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北海道中央電鉄の編集履歴

2012-02-17 20:47:03 バージョン

北海道中央電鉄

ほっかいどうちゅうおうでんてつ

北海道札幌市とその近郊を舞台にした、架空の鉄道。

はじめに

「架空鉄道」って何だ?

架空鉄道とは、現実に存在しない、想像上の鉄道のことである。本来は、あくまで作者の『一個人的な』想像上の虚構であり、そのため架空鉄道を自称する作品群の中でも、どこまでをその想像範囲とするのかは差が大きい。作者にとって興味の範囲外については、無か相当にぼやけているものであり、鉄道システムとしての完成度は、ほとんどの場合Nゲージのベーシックセットのほうが上と言える。複数の架鉄作者が集まって共同創作活動をする例もなくはないが、作者間で異なる興味対象や世界観を摺り合わせ、調整する作業がいかに労力を必要とするかは想像に難くない。通常の複数人スタッフがいる創作活動というのは、上下関係や利害関係で一定の強制力が働くが、それらなくして思想を統一するには、そこいらの宗教法人も驚く人智とそして諦観が存在するに違いない。要するにそれぞれの架空鉄道は、作者の興味によって作成される物があったりなかったりして、多様なスタイルなのである。従って「これが架空鉄道である」と一概に定義するのは難しいのであるが、架空鉄道の概念でわかりにくい部分、他と混同されやすい部分を明確にするため、逆に「これは架空鉄道ではない」というものを、いくつか列挙する。(ちなみにここでは、表現手段が文章であれ、イラスト・小説・模型・映画・フィギュアであれ、成果物なしであれ、「想像の鉄道」であれば『作品』と見做す)

提言・主張の含まれるもの

○○線は××まで延伸せよ!とか、△△線は立体複々線化せよ!といった類のもの。それが研究に基づいたものであれ、思いつきであれ、自己中心的であれ、実際の路線に対し「こうしたほうがいい」「こうしろ」というものは提言・主張・意見であり、架空鉄道ではない。「あったらいいな」から架空鉄道が始まることは否定しないが、架空鉄道を名乗るからには現実世界への主張や意見は封印しなければならない。なぜなら、それをやると趣味ではなくなってしまうからだ。コンテンツを増やすたびにどんどん市民運動然となってゆく。これを趣味というなら実に痛々しい。だが、架空の土地に鉄道を引くものがある一方、多くは実在地を舞台にしており、現実との境界は非常にあいまいである。文学で言うならば、論説でなく小説なのであり、現実世界へ直接干渉するような真似は厳に慎まなければならない。過ぎた干渉は、架空鉄道の居場所を奪うことにさえなりかねないのではないかと考える。

オリジナル要素の極端に少ないもの

例えばこんな架空鉄道があったとする。新宿と八王子を結ぶ路線に、多摩ニュータウンへの支線、東京競馬場への支線、多摩動物公園への支線、高尾山への支線がある。都営地下鉄新宿線に乗り入れし、無料の特急を走らせる。車両はステンレスの7000系8000系9000系の3種類で・・・などという、これのどこに架空の要素があるのかと思わせるものは、架空鉄道とは言えない。パクリ鉄道またはコピー鉄道である。架空鉄道というものを知らない人には誤解を与える可能性も高く、有害な情報と認識されることもあるだろう。これもまた、架空鉄道の立場が悪くなる原因になり得る。感じ方は人によって違うと思うが、見ていて気分の悪くなる架空鉄道というのはオリジナル要素の少ないものだと思う。名前にひらがな・カタカナの入っているところほど、中身の薄いコピーの傾向が強いようだ。

口だけ架鉄・書き逃げ架鉄・箇条書き架鉄

掲示板などに、会社名・路線名・区間などを書き込んで、あとは知らない、というものである。書き込んだ本人は、アイディアを提供しているつもりなのか、唾を付けたつもりなのか、思い付きを書いただけなのか知らないが、こんなものが架空鉄道になるわけがない。架空鉄道の作者なら、他の作者にも配慮するべきで、やる気もないのに安易に路線案を口にすべきでない。そういう行為はいわば架空鉄道へのレイプである。

では「北海道中央電鉄」はどんな架空鉄道なのか?

私の「北海道中央電鉄」の場合、現実の札幌市の通勤輸送の体系や問題など興味はない。「冬は渋滞するので、この路線があると便利ですね♪」とか全く持ってトンチンカンなことを言ってくる人が、たまにいるが、そんなことは私にとってはどうでもいい。少し空気を読んでほしいものだ。架空の鉄道会社があったら、どんな風に路線を通すか、それらしく見えるか、鉄道ファンとして楽しめるか、を考えているのであって、あったら便利とか、渋滞解消になるとか、そんなのは知ったことではないのだ。ガンダムの作者に向かって「すばらしいロボットですね。うちのロボットは掃除しかできないので、こういうのがあると便利です」と、真顔で言うようなものだ。

実在地系、廃止線ベース、公式webサイト型

舞台となる札幌市は実際の土地である。人口を倍の400万人弱と設定した。これは、思考の助けとしての意味と、現実世界との意識的な隔絶の意味がある。これを基に需要予測(といっても私の場合感覚的なものでしかないのだが)すれば、それほどの労力なく現実と切り離すことができる。また、廃止された路線をベースにしたおかげで、踏み台というか軸ができ、非常に作りやすくなった。歴史を作るうえでもある程度参考にできる。ホームページの存在は、多くの架空鉄道にとって命と言って良いだろう。同人誌という発表の場もあるが、儲けではなく見てほしいというのが目的だから、インターネット上で公開するのが手っ取り早く、最も有効なのだ。私が公式webサイト型を選んだのは、一つの架空鉄道にじっくり取り組みたいと考えたからである。サイトを完成させようと思えば、当然、本来の志向と違う分野での作業も生じるが、それがまたその架空鉄道の世界観を深くするのに役立つ。リアルと一言に言っても「実現する可能性が高い」と「本当にあるっぽい」は違う。架空鉄道が目指すべきは「あり得ないが本当にあるっぽい」なのである。「今まで見落としていた事実かと思った」というのは、作者冥利に尽きる最高の賛辞である。



概要



路線


現用車両


営業を退いた車両

旧江別電気軌道

1000系

旧定山渓電鉄

2000系

3000系

3000形

3100形

3200形

5000系

6000系

別名

北中 北中線

関連タグ

定山渓鉄道 東京急行電鉄 運輸省 日本車輌 日立製作所 東急車輛

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