シルビア(このすば)
しるびあ
「我が名はシルビア!!最強の力を手に入れたグロウキメラのシルビアよ!!!」
CV:渡辺明乃
魔王軍幹部であり、魔王軍の強化モンスター開発局局長。種族は『グロウキメラ』。
魔王軍の中では比較的常識人だが、やはり例に漏れず色々秘密あり。
アニメでは、初登場となった紅魔族の里編を映画化した『紅伝説』にて終始敵方として立ち回り、原作に比べて出番が大幅に増加。それに伴って、人格や内面性が掘り下げられている。
妖艶な雰囲気を纏う、スタイル抜群のグラマラスな褐色美女。ただでさえ長身かつ巨乳なキャラだが、アニメでは全体的に更にボリュームアップ。カズマと並べば彼の頭がへその高さに来る驚異の高身長となっている。間違いなく2m超え。
胸に至っては、完全にダクネスやウィズのそれを軽く凌駕。なんと片方がカズマの頭よりも大きい圧倒的爆乳。作中でもダントツのサイズで揺れに揺れまくる。しかもご丁寧に重厚な効果音付き。
長い髪は一見黒色だが、前髪は毛先へ行くにつれと赤くなる不思議な配色となっている。ちなみに瞳は淡い紫色。
露出の多い赤いドレスは、実は下級魔族の革で作られている。
この様に『女性らしさ』を詰め込みまくった容姿だが、注意深く観察するとあれやそれらしきものが……?
ちなみに小説及び漫画版とアニメ版では若干デザインに差異があり、骨格も前者のほうが女性らしいものとなっている。
魔王軍幹部としては割と人格者であり、部下であるゴブリン達にも気を配る良い上司。戦果を挙げれば彼らへの労いも忘れないため、全員から慕われている。
また感性がまともなだけあって、変人揃いの紅魔族のノリには全然ついていけない。彼らに全力で振り回される様子は、敵であるカズマにも同情される程に不憫。
長らく魔王軍幹部として現場に立って仕事をしてきたため、同じ幹部でありながら緊張感のないウィズの事は、色々と気に入らないらしい(もっともウィズは、シルビアとは異なり『なんちゃって幹部』なのだが)。
「手管はサキュバス並み」と噂されており、男心にも女心にも理解がある大人。しかし仕事を通して部下から慕われはしても、男っ気はそんなになかった模様。
それの影響なのか、アニメでは「充実と幸せは違う」「信頼はあっても愛はない」「狂おしいほどの恋がしたい」等々、乙女チックなセリフを連発している。
そんなシルビアさん、色々あってカズマの事を男性として気に入ってしまう。そして後述する映画終盤では色々と暴走する事に。
キメラだけあって、他の生物や兵器を取り込んで自身を合成・強化していく能力を持つ。合成に伴って容姿も変化していくため、現在の姿も恐らく発展途上。
モンスターのため基礎能力もそれなりに高く、並の冒険者の一撃なら難なく受け止める実力がある。
ちなみに魔法にある程度の耐性があり、捕縛スキル『バインド』なども使用可能。アニメだと身体から直接触手を伸ばす事で、相手を瞬時に捕縛する。
部下のゴブリン達と共に、紅魔族の里に眠る『世界を滅ぼし得る兵器』を求め幾度も里を襲撃。
変人とはいえ高度な魔法使いである紅魔族との攻防に手をこまねいている折、めぐみんの誘いでやってきたカズマ達と遭遇。
咄嗟に有名冒険者ミツルギの名を騙ったカズマを前に一度は撤退するが、部下を倒され負傷した際に再び彼と遭遇。油断したカズマを捕縛し、そのまま人質にして逃れようとする。当のカズマは美女に抱きしめられ満更でもなさそうだったが……。
「アタシ 半分は男ですもの」
見た目は明らかに(人間基準の)女性であるシルビアだが、なんと元々の性別は男性である。女性としての外見は後天的に変化させたものであり、下半身は(イチモツ込みで)そのまんまだという。
カズマ「シルビアさんシルビアさん!?俺のケツに何か当たってるんですが??」
「あててんのよ」
ただでさえ里に来る途中に雌オークの大群に襲われてトラウマな上に更なる貞操の危機がやって来て、カズマは絶叫のあまり意識が吹っ飛ぶことに。そんなカズマを他所にシルビアは彼を人質として連行し、『世界を滅ぼし得る兵器』が封印されている場所を訪れる。扉のロックはカズマに偶然心当たりがあったため、開けること自体には成功するものの、直後に彼の機転によって倉庫内に閉じ込められてしまう。
ただしそこは魔王軍幹部。倉庫内にあった紅魔族の天敵兵器『魔術師殺し』を取り込み、ラミアの様な姿となって強化&脱走。そのまま紅魔族一同の魔法を無力化しつつ、強力な火炎で村を焼き尽くしていく。
全員を追い詰める程に大暴れした所で、ゆんゆんが族長の娘として名乗りをあげ参戦。紅魔族たちの思わせぶりな台詞からのフェイントを受け続けてストレスが頂点に達していたため、ゆんゆんにブチ切れて追い回す。
そこにようやく兵器を見付け出したカズマたちが駆け付けるも、どうせ今回もハッタリだろうと高を括る。確かに一度は魔力不足で不発に終わったが、めぐみんの魔力充填&こめっこのフライングで唐突にビームが炸裂。見事一撃で胴体に風穴が空き、あえなく絶命した。
意識を失ったシルビアが目覚めたのは、三途の川の一歩手前。そこで目にしたのは、向こう岸から手を振るかつての同僚達だった。
抵抗むなしく川の底へ引きずり込まれるシルビアだったが、凄まじい執念でまさかの復活。仲間2人の魂も引っ提げ、それぞれのモンスターの特性が入り混じった巨大な異形の姿へと変貌を遂げる。
とある事情で村を訪れたバニルやウィズも応戦するが、そんな抵抗をものともしない勢いで暴れ回る。
その最中、死に瀕した際にこれまでの人生を振り返ったことを語り、「恋がしたい」という心からの願いを打ち明け涙を流す。すると直後に現れたカズマに唐突に愛を囁かれとうとう本気で彼に惚れこんでしまい、なんとカズマと合体。
しかもそれで強化されてしまったらしく、全紅魔族の魔力を受け取っためぐみんとゆんゆんの合体魔法を『愛と夢と希望のバリア』で受け止めて見せる。しかし、「シルビアの心の隙を作る」という策略を持ったカズマの愛の一言によりあっさりとバリアが陥落。カズマに弄ばれた事に気付きながら、「でも好き!」と叫んで消滅していった。
ちなみにカズマはというと、ただでさえ高い幸運値をアクアに底上げしまくってもらったため、ギリギリ蘇生可能な範囲で原形を留めていた(なお、後々その変わり果てた姿を見たエリスは激しく嘔吐していた)。
その後はベルディア、ハンスと同じく第3期での次回予告を担当。
「あててんのよ…!」
「好きッ…好きッッ…‼︎ 大……ッ好き…!!!」
「あててんのよォッッッッッッ!!!」
しかし、カズマの夢の中に現れて再度トラウマを植え付けたり(上記の台詞はこの時のもの)、カズマの側で霊(?)として現れたりと、やはりというか今でもカズマを諦めていない模様。
- 『最終的に主人公への愛を叫びながら消えていく』という、字面だけ見れば劇場版ヒロインの様な最期を遂げた事により、映画によって原作以上の隠れた人気を得る事となった。
- その性別や肉体に関する特殊な設定により、現在pixivにおけるイラストの過半数はR-18である。正直アニメでもギリギリだった。
- 「元男性」「下半身はそのまま」という設定であるが、あれが付いているかどうかは明言されていない。そして心の性別がどっちなのかも定かではない。カズマを抱きしめた際の「上も下も反応」発言から、どっちでもある可能性も。しかし一応は恋愛対象は男性のみらしい。そのためこのキャラクターの区別に際し、一体どんな表現が適切か、いまだに議論の余地がある。一応は「女性」として扱った方が良いかもしれない。
- 彼女が狙っていた『世界を滅ぼし得る兵器』の製作者は、実はこれ以外にもとんでもなくはた迷惑な代物を作っている。
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