「冒険者って何かカッコよさそうだし…楽して大金稼いで美少女にちやほやされたいなと思いました…」
解説
本名は“佐藤和真”。年齢は16→17歳(Web版では20歳)。誕生日は6月7日。
アクア「こんなできる男の感じなのに、なんで彼女も友人もいない引きこもりのオタクだったの?なんで毎日閉じこもって引きニートなんてやってたの?」
元は日本の田舎っぽい町に住むごく普通の高校生だったが、上部の台詞にある通りひきこもりでもあったため、学校にはロクに通っていない。
人気ネットゲームの初回限定版を購入するため珍しく外出した帰り道、トラックから女子高生を庇いそのまま轢かれて死亡した…かと思いきや、トラックだと思っていたのは実際はトラクターであり(もちろん当の女子高生は無事だったが、カズマが余計な事をして突き飛ばしたせいで足を骨折する大怪我を負ってしまった)、死因もトラックに轢かれたと勘違いした事によるショック死であった(Web版では薬物の誤った投与が死因)。
「は?じゃあ何?俺の死因はトラクターに耕されたってこと?」
その後、若くして死んだ日本人の死後の案内を務める女神・アクアから自身の行為が無駄だった事や、死んだ後の恥ずかしい失態を馬鹿にされた事に激怒。
そしてその仕返しのため、アクアから異世界へ転生するのを勧められた際、『特典』として1つだけ貰える『もの』にアクアを指名して異世界へ道連れにした。
以降はクセの強い変わり者な仲間や友人達と、異世界で冒険者生活を送る事になる。
人物
基本的には常識を弁えた普通の人物だが、悪知恵がとにかく回り仲間達やアクセルの街の住民達からは「クズマ」・「カスマ」・「ゲスマ」などと呼ばれ、大悪魔や魔王軍の手先にすら「鬼畜」または「外道」と評されるなどお世辞にも人格者とは言えない一面を持つ。しかし、上述の通り勘違いだったとは言え見ず知らずの少女を助けようとするなど、基本的にはお人好しの善人。
転生して以降もその性質は変わらず、文句を言いながらも最後には「しょおがねえなああああああああ!」の一言で皆を助けてしまう。
自分や仲間達が起こしたトラブルも、さっさと逃げ出そうとするアクアとは対照的に、可能な限り自分達でケジメをつけようとする。そのため普段は、仲間達の尻拭いが多い。
なお、ゲスな言動を向けるのは基本的に迷惑をかけられた身内と敵対者のみであり、周りの人間には出来る限り迷惑をかけない様にするなど、最低限の良識はある。
そのため酷く言われつつも、アクセルの街の冒険者や一般人からは広く信頼され、評判は良い。
スピンオフでは、アクア達が問題行動を起こすとギルドから直々に保護者兼ストッパーとして呼び出される描写がある。
金銭欲はそれなりで、貰える分なら貰っておくという姿勢だが、金銭への執着心はさほど強くない。
大金が手に入れば気前良く人に奢ったり、仲間を守るために大金を惜しみ無く使う事もある。結果的にマッチポンプになってしまった際(主にアクアのせいだったりする)には、良心の呵責から報酬の受け取りを辞退し、きちんと謝罪している。
借金があれば精一杯働くが、金に余裕があれば働かなくなるニート体質でもある。
性欲に関しては普通にスケベであり、アクセルの街でサキュバス達が経営しているいかがわしい店の常連である(屋敷に呼ぶとサキュバスがアクア達に襲われてしまうため、利用する時は外出して宿に泊まるようにしている)。
女性に対して容赦ないセクハラ行為を働く事も多く、言動からするに髪フェチである可能性が高い。
年下の女の子に優しい面が目立つため、仲間達や周囲からロリコンと疑われていて、アクアからは「ロリニート」と呼ばれた事もある。
かつては重度のゲーマーだった事もあり、ファンタジー及び魔法には強い憧れを抱いていて、原作13巻のウィズとデュークの決闘における魔法を駆使したガチバトルには、目を輝かせて興奮している(普段身近にいる魔法使いが魔法の撃ち合いも何もあったものじゃない、当たれば一撃必殺のオーバーキルな魔法しか使えないというのも理由の1つ)。
猫好きという一面も持ち、普段は何気にちょむすけの面倒を甲斐甲斐しく焼くなどして可愛がっている(なおちょむすけの方も、とある理由によりカズマに懐いている)。
また短編集『よりみち2回目!』では、聖獣・白虎の子供をアクアが育てる事になった際、当初は欲に目が眩んで毛皮として売り飛ばそうとした(当然アクア達からは非難轟々であった)が、結局は白虎の子供の愛らしさに絆され飼う事を決めている。
アニメ版では名前を呼ばれると「カズマです」などと返事するというアドリブが入り、恒例になっている。
容姿
茶色の短髪と緑色の瞳を持つ中肉中背の少年(公式での身長は165cm)。他のパーティーメンバーと比べると、若干地味な見た目。
当初は緑色のジャージ姿(事故に遭った時に着ていた服装)だったが、後に冒険者らしい装いとなる。
その普段着ている冒険者服の下には合成皮の胸当てに、金属製の籠手とすね当てを装備しているため、見た目よりも防御力が高い。
ちなみに今でもジャージは部屋着に用いていて、日本の唯一の思い出の品として大切にしている。
もっともアクアには、度々焚き火の薪代わりに燃やされかけているが。
Web版では書籍版とは異なり、黒髪黒目に黒ジャージとなっている。
能力
職業は最弱職の冒険者。(冒険者には無用の長物である)幸運値の高さと悪知恵が働く事以外は、これといった才能が無い。そのためどんなにレベルを上げても、ステータスは平均以下。
原作11巻の時点でステータスの伸びが悪くなっており、カンストが近くなっていた。
スペックはまさに器用貧乏そのものであり、ステータスの低さも手伝って、搦め手無しの真っ向勝負には滅法弱い。
逆に搦め手では持ち前の悪知恵や幸運値の高さが生かされる場面が多く、思いもよらない方法で敵を追い込む事もあり、クリスからは「強いのか弱いのかわかんないけど、絶対敵に回したくない」と言われる程。
パーティーリーダーとしての素質があり、一芸特化かつクセが強すぎて普通のパーティーでは持て余してしまう仲間達を、器用貧乏な手際でなんとか上手くまとめている。
一度ダストのパーティにメンバー交換で加入した際は、リーダーではフォロー役だったがスキルを器用に使いこなして危機を何度も回避。実力に関して一定以上の評価を受ける事となった。
また幸運に関しては明らかに異常なレベルであり、「生まれてから一度もじゃんけんで負けた事がない」と語る(ただし、唯一幸運がカズマより上なクリスには負ける)他、カジノに行った際は運任せの真っ向勝負でカジノ側が音を上げるレベルでバカ勝ちしており、明らかに分の悪い作戦や勝負で上手く行ってしまうのはこれが要因かもしれない。運の無いアクアからは、「生まれついての特殊能力」呼ばわりされている。
……のだが、作中では無謀な敵に挑んだり不幸な事故のせいで、何度か死んでいる。その度にアクアが女神権限による強引な手段で蘇生しており、皮肉な事に彼女を連れてきた事で、無限コンティニューのチート能力を手にした様な状態になっている。
とはいえ、彼女の我儘や無茶ぶりが直接の死因に繋がる事も少なくないので、デメリットの方が大きい様な気がするが。そういう意味では、同期の彼に似た能力かもしれない。
総括すると幸運値が異様に高いにも拘わらず、前述の不幸な事故を始めとするトラブルに何かと巻き込まれがちなのは、パーティー内に幸運値が最低レベルのアクアが居るせいで、カズマの幸運値が打ち消されてプラスマイナスゼロになっているのが原因の1つなのだと思われる。
「毎度毎度あれか、活躍の差し引きをマイナスにしないとどうにかなる病気なのか?」
途中から日本刀に似せて作ったショートソードを使う様になるが、彼の性格・戦法に合っていないため、あまり役に立っていない(因みに、作成したばかりの時は、本刀並の長さだったが、ドアに引っ掛かって出られなかった為、打ち直しまくったら、現在の小太刀くらいの長さになった)。
おまけに、めぐみんによって『名刀・ちゅんちゅん丸』と銘を刻まれてしまった。
物語終盤近くの15&16巻では、魔王軍幹部の1人・セレナを無力化するのと引き換えにレベルが最低の1にまでダウンしてしまったが、レベルは下がってしまっても覚えたスキルはそのまま残っている事を利用し、『ウィズとバニルに瀕死にして貰ったモンスターにトドメを刺して、経験値及びスキルポイントを入手(レベルは1からなので、すぐ上がる)→ある程度レベルアップしたら、ウィズの『レベルドレイン』で再び1に→最初に戻る』という超他力本願なレベリングを行い、再レベルアップと大量のスキルの会得を果たし、単独で魔王城へと向かったアクアを追いかけた。
スキル・技
「冒険者」はステータスが低い最弱職だが、唯一の特性として「教えてもらえばあらゆるクラスのスキルが使える」と言う特徴を持つ。
スキルにはクラス補正が掛からず、本来の使い手よりも威力・精度共に落ちてしまうものの、複数のスキルを組み合わせる事で思わぬ相乗効果を生むメリットがある。
カズマは持ち前の悪知恵と幸運値により「冒険者」の特性を十全に活かしており、格上の敵とも互角に渡り合っている。
…のだが、戦い方の性質上汚い手段を使いがちなので、大抵の場合相手からドン引きされる上、本人も人に話せないほどえげつない惨状になりがちである。
冒険用
- 初級魔法
火・水・風・土・氷といった、一通りの魔法が使える。殺傷能力は皆無だが、小手先の技術と機転の良さで、敵の撹乱や動きを封じる事に使っている(例として、『水+氷』で敵の足場を凍らせるまたはドアを凍らせて閉じ込める、『土+風』で目潰しを狙うなど)。以下は作中で披露した魔法。
- 火『ティンダー』
火を起こせる。
- 水『クリエイト・ウォーター』
聖水を手から出せる。
- 風『ウィンドブレスト』
スカートを捲れさせるぐらいの風を出せる。
- 土『クリエイト・アース』
栄養価が高い土を出せる。
- 氷『フリーズ』
対象を凍らせられる。
相手の所有物をランダムに盗む盗賊スキル。盗賊のクリスに教わり最初に覚えたスキルで、成功率は幸運値に左右されるため、幸運値の高いカズマにピッタリのスキル。ただし女性に使うと、高確率で下着(主にパンツ)を奪ってしまう。
と言うか、よほどのレベル差がない限り幸運値の高さ故かかなりの確率で狙ったものを奪えている。彼の代名詞とも言えるスキル。
- 潜伏
気配を消して身を潜める盗賊スキル。ただし姿が消える訳では無いため、身を隠す必要がある。触れれば自分以外にも効果が及ぶ。
ただし、アンデッドや高レベルの敵感知スキルには通用しない。
- 千里眼
遠方の視認・暗視を可能とするアーチャースキル。
- 狙撃
ンソゲキッ!!!!
弓矢による攻撃を可能にするアーチャースキル。『幸運が高いほどに命中率が増す』特性を持ち、幸運値の高い彼の狙撃は驚異の命中率を誇る。『窃盗』に並ぶカズマの代表的なスキル。
ただし、威力は筋力や素早さに比例するのでかなり低く、強敵には全く使えない。そのため普段は主にゴブリン程度のザコ掃除や、敵への威嚇、牽制などに使用している。
アニメでは使用する度に「ソ・ゲ・キッ」と独特なイントネーションを付ける。
- 中級魔法、治癒魔法
上述にも表記されている、物語終盤で行ったリセット式レベリングでスキルポイントを稼いだため習得した。
『フラッシュ』や『ヒール』といった軽い物から『クリエイト・アースゴーレム』などの応用的な魔法も使える。しかし魔力量はレベリングしても貧弱なままだった為、1個につき1回だけ魔力を消費せずに魔法を使用出来る鉱石・マナタイトを使うか、ドレインタッチとの併用で補っている。
- 敵感知
近くにいる敵の気配や数を感知する事が出来る盗賊スキル。ただし敵意に反応するため、敵意が無ければ感知出来ない。
- 逃走
敵から素早く逃走する盗賊スキル。ただし、自分以外には効果が及ばない。
- ドレインタッチ
手で触れた相手の魔力を体力ごと吸収するリッチースキル。心臓に近い位置ほど吸収率が増す。また、他人へ魔力を分け与える事も出来る。
ウィズに頼んで教わったスキルであり、火力の低い彼にとって最大の攻撃手段。
握手するフリをして騙し討ちするような使い方をすることも。
- 拘束(バインド)
ワイヤーで敵を拘束する盗賊スキル。一度発動すると時間が来るまで解く事は出来ない(なお結び目が存在しないため、直接解く事も不可能である)。
消費魔力が大きいのが難点だが、カズマはドレインタッチとの併用で補っている。
- 不死王の手
Web版で使用。敵に対して麻痺、レベル弱体化などの状態異常をランダムで発動する。
恐らく名前からしてリッチースキルだが、効果が強過ぎるので書籍版ではナーフされたと思われる。
- 罠発見・罠解除
ダンジョンをクリアするのに必要な盗賊スキル。成功率は幸運値の高さと器用さに比例するため、カズマにはうってつけのスキル。
- エクスプロージョン
めぐみんの最強の上級魔法。いつもそばで聞いていて覚えてしまった詠唱、それが彼を最後に助ける事になる。
冒険用以外
- 鍛冶スキル
商品開発のために覚えたスキル。防具・道具の修理、作成が可能になる。
- 読唇術スキル
暇を持て余して、冒険者ギルドの連中の会話を盗み聞きするために、大した意味もなく覚えた。
- 料理スキル
日々の生活水準を上げるために覚えたスキル。普通は料理人しか習得しない。
人間関係
転生してから一番長い付き合い。何かと足を引っ張り厄介事を招くので、「駄女神」と呼んで手を焼いている。
ただし、互いに自堕落な性格の持ち主であるなど共通点も多く(例・大金が手に入るや否や2人揃って似非セレブ気取りで引きこもる、調子に乗っては痛い目を見るなど)、時には一緒になって悪ノリしだすなどカズマにとっては相棒の様な存在→カズアク。
だが色物枠またはペット枠と位置付けていて、「女として意識した事は一度も無い」と断言している(一応、アニメ版第1話ではアクアに至近距離まで顔を近付けられて赤面したり、最終巻のラスト近くではアクアの笑顔にドキリとさせられるといった非常に貴重なシーンが見られるが…)。
初めは何度もめぐみんに爆裂魔法以外の魔法を覚えさせようとするが、日課の一日一爆裂に付き添う内に、爆裂道の一番の理解者となる。
最初は出来の悪い妹ぐらいにしか思っていなかったが、原作5巻の紅魔の里で好意を伝えられてから意識し始め、12巻でめぐみんへの好意を自覚して、仲間以上の関係になる(映画での作者インタビューにて、めぐみんが相応しい相手として明言された→カズめぐ)。
だがどうしても手玉に取られるのと、なかなか一線を越えられない事が悩み。好意を抱き始めたのだが、貴重なロリ枠と位置付けている扱いは変わらない模様。
余談だが、めぐみんと行く爆裂散歩では爆裂魔法を使い魔力切れで動けなくなるめぐみんをおんぶして、街まで帰って来るのだが、そのおんぶを実は楽しみにしている事をバニルに見通された(短編集『よりみち!』より)。
第一印象は良かったが、すぐにダクネスの異常な性癖に気付きドン引きしている。スタイルの良さは認めていて、屋敷の中では薄着をしているダクネスの身体をエロい目で眺めている。
ダクネスの事は普段からぞんざいに扱う事が多く、何度一線を越えかけても結局何もなかった→カズダク。位置付けはエロ枠。
友達の中では貴重な常識人として扱っている。上級魔法やテレポートを使えるアークウィザードと信頼しているが、「友達」という言葉に弱くチョロい面を心配している。
ゆんゆんのぼっちエピソードには、毎回耳を塞いだりして心から同情している。
晩餐会で出会ったカズマ待望の妹枠。「お兄様」、「お兄ちゃん」と呼ばれ強く慕われていて、カズマも義妹として溺愛している(これが原因で、めぐみんからは嫉妬されている)。
「ゆんゆんとは違うタイプのぼっち」と心配するなど、過保護な所がある。
最初はダクネスの親友という事と、盗賊スキルを教えて貰った事以外は特に接点はなかったが、とある事情でクリスの仕事を手伝ってから何度も行動を共にする様になる。また、他には言えない秘密を2つ共有している。
カズマが死ぬ度に死後の世界で会っている女神。たまにノリノリになる彼女にツッコミを入れるなど、良い友達の様な関係。最初は彼女に好意を口にしていたが、それは勤勉で使命感のある彼女への『尊敬』に近いものだった。
2人きりで重要な事を話し合う事も多く、お互いの事を強く信頼している。
最初はダストの方から上級職にして美人揃いのメンバーに囲まれるカズマを妬んでイチャモンをつけるなど険悪な雰囲気だったが、自堕落なダメ人間という共通点を持つのもあってか、現在は悪友の様な関係を築いている。
しかし、ダメ人間の度合いで言えばダストの方が上回っている部分があるため、時折カズマですら彼の動向や言動には引く事がある。
- 両親
この手の作品ではよくある事だが、作中であまり言及する事はない…どころか、車に轢かれたと勘違いしてショック死&おもらしした事を笑われている。この親にしてこの子ありといったところか。
その一方で短編集『よりみち2回目!』にてカズマが一時的に日本へ帰還した際、元の世界に戻る直前に手持ちのエリス金貨全てを両親へ宛てた手紙と共に自室の机の上に残したり、両親の方はカズマの死後も彼の自室をちゃんと掃除してくれていたりと、心の底では互いに憎からず想っていた事が窺える。
銀髪盗賊団
原作6巻にて王都の王城に招かれた際、王都で義賊として活躍していたクリスと死後の世界で再会したエリスに、かつて日本人転生者達が所有していた神器の回収の手伝いを頼まれる。
神器のせいで、義妹の第一王女アイリスの身に危機が迫っている事を知ったカズマは、クリスと共に王城へ侵入。城の騎士達と冒険者達を蹴散らして、神器の強奪に成功する。
王城での大立回りが原因で『銀髪盗賊団』の名前が付けられ、カズマとクリスの首には二億エリスもの賞金が懸けられる事になる。
王都での事件後も、クリスからの依頼で神器を所有していると思われる貴族の屋敷に侵入したり、神器の存在が疑われる事件の調査に出向いたりなど、盗賊団の助手として手伝っている。
盗賊活動を行う時は全身黒ずくめにして、どこぞのカラススレイヤーが着用している仮面のレプリカを着けて変装している。満月の時は絶好調になるらしい。
なお、アニメ版ではレア中のレアである黒いバニルの仮面になっており、絶好調時は口調がバニルのものになっている。
外部出演
白猫プロジェクト
『コラボックス』の力により、パーティメンバーとウィズと共に旅立ちの島・デパーチアへと飛ばされてしまう。
飛ばされる直前に放っていたらしいめぐみんの爆裂魔法の余波が、近隣の村へと多大な被害を及ぼしてしまった事で、異世界へ転移して早々に借金を背負う羽目になった。
過去の世界からやって来たと思われるベルディアとの戦いに勝利し、ようやく帰還できるかと思われた矢先、アクアが原作でのベルディア戦と同様に『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』で大洪水を起こしてしまい、村が今度は浸水被害に見舞われてしまう。
かくして、カズマ達は再び復興作業に取りかかる事となったのであった。
そしてそれ以降も、借金返済のために受けたクエストでアクア達が問題を起こし、その度にまた借金が増えるという悪循環に苦しめられている。
職業は『剣士』、属性は『無属性』、タイプは『テクニカル』。
リーダースキル『潜伏スキル』は、パーティ全員の強化スキル時間をアップする(効果値15)。
アクションスキル1『フリーズ』は敵に水属性ダメージを与え、スロウ・極度凍結状態にさせる事がある。
アクションスキル2『ドレインタッチ』は、自身のHPを回復する。更に敵にダメージを与えSPを奪い、味方に分け与えるという、原作の効果を忠実に再現したものとなっている。
ゲーム中では、ステルスにより安定した立ち回りが出来るキャラ。
スキル2の火力・SP補助が強いため、連発できれば活躍できるが、耐久面はやや控えめなため、ステルスの過信は禁物。
ステルスやダメージトラップガードにより、サブミッションのコンプリートで活躍出来る。
MASS FOR THE DEAD
オーバーロードのアプリゲームで行われたコラボイベント第1弾、『ナザリックに祝福を!』で登場。
モモンガの召喚実験により、異世界のナザリック地下大墳墓へ召喚されてしまう。
アクアがいきなりやらかしてしまったのもあり、見るからにヤバそうなモモンガの機嫌を損ねないようとにかく下手に出た甲斐もあってか、しばらくは雑用などをこなして貰う条件付きで保護を約束された。
以降は、溜まっていた愚痴を根掘り葉掘り聞いて貰えた(モモンガは情報を引き出す目的で聞いた)事ですっかりモモンガに心酔し、「様」付けで呼ぶまでになっていた。
ロールは『エンハンサー』。スキル『悪知恵』は敵全体の攻撃力と命中率をダウンし、自身の素早さと回避率をアップする。更に消費MP2で全体をデバフ出来る優秀なスキル。
効果量は低いが、繰り返し使えるため簡単にデバフを重複させられるのが強み。
お馴染みのスキル『窃盗(スティール)』は敵単体へのダメージに加え、確率でアイテムを盗む事が可能。
盗めた場合、基本的にはそのクエストでドロップするアイテムが、戦闘終了後に追加入手出来る(ただし一部イベントなど、例外も存在する)。
弱点は、エンハンサーだが味方へのバフを持たない所。
また自身の攻撃力を伸ばすバフも持っていないため、火力は出しづらいキャラと言える。
奥義『狙撃(ソ・ゲ・キッ)』は敵単体に物理ダメージを与え、素早さと命中率をダウンし麻痺状態にする。
魔王と竜の建国譚
『転生したらスライムだった件』のアプリゲームで開催されたコラボイベント第1弾、『この素晴らしい遭遇に祝福を!』で登場。
謎の強敵・ミフェリアスの力により、異世界の魔国連邦(テンペスト)へ仲間達と共に飛ばされてしまう。
凄まじい爆発音を聞き付けてやって来たリムル達に保護されるが、飛ばされる直前にミフェリアスに放った筈の爆裂魔法が、何故か魔国連邦の住居予定地を粉々にしてしまった(終盤にて、それもミフェリアスが原因だったと判明した)事を知らされ、リムルに土下座せんばかりの勢いで謝罪。幸いリムルが話の通じる相手だったのもあり、帰還の目処が立つまで魔国連邦に滞在する事となった。
劇中ではリムルが初対面時に言った「僕は悪いスライムじゃないよ」という台詞から、彼が自分と同じ現代日本からの転生者だと察し、その後も良好な関係を築いていた(カズマ達は会話可能な上級スライムにイヤな思い出があったため、最初は警戒していた)。
中の人繋がりという事でガビルとの掛け合いがあり、互いに「なんだか他人の気がしない」と謎のシンパシーを感じ取る場面が見られる(ちなみにアクアからは「肝心なところでヘタレそうなところとかがそっくりだと思う」などと言われ、シュナもそれに対し「ヘタレかどうかは分からないが、どことなく似ている」と半ば賛同している)。
属性は『水』。タイプは『魔法』。勢力(タイプ)は『冒険者』と『策略家』と『統率者』。
スキル1は『スティール』。効果は敵全体の防御力を1ターン40~50%ダウン、味方全体の攻撃力を1ターン50%UP(Lv.1~3だと90、Lv.4~6だと85、Lv.7~10だと80)。
スキル2は『千載一遇』。効果は技能の魔創魂を2枚、加護の魔創魂に変換。加護の魔創魂の全てのゲージ増加量を1ターン5~10%UP(Lv.1~3だと35。Lv.4~6だと30。Lv.7~10だと25)。
奥義の『共鳴剛射弾(レゾナンスブラスト)』は、敵全体に水属性魔法攻撃を与える。強化特性は奥義ダメージ威力+20%(倍率は初期は430%、Lv.80は450%、Lv.100〜は490%)。ちなみにリムルとの合体技となっている。
敵全体の防御力を50%ダウンさせ、味方全体に50%もの攻撃力UPを付与するため、瞬間的に味方全体の火力を大幅に上昇させられるのが強み。
対象の制限がないシンプルな高倍率サポートとなるため、チャージ型のサポーターとして幅広く活躍可能。
コスト25で技能2枚を加護に変える事が出来るため、特別強力という程ではないものの安定して加護魔創魂を供給してくれる。
チャージ型では加護を連発して無限加算していくのが主流なので、上述した火力サポートと合わせて多く、チャージ型編成で立ち回りを補助してくれるキャラとなっている。
余談
- 引きこもった理由
そもそも彼が引きこもりとなったのは、小学生の頃に結婚の約束をした幼馴染を不良の先輩に寝取られたかららしい(Web版ではそもそも引きこもりでは無いため、あまり本人に影響を与えていないと思われる)。
- 表紙に関して
主人公であるにも拘わらず原作の表紙のセンターを飾る機会になかなか恵まれず、ようやく飾れたのは最終巻一歩手前の16巻のみであった(恐らく、この巻ではアクアが単身で魔王城へと向かってしまい、不在だったのもあると思われる)。
更に、漫画版の単行本・アニメDVDのジャケット・公式メモリアルブック・画集などの各媒体でも、とにかくセンターを飾れたためしがない。
- スピンオフでは
めぐみんとゆんゆんがメインの前日談なので基本的に出番はないが、アニメ版終盤では「ジャージ姿の作業員/ジャージ姿の冒険者」名義で登場している(顔は相方の青髪の作業員/青髪の冒険者共々、最終話のラストシーンまで明確には映らない)。