226年、陸遜の次子に生まれ、長子が早くに亡くなった為、家を継ぐ立場となる。が、陸遜が皇帝・孫権の後継問題で孫権の不興を買い、問責され失意のうちで亡くなるという最悪の状況で家督を継いだ。孫権は陸抗にも父の非を問うて来たが、陸抗はこれを理路整然と反論し、無実を証明してみせた。
その後は柱石として、呉軍を支える立場となる。西陵の戦いなど勝利したが、知られるエピソードとして魏の名将・羊祜との敵味方に分かれての友情が有名で、あるときは陸抗が病気になった際は羊祜が薬を送り、毒かも知れないとの周囲の声に構わず飲んで治癒している。陸抗が酒を贈った際は同様に羊祜も疑わずに飲み干したと言う。馴れ合いからでも臆病からでもなく、お互いに相手の手を読んだ上での友情であった、が暴君・孫皓の時代となっており、これが皇帝の疑念を招き降格、図らずも父と同じような末路を辿ることになり、この後274年病死。6年後、呉は晋によって滅亡となった。
登場作品
彼が活躍した時代が時代だけに、登場する作品は少ない。コーエー三國志シリーズでは登場し、この時代の武将としては随一の能力を誇るが、羊祜同様、登場するのが後半も後半で、作品によっては登場する頃には武将がほとんど死亡、武将数が国数以下で物理的に統一できずにゲームオ-バーというのまである。三国無双シリーズでもプレーヤーキャラとしては未登場のまま。