)
この虹色ジャイアントトード、『別世界に通じる扉がある』と言われる曰く付きの森に封印されていたのをめぐみんの爆裂魔法で解かれてしまい、「異世界にいる同胞も目覚める」と口にした。
パックの見立てでは異世界の扉とはこの虹色ジャイアントトードの事で、「封印が解かれたためにリゼロ世界にも出現したのでは?」との事。
なおスバル達が飲み込まれた後ペテルギウス・ロマネコンティまでもが飲み込まれ、このすばの世界に来てしまうのだった。
『このダンジョンにを求める者達に祝福を!』/『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
ベル達をこのすばの世界へ呼び寄せた原因であるモンスター、“閃光リザードランナー”を皆で探していたのだが、発見した直後に閃光リザードランナーは自身の能力を用いてジャイアントトードを複数召喚した。
あっという間にヘスティアが犠牲となり(しかも飲み込む際に、ヘスティアをヌルヌルまみれにするグラフィック付き)、更にアクアも恒例とばかりにしっかり飲み込まれる羽目になった。
『この死の支配者達に祝福を!』/『オーバーロード』
『リゼロ』の時と同じく、虹色ジャイアントトードがオーバーロードの世界、もといナザリック地下大墳墓に出現。飲み込まれたシャルティアを追って、アインズ・アルベド・ハムスケの面々が、このすばの世界にやって来る事となる。
なお、ヌルヌル状態のアインズ達のグラフィックは無い。
ちなみにアインズ達から事情を聞き、彼等をこの世界に転移させたのが虹色ジャイアントトードだと察したカズマとめぐみんは、元々の原因が自分達であるが故に責任を感じて密かに焦っていた。
『このとある科学の超電磁砲に祝福を!』/『とある科学の超電磁砲T』
美琴のキャラストーリーに登場。「お前の携帯電話(ゲコ太)にそっくりなやつが見られる」とカズマに半ば騙される形で、ジャイアントトード退治のクエストに連れて来られた美琴は、騙された事に憤りながらもジャイアントトードに攻撃しようとした。
しかし、退治されたジャイアントトードが食材として使用される事を知り愕然。「どれだけ大きくてもゲコ太の仲間なのだから、それを焼いて、ましてや食べるなんて無理」だとして、ジャイアントトードの群れの中にカズマとアクアを放置して逃走してしまう。
その後ヌルヌル状態のカズマとアクアが、美琴の呼び掛けで駆け付けた人々によって保護されたのだった。
なお今回美琴達がこのすばの世界に来た原因は、デストロイヤーを造った科学者が「推しのいる二次元に行きたい」という理由で造り出した、『次元要塞デストロイヤー』の封印をカズマ達が解いてしまったせいである。
他作品コラボ
- 無職転生~ゲームになっても本気だす~
アクアがウィズの店から手に入れた転移アイテムによって、カズマ達同様本作の世界に召喚。転移アイテムを食い逃げしてどこかに行ってしまったため、カズマパーティは居合わせたルーデウスらと共に、捜索に当たるのだが…。
本作で犠牲になるのはルーデウス。そして、そのためにわざわざ鎧を脱いだダクネス…。
- 精霊幻想記アナザーテイル
カズマ達同様に、謎の魔法陣によって召喚された。
カズマから「打撃技は効かない」と教えられたリオはちょっと試してみようと挑むも、攻撃は全て弾き返されてしまった。ちなみに、アクアと違ってカズマの忠告はちゃんと聞いていたので食われる事はなかったが、流石に食われると聞いて引いていた。
コラボクエストの中級・上級で初日から登場した。
イラストは「アクアが食われている状態」で登場したため、アクアごとトードを倒すという原作らしい戦いになり、ワンターンキルされる姿が良く見られた。
8回ほど戦えば満福になり、他のキャラ達と仲間として戦う事が出来る。
余談
- “Giant Toad”は直訳すると『巨大なヒキガエル』で、『wizardry』などの作品にも同名の魔物が出現する。
- 長い名前のためか作中では正式名称で呼ばれる事はほぼ皆無で、「カエル」とだけ呼ばれている。
関連イラスト
pixivに投稿されているイラストの半分が、アクアが食べられ(かけ)ている構図である。
関連タグ
大きさは違うものの、アニメ版にてそっくりなカエルが登場。