月姫ルート
つきひめるーと
概要
『月姫 -A piece of blue glass moon-』における、アルクェイドをヒロインとしたルート。「月の表側」の物語の一つ。
旧作版のメディア展開とはいえ、初めてアニメ化・コミカライズ化されたルートであるため、比較的多くの人が知っている話とも言えるだろう。
タイトルの正式名称は「月姫」なのだが、『Fate/stay night』の『Fateルート』と同じく、あくまでシリーズタイトルと区別するためこのように表記している。
内容
人を殺せない殺人貴遠野志貴と血を吸えない吸血姫アルクェイド、その二人によるボーイ・ミーツ・ガールを描いたストーリー。
リメイクによって死徒や二十七祖などの設定や舞台が一新された今作だが、このルートは中ボス戦や細かい部分を除き、旧作と比べて基本的に大きな変更点はあまり見られない。
これは「自分は新しいものではなく原点が見たい」というファンのため、旧作月姫のフォーマットそのままにした結果。しかし旧作ではあったはずのもう一つのエンディングが何故か無くなっており、奈須氏によれば「終盤の戦いも含めてちゃんと意味(伏線)がある」とのこと。
メディアミックス
厳密には旧作の方のメディアミックスだが、一応アルクェイドルートのメディア展開という事で記載する。
ちなみにタイトルは『真月譚 月姫』となっており、これは「月姫」という商標が既に使われていたという事情があったから。
2003年にJ.C.STAFFが制作したTVアニメ版が放送。旧作版アルクェイドルートのトゥルーエンドを元にアニメ化されたが、しかし12話という短い尺で一つのルートをやる都合上カットや改変が加えられている。
このアニメに参加した声優陣の多くは、後のFateシリーズの作品のキャラクターも担当している。
アニメ化を機に漫画版も制作が開始、電撃大王にて2003年から2010年の7年間に渡って連載された。全10巻、作画は佐々木少年が担当。
複数のルートを織り混ぜたストーリー展開になっており、他の媒体で言及された設定などを違和感なく統合した作風から、原作をプレイした読者だけでなく奈須きのこ本人からも絶賛の評価が寄せられている。
