概要
『魔王城でおやすみ』に登場するあくましゅうどうしとスヤリス姫のカップリングの略称。
魔王に攫われた姫と魔王の腹心の幹部の組み合わせ。
あくましゅうどうしはスヤリス姫のことを「姫」、スヤリス姫はあくましゅうどうしのことを「レオくん」と呼ぶ。呼び方に関しての話もしっかりと本編で言及されているので必見。
190cmと150cmのなんと40cm差。
そして悪魔×人間という体格差身長差寿命差年齢差異種族身分違い…と属性てんこ盛りな組み合わせである。
本編ではあくましゅうどうしは自由奔放なスヤリス姫によく振り回される苦労人の1人。
一見おじいちゃんと孫のようで大変微笑ましい関係性である―
と思っていたのだが原作6巻71夜からあくましゅうどうしがだんだんと暴走し始め、スヤリス姫に恋愛感情を抱き、自己嫌悪しながらも惹かれていく。
是非原作を読むときはスヤリス姫に心かき乱されるあくましゅうどうしにも注目して読んでほしい。
本編での関係性
巻を重ねるごとに関係性がどんどんと変化していて目が離せないカップリングである。
またここで取り上げる話以外にもあくスヤ回やあくスヤが小さなコマに紛れていたりするので是非興味が湧いた人は単行本やサンデーうぇぶりで原作を読んでみてほしい。
また単行本では熊之股鍵次先生がTwitterで募集している質問に答えたりする質問コーナーやおまけマンガが収録されている。本誌のみでは見られないあくスヤ要素が投下されることもあるので単行本も見てほしい。
※以降単行本ネタバレ(最新刊21巻まで)を含みます。閲覧は自己責任でお願い致します※
1巻3夜
出会いは1巻の3夜の「死という甘い香り」。
魔獣のいびきが煩くて眠れず、安らかな寝床を求めて魔王城内を散策する姫だったが足を滑らせてマグマに落ちて死んでしまった。そこで悪魔教会であくましゅうどうしが初めて姫を生き返らせた―という話。
しかし生き返った姫は自分に使われた棺桶の質にまっさきに目が向き、あくましゅうどうしのツノをヤスリにして利用し、棺桶のリメイクを行うのだった…この話はアニメにもなっている。
…というカップリングに発展するとは思えない、初対面から非常にインパクトが強すぎる出会い方である。
3巻39夜
ここまでの話ですでに姫に「寝室で私の体を触ってほしい」 「今度君のベッドに行くから」など姫のとんでもない発言に振り回されるあくましゅうどうしや、あくましゅうどうしが姫の蘇生ミスした事実を隠蔽しようとしたり姫があくましゅうどうしの服を盗んで着たりなど色々あるが多いためここは割愛する。ぜひ単行本を読んでみてほしい。
テレビで放送されていた温泉リゾート番組を見て理想を抱いたあくましゅうどうしと姫が互いに異なる理想を実現するために行動するという内容である。
….が、結論を言うとラッキースケベ回である。
3巻39夜はおそらくあくましゅうどうしが姫に対しての認識が変わったのではないかと考察されている。
単行本のおまけページにも是非注目してほしい。
4巻48夜
姫がハデスに攫われ帰宅した後の話。魔物たちがもっと強くならねばと思い、「魔術修練大会」を開催することになった。が、案の定姫に邪魔されることに…。
最終的には姫が心を読む魔術を使用し、魔物たちの「姫の力になりたい」という想いに困惑するのだがその中であくましゅうどうしの気持ちに触れるコマがあり、そのときのセリフが「姫がずっ」というもものである。これが何なのかは未だ不明でファンの間では物議を醸す案件である。
5巻55夜
以前枕のおすそ分けをしたという善行を行った結果、よく眠れた姫はもっと善行をして安眠をしようと企む。そこで枕をたくさん配ろうとしたが...
枕配りが上手くいかず、最終的には姫が作った枕だと明かさずに配ったことでようやく皆に受け取ってもらうことができた。しかし枕を受け取った魔物たちは魔王の差し入れだと勘違いしてしまう。
それを知った姫は少し落ち込んだ様子でいるとあくましゅうどうしがやってきて
「これ…姫が作った枕だろう?」
「よく棺桶に忘れていくじゃないか。」
「そうでなくともこんな良い枕作れるのは姫ぐらいだ。」
「今日の姫はいいこだね。」
こう言われた姫はすぐに逃げてしまい、善行が大成功したにもかかわらず、いつもより少し寝付きが悪くなってしまった。その後は善行は不眠症を引き起こすと勘違い(?)をし凶行も混ぜていこうとするのであった。
ファンの間では姫のあくましゅうどうしに対する感情の変化があったきっかけの回なのではないかという考察がされている。またあくましゅうどうしと姫の話はあくましゅうどうし視点が多いため珍しく姫視点の話のあくスヤとしても取り扱われている。
ちなみにこの話の単行本のおまけにも注目してほしい。
6巻71夜
前回の話にあたる70夜の続きの話。70夜は魔王の部屋にパジャマパーティーの練習(パジャマパーティーを貴族パーティーだと思っていた)をしに来た姫をあくましゅうどうしが発見してしまったというものである。
アニメ11夜で70夜の内容のものがあるがパジャマパーティーは行われていない。
…だが原作ではパジャマパーティーは決行されている。
女子会の中1人男が交じって恋バナをするとんでもない光景…だが、
あくましゅうどうしは”異性の寝室に軽々しく入ってはいけない"という姫への行動への説教をするために来たのであってパーティーに混ざろうという煩悩は0なのである。
「でも私は…みんな好きだから行くんだよ?」
「まっ・・・」
「待って今みんな好きって姫、」
「じゃあ わた…」
「わたしの事は…」
完全に惑わされているナマグサ若作りジジイ(ネオ=アルラウネ談)なのだった…。
なお、途中から参加している他の女子のことを忘れてあくましゅうどうしは暴走してしまっている。ちなみにこの回からあくましゅうどうしの暴走が顕著になってくる。
7巻79夜
「マンドラゴラ掘り会」というイベントが開催している魔王城。しかしあくましゅうどうしは参加せず悪魔教会に戻り近頃自分の様子がおかしくなってきたと思い始める。姫のそばに長くいたら醜態を晒しかねないと危惧したあくましゅうどうしは姫のことを考えないように務めるが、その日何故か姫がたくさん死んで悪魔教会に運ばれてくるのだった…。
「…スーツにサングラスかけたら…私と魔王様の区別がつかなくなるくせに、そんな事わかるのかな。やっぱり気のせいだよ。」
「…目さえ隠れてなければ、きみだってわかるよ。」
「…きみは避けてないんだね?」
「あ、ああ」
「…ほんとに?」
「うん」
「なら、いいよ。」
この話はあくましゅうどうしが完全に姫にオチたであろうと思われる回である。あくましゅうどうしの赤面は必見。ぜひ見てほしい。結局その後も特に何も考えず死んで悪魔教会に運ばれる姫だったが、その蘇生された姫はすっきり晴れやかな顔をしていたという。
7巻89夜
のろいのおんがくかがあくましゅうどうしと打ち合わせをホリ=ゴ・ターツで行う話….だったが、姫の話をした途端あくましゅうどうしが反応することを指摘したことをきっかけにあくましゅうどうしが暴走する。
…なお、ホリ=ゴ・ターツの中には姫がいることを知らずに。
あくましゅうどうしは姫が気になっていることを全力で否定し、「私は姫のこと、すきなんかじゃないんだ!」と口走ってしまう。
どうやら姫はその言葉を聞いていたのか聞いていなかったのか分からない対応をするが….
このときの眠りは、寝苦しかったという。
8巻96夜
数年に一度更新される魔王城人員雇用名簿というものがあり、それに本名を記入しなければならない。本名にコンプレックスを抱いているあくましゅうどうしは姫に見つからずさっさと提出しようとするが名簿の回収に来たのは姫だった―…
これはどうにか本名を知られず姫を乗り越えるかというあくましゅうどうしの奮闘話である。
旧友・睡魔の登場によって場が収まるかと思ったが姫は『「姫のこと、すきなんかじゃない」から言わないんでしょ。』というなんと89夜のことが聞こえていたという事実が発覚。
その後なんとか睡魔の活躍(?)により名前を「レオたード」と姫に勘違いさせることに成功して場は収まったが、名前をしつこく聞いたことで人の心を傷つけてしまったと感じた姫は報酬があっても寝心地が悪くなってしまったという…。
なおあくましゅうどうしは全力で睡魔に感謝していた。
9巻111夜
どうやら数日から誰かにつけられているというのをあくましゅうどうしに相談する姫。
そこであくましゅうどうしは姫のストーカーである犯人を探すべく行動するのであった…。
が、その犯人は姫のことを好きなかまいたちとそれを見守る魔王だった。
あくましゅうどうしは2人に説教をするが…
「それにこの曜日のこの時間の姫の行き先は食堂で…茶碗蒸し(大)を2コ食べてくるだけですから!!」
「え!?ケガしたなんて姫に聞いてないのに!」
「なんでお前、この時間は茶碗蒸しとか知ってるのだ?」
「え?ふ、普通に付きあってたら知ってることですよね?」
「いや…我輩は現に知らないし…」
「えっじゃあ、水曜日によく書物庫へ出向くとか。」
「お前それほんとに姫に言わないほうがいいぞ…」
お分かりだろうか。
そう、あくましゅうどうしも姫をつけているストーカーである(しかも無自覚)
結局今回の件はかまいたちと魔王とあくましゅうどうしの全員が犯人であったため、隠蔽することにしたが、姫に嘘をついてしまった罪悪感と自分の気持ち悪さに十歩ごと倒れ込むあくましゅうどうしであった…。
なお次の話(112夜)に続き、自分が姫にストーキングしていたというショックから自己嫌悪しながら蘇生を行ったせいでまたもや蘇生ミスを行ってしまう…。
112夜もあくスヤ好きなら必見の話である。
11巻143夜
魔王城では毎朝けんこうミルクというものを牛乳屋さんが配達してくれる。
あくましゅうどうしは魔王城の中でも地下の部屋に生活しており、今日も牛乳屋さんを待ち侘びていた….。が、訪れたのは牛乳屋さに雇われた姫だった。
姫に色々とツッコミを入れるあくましゅうどうしだが...
「レオくんの部屋…ここら辺タンス預金だったよねぇ…?」
「冷蔵庫の中昨日レオくんが作った炊き込みご飯ぐらいしか入ってないでしょ。」
なぜか姫があくましゅうどうしの部屋事情に詳しいのである。
そこで疑問に思ったあくましゅうどうしは姫を雇った牛乳屋さんに連絡をするが…
「あっやっぱマズかったっスか?姫、毎日遊びに行ってるみたいなんでついでに頼んだんですけど…」
なんと姫はあくましゅうどうしの部屋に毎日遊びに行っているのである。しかもあくましゅうどうしが寝ている間に。
なおあくましゅうどうしの説教にも「君のお部屋がいいにおいで寝ごこちグッドなのが悪いでしょ!!!嫌なら臭くして!!!」との無茶振り(?)
さらにとんでもないことにあくましゅうどうしの部屋の中に穴を開けてあくましゅうどうしの部屋を行き来していることが判明した。
公式が最大手である。
13巻164夜~168夜
端的に言うとあくましゅうどうしが罪悪感から辞表を出して魔王城を辞め、故郷の悪魔の里へ帰るのを魔王やポセイドンや改くん、姫が追いかける話。おそらく今まで出されてきたあくスヤ回の中で最もキーとなる話だろう。
また、魔王とあくましゅうどうし、ポセイドンとあくましゅうどうしなど、他のキャラクターとの絆が再確認される話でもある。あくましゅうどうし推しは必見である。
細かい詳細は伏せるが、あくましゅうどうしが出した辞表には今まであくましゅうどうしが魔王城に対してどう想っていたか、姫へどういった行動をしていたのか、姫を想いすぎて何をしていたか等とあくましゅうどうしの内が細かく知ることが出来る。
なおこの辞表の内容(姫をストーキングしていたことも)は姫も聞いていたため、知っている。
あくスヤ的には特に167夜「宛名を間違えないで」が必見。
「レオくん。手紙をわたしが読んでどう思うかは、全部わたしが決めるの。」
17巻221夜
度重なる仕事と心を乱してくる姫にあくましゅうどうしは疲労を重ねていた。
そこで旧友・睡魔が「目の前に癒やしの空間が広がります。」という説明の癒やしの薬を提供してくれたが、あくましゅうどうしは薬の説明も聞かず薬を飲んでしまったのだ。
…そして文字通り癒やし(姫)が広がる空間になってしまったあくましゅうどうしであった―
あくましゅうどうしの癒やしが姫だということを徹底的に説明してくれた話である。
あくましゅうどうしの暴走が沢山見れるので是非読んでみてほしい。
また17巻のメインの話は王立魔族学園に視察をしに行く話で、姫の学生服が拝める。
…のだがどこかの誰かのツノを模したヘアバンドを付けているのである。
詳しくは17巻のおまけページラストを見てみよう。
18巻234夜
ファンたちが次々と墓を建てた衝撃の回。
好きなバンドのライブに行くために仕事をズル休みしようと従弟のカモシュを代理に立てたあくましゅうどうし。あくましゅうどうしから頼まれたカモシュは”あくましゅうどうし”に変装して過ごすのだが、あくましゅうどうしの部屋には相変わらず姫がいた―。
カモシュは姫とやりとりをしていく中であくましゅうどうしは姫のことが好きなことを知る。しかし同時に自分が"あくましゅうどうしじゃないことに姫は気づかない"ことにより脈が無いと判断してしまう。
いたたまれなさから「ねぇ、髪ぼさぼさだけどいいの?」と言葉を残してあくましゅうどうしの部屋を出ようとしたが…
「よくないよ。」
「お姫様だもん。クシもある。」
「この部屋に来る時狭い穴を通るでしょ。」
「結んでないとボサボサになるの。だからレオくんがよく梳かしてくれる。」
「あ、ああごめん!そうだったね…!」
「でも君はレオ君じゃないからだめ。」
「じゃあね。レオくんに似たにおいの人。」
(…マジか…)
(うわ〜〜〜なんかマジか従兄さん!え〜〜〜!?)
まさかの”あくましゅうどうし"が偽物だった事に気づいていた上に「レオ君じゃないからだめ」とあの姫が言ったことにファンたちの墓が建てられた。
魔王城での世界は変装の認識判断が緩めな上に姫は73夜にて、スーツの格好&サングラスをしたあくましゅうどうしと魔王の区別が付いていなかったのである。そしてその後79夜であくましゅうどうしの指摘での返答が「目が見えていたら分かる」といったものであった。
またポセイドンの変身(155夜)や魔王の変身(231夜)にも初見で気づいておらず、姫は魔物を区別することが苦手なのかと考察されていた。
そしてこの回ではカモシュはあくましゅうどうしからサングラスをつけるように指摘されている。
あくましゅうどうしは73夜の考えのまま、「姫は目が見えていなかったら本物と見分けがつかない」と捉えている可能性が高い。
...お分かりだろうか。姫は234夜の時点であくましゅうどうしの区別がきちんと付いているのである。(なお、既に167夜でもあくましゅうどうしの幻影を見ずににせものと判断して切っている)
公式が最大手としか言えない。
また「あくましゅうどうしと姫が一緒にお出かけをしていた」 「あくましゅうどうしは姫の髪をよく梳かしている」という事実がここで判明し、ファンたちは物議を醸した。
ちなみにこの回のサンデーの担当のコマ外のコメントは「女心に敏感なカモシュ君でした!!」である。
姫と関わりが薄いカモシュだからこう考えたかもしれないが、今までの伏線回収やこの話を行った意味など、234夜はあくスヤ界隈に衝撃を与えた代表の話となっている。
21巻263夜
緊急会議で収集がかかった十傑衆。そこで会議室に一番乗りしたあくましゅうどうしだったが、どこからか声が聞こえる…。
なんと姫が物理的に小さくなってあくましゅうどうしの服の中に入り込んであくましゅうどうしの服の中を姫が動き回るという話である。公式が病気。緊急会議のテーマが「魔王城内に潜むスパイ」なため、小さな姫が服の中に入ったなんて絶対言えないあくましゅうどうしがなんとかしようと奮闘する話である。
あくましゅうどうしの顔芸てんこ盛りな回。ぜひ読んでみてほしい。
現在(2022年3月30日)21巻まで発売されているが、本誌(週刊少年サンデー)でも絶賛あくスヤの関係性は取り上げられている。是非本誌も必見。
小ネタ
ファンの間で囁かれているのだが姫の瞳の星はたまに2つになるときがある。これは一体何なのかは不明。
しかしそれが今の段階では対あくましゅうどうしのときだけなのではないだろうかという物議があくスヤのファンの間で醸されている。(55夜・79夜・112夜・120夜)
またあくましゅうどうしがメインでない話でも小さなコマで暴走するあくましゅうどうしがよくあるので暇なときなどに探してみると良いかもしれない。
アニメ
アニメの方向性からかあくましゅうどうしと姫の絡みは大幅カットされている。
強いていうなら8夜・11夜からあくましゅうどうし→姫への感情が読み取れる程度。
そのためあくましゅうどうしは爽やかで穏やかでたまに腹黒いおじいちゃんというきれいなあくましゅうどうしになっている。
...が、アニメ公式グッズでは嫉妬のあくましゅうどうしTシャツを販売していたり、2022年2月11日に開催された【魔王城でおあそび】では嫉妬のあくましゅうどうしのグッズや赤面のあくましゅうどうしが取り上げられている。
公式ファンブック
2020年に発売された公式ファンブック。なんと単行本の店舗特典などのイラストが収録されている。あくスヤ要素もあるのでぜひ見てほしい。
また熊之股鍵次先生へのインタビューも収録されており、あくましゅうどうしについて言及しているページがある。ファンは必見である。