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あくスヤ

あくすや

漫画『魔王城でおやすみ』のキャラクター「あくましゅうどうし」×「スヤリス姫」のカップリングの略称。
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概要編集

魔王城でおやすみ』に登場するあくましゅうどうしスヤリス姫のカップリングの略称。

魔王に攫われた姫と魔王の腹心の幹部の組み合わせ。


あくましゅうどうしはスヤリス姫のことを「姫」、スヤリス姫はあくましゅうどうしのことを「レオくん」と呼ぶ。呼び方に関してのエピソードも本編で描写されている(後述)ので必見。


190cmと150cmのなんと40cm差。

そして悪魔×人間という、体格差・身長差・寿命差・年齢差・異種族・身分違い・敵同士…と属性てんこ盛りな組み合わせである。


本編ではあくましゅうどうしは自由奔放なスヤリス姫によく振り回される苦労人の1人。

一見おじいちゃんと孫のようで、大変微笑ましい関係性である…


……と思われていたのだが、原作6巻71夜頃からあくましゅうどうしがだんだんと暴走し始め、スヤリス姫に惹かれていく。


原作を読むときは是非スヤリス姫に心かき乱されるあくましゅうどうしにも注目だ!


本編における関係性の変遷編集

巻を重ねるごとに関係性がどんどんと変化していて、目が離せないカップリングである。

ここで取り上げる話以外にも、あくスヤ回やあくスヤ描写が小さなコマに紛れていたりするので興味が湧いた人は原作を読んでみてほしい。


また、単行本には熊之股がTwitterで募集した質問に答えたりする質問コーナーや描き下ろしのおまけマンガが収録されている。


本誌のみでは見られないあくスヤ要素が投下されることもあるので、このカップリングを知りたければ単行本を読むことをおすすめする


※以降単行本のネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願い致します※




























1巻3夜編集

騒音のない安らかな寝床を求めて魔王城内を散策する姫は、不慮の事故で命を落としてしまう。

彼女が目覚めた先は悪魔教会。

そこであくましゅうどうしに蘇生された姫は、自分に使われた棺桶の質へ真っ先に目を向け棺桶のリメイクを行う。


後にカップリングに発展するとは思えない、初対面から非常にインパクトが強すぎる出会い方である。

この話はアニメ1夜にも収録されている。


3巻39夜編集

テレビで放送されていた温泉リゾート番組を見て理想を抱いたあくましゅうどうしと姫が、互いに異なる理想を実現するために行動するが…。


この回はあくましゅうどうしの「姫に対しての認識」が変わったターニングポイント。

巻末のおまけページは必見。

以前から姫のトンデモ発言に振り回されたり、蘇生ミスの弱味を逆に利用されたり、姫が服を盗んで着たりなど災難続きのあくましゅうどうしだが、手のかかる孫と祖父といった態度で接していた。

しかし、この回で「姫は異性である」という「姫への観点」を改めるきっかけになった模様。


5巻55夜編集

姫は以前よりももっと善行をして安眠しようと枕をたくさん配ろうとしたが、なかなか上手くいかない。

最終的には姫が作った枕だと明かさずに配ったことで、ようやく皆に受け取ってもらうことができた。しかし、枕を受け取った魔物たちは魔王の差し入れだと勘違いしてしまう。

感謝の矛先を自分に向けられなくていささか肩を落とす姫の元に、あくましゅうどうしが駆け寄り感謝と称賛の言葉を送る。

すると、姫はすぐに逃げてしまい善行が大成功したにもかかわらずいつもより少し寝付きが悪くなってしまった。

その後、姫は「善行は不眠症も引き起こす」と判断し引き続き凶行も混ぜていこうと決意した。


ファンの間では「姫があくましゅうどうしに対する恋愛感情を覚えた」という考察がされている。

また、あくスヤ回はあくましゅうどうし視点が多いのだが、珍しく姫視点のあくスヤ回としても取り扱われている。

巻末のおまけページも要チェックすべし(この時点で既にあくましゅうどうしに何らかの欲があるらしい)。


6巻70夜編集

ハーピィからパジャマパーティーに誘われた姫。だがパジャマパーティーが何たるかを知らない姫は、地位のある者のエスコート役を求めて魔王タソガレの部屋へと乗り込んだ。そのままなし崩し的に魔王と二人でパジャマパーティーの予行練習を行うが、それをあくましゅうどうしが目撃してしまう。


「『人間』と『魔物』って、恋愛とかしても良いの…?」


二人きりでベッドの上にいる姿を目にして(姫が魔王のベッドに乗り込むのは二回目)上司である魔王に憤るあくましゅうどうし。

幼き日から育て上げた世話係としての「叱責」にも見えるが、これ以降の展開を考えると間違いなくその感情だけではないだろう。


姫が上記のセリフを発するページは、たった2コマで構成されている。

基本的にコマ割りが細かい傾向の当作品では珍しい大ゴマであり、あくましゅうどうしの受けた衝撃がよく伝わる。


なお、このエピソードはアニメ化されている(11夜収録)が、結末が原作と異なる。

アニメでは姫が予行練習で満足してしまったため、パジャマパーティーは中止となった。だが原作ではパーティーは決行されている。詳しくは後述。


6巻71夜編集

パジャマパーティー本番。ハーピィの部屋には、ネオ=アルラウネと姫の他になぜかあくましゅうどうしがいた。

女子会の中に男が一人交じって恋バナをするとんでもない光景だが、あくましゅうどうしは姫に「異性の寝室に軽々しく入ってはいけない」という旨の説教をするために来た様子。それを見て、「パーティーに混ざろうという煩悩などではない」とアルラウネは好意的に捉える。

しかし、説教などどこ吹く風の姫が「みんな好きだから行く」と発言した途端、あくましゅうどうしは完全にうろたえていた(アルラウネ曰く「ナマグサ若作りジジイ」「なまぐさしゅうどうし」)。

なお、あくましゅうどうしは途中から、参加している他の女性陣のことを忘れて暴走してしまっている。


この回からあくましゅうどうしの暴走が顕著になってくる。

更にこの話では、姫が既にあくましゅうどうしの寝室にも(本人の知らない間に)侵入済みであることが判明し、あまりの衝撃にあくましゅうどうしは気絶した。


7巻79夜編集

魔王城で「マンドラゴラ掘り会」というイベントが開催されるが、あくましゅうどうしは参加せずに悪魔教会に戻る。

近頃、姫に関わると挙動不審になる自分に気付いたあくましゅうどうしは姫を避けていた。しかし、努力もむなしくその日はなぜか姫がやたらと死んで悪魔教会に運ばれてくる。

目的は不明だが自身があくましゅうどうしに避けられているのは気付いており、それを気にしていると判明。

あくましゅうどうしは動揺するも、気のせいだと言い張った。

その流れで過去に自分と魔王が服装を変えただけで見分けが付かなくなったことを引き合いに出し、当て擦りのような発言をしてしまう。

だが姫はそれに対し「目さえ隠れてなければ分かる」と返答し満足そうに去っていった。


「死ぬ……‼」


この話はあくましゅうどうしが完全に姫へオチたであろうと思われる回である。

本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『あくましゅうどうし、萌(キュン)死』


7巻89夜編集

食堂のホリ=ゴ・ターツで打ち合わせを行うあくましゅうどうしとのろいのおんがくか。ところが、あくましゅうどうしは姫の話題に過剰反応することをのろいのおんがくかに指摘され、それをきっかけに自分が姫を気になっていることを全力否定する。


その内容は…

・姫のことを考えないようにしているのに、どこにいても姫が現れる

・おかしいのは自分でもわかっているが、姫は無茶をするので目が離せない

・気付いたら姫の前で年甲斐の無いことをしてしまう自分が嫌だ

・どんどん自分が無様になっていく気がして悩んでいる

という、聞く人が聞けば自白同然のもの。

だが、心の機微に疎い姫には(仮に聞こえていても)理解できなかったであろうし、パニック状態のあくましゅうどうしは全力で吐露し続けた。


挙げ句に


「私は姫のこと、好きなんかじゃないんだ!」


とまで口走ってしまう。


当の姫は、その言葉を聞いていたのか聞いていなかったのか分からない反応をするが…。


この時点でのあくましゅうどうしの心情が、本人の口から明かされる。

これ以降、あくましゅうどうしの気持ちは徐々に周知の事実となっていく。

この話が収録されている7巻巻末のおまけマンガでは、魔王もかなり正確にあくましゅうどうしの心情を見抜いていた。

パジャマパーティー予行練習の時点でブチ切れられたこともあり、痛いほど思い知らされた結果だろう。


本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『あくましゅうどうしさん、誤魔化すのヘタすぎかよ…』


8巻96夜編集

これは、「本名を知られずどう姫を乗り越えるか」というあくましゅうどうしの奮闘話。

数年に一度更新される魔王城人員雇用名簿。普段は通り名を使用している者も、これには本名を登録しなければならない。

本名にコンプレックスを抱くあくましゅうどうしは、姫に見つからないようさっさと提出しようとするが、名簿の回収に来たのは姫だった。


旧友・睡魔の登場によって場が収まるかと思ったが、なんと上記89夜での発言は聞こえていた上に覚えていると発覚

その後なんとか睡魔の活躍(?)により、名前を勘違いさせることに成功して場は収まった。しかし、名前をしつこく聞いたことで人の心を傷つけてしまったと感じた姫は、寝心地が悪くなってしまったという…。


9巻111夜編集

どうやら数日前から誰かにつけられている気がする、とあくましゅうどうしに相談する姫。

そこであくましゅうどうしは、姫のストーカーを探すべく行動する。

だがその犯人は、姫のことを好きな「はぐれかまいたち」と、それを見守る保護者(?)の魔王だった。

あくましゅうどうしは二人に説教をするがその中で、特定の曜日の姫の行き先や行動など、妙に姫に詳しいそぶりを見せる。

聞きとがめた魔王にそれを指摘されると…。


なんと、あくましゅうどうし自身も姫のストーカーだった(しかも無自覚)

結局今回の件は、3人全員が犯人であったため隠蔽することに…。

姫に嘘をついてしまった罪悪感と自分の気持ち悪さに打ちひしがれて、十歩ごとに倒れ込むあくましゅうどうしであった。


この回では、食い気味に他者の提案を却下するあくましゅうどうしのガチ嫉妬顔が見られる。相手は魔王城の新入りで、幹部ともあろう者(しかも相当な年長者)が実に大人げない。


9巻112夜編集

自分が姫にストーキングしていたというショックで、自己嫌悪しながら蘇生を行っていたあくましゅうどうしは、蘇生ミスによりでびあくま入れ替わってしまう

時間経過で元に戻るまで隠蔽しようと試みるが、そこに姫が通りかかり…。


他人のふりをしていたら、意中の相手が自分に関する話をしているのを意図せず聞いてしまう…というラブコメ王道ネタ回。

「姫が普段あくましゅうどうしのことをどう思っているか」が本人の口から語られた。

あくスヤ的には、姫からあくましゅうどうしへの呼び方が変化するターニングポイントでもある。

ラストシーン、新しい呼び名に赤面するあくましゅうどうしは一見の価値あり。


11巻143夜編集

毎朝部屋まで配達される「けんこうミルク」を待ち侘びていたあくましゅうどうし。

しかしその日訪れたのは、牛乳屋さん(ミノタウロス)に雇われた姫だった。

なぜか姫はタンス預金の場所や冷蔵庫の中身など、妙にあくましゅうどうしの部屋事情に詳しい様子を見せる。

そこで疑問に思ったあくましゅうどうしが、姫を派遣したミノタウロスに連絡をすると…。


「姫、毎日遊びに行ってるみたいなんでついでに頼んだんですけど…」


なんと、姫はあくましゅうどうしの部屋に毎日遊びに行っていることが発覚する。

しかもあくましゅうどうしが寝ている間に。


さすがのあくましゅうどうしもパジャマパーティーの件を持ち出して「異性の寝室に入ってはいけない」と叱るのだが、姫は聞く耳を持たないどころか斜め上の返答をする始末。

説教にも反省の色を見せない姫にあくましゅうどうしは、「今後軽々しくこのドアをくぐるな」と命じて部屋から追い出す。


しかし姫はあくましゅうどうしの部屋の壁に穴を開けており、そこから悠々と出入りするのだった…。


これまでの話で独占欲やストーカー行為など、あくましゅうどうしの大人げない醜態が明かされてきたが、実は姫の方も結構なことをやっていると判明した。


この話の冒頭で、姫の部屋(牢)とあくましゅうどうしの自室はかなり離れていることがわかるのだが、なぜ毎晩その距離をわざわざ来ているのか、部屋で何をしているのかは不明。


後に16巻の質問コーナーで「寝ているあくましゅうどうしの枕元に立つ、姫のパジャマの裾」という描写があり、これが現時点で唯一の情報である。


本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『姫が安眠を求める限り、彼の煩悩は尽きない…!?』


13巻164夜~168夜編集

姫が好きすぎるあまり想いを抑えられない自身の醜さに耐えかねたあくましゅうどうしが、辞表を置いて失踪してしまった。

それを知った魔王、ポセイドン、そして姫があくましゅうどうしの地元である悪魔の里まで追いかけるが…。


おそらく、今まで出されてきたあくスヤ回の中でも最もキーとなる話である。

また、魔王とあくましゅうどうし、ポセイドンとあくましゅうどうしなど他のキャラクターとの絆が再確認される話でもある。


ある日、あくましゅうどうしは手紙と辞表を部屋に残して姿を消す。

手紙には「姫への想いゆえに暴走してしまう自分への嫌悪」「姫に近付く他の男への嫉妬(始めは勇者に対してだけだったが、その矛先は魔王など他の男性陣にも向けられている。そして、でびあくまの性別までも気にするようになってしまった)」「それが魔王の目指す世界の足枷になることを危惧した懺悔」が記されていた。


それを発見した魔王、ポセイドン、改は動揺し、ひとまず伏せておこうとするが姫に見つかってしまう。うろたえる三人に、姫は手紙と辞表を引き裂いた上で「迎えに行く」「どうせ実家で待ってる」と宣言。


悪魔の里では、自己嫌悪感や他の男への嫉妬心を募らせていたあくましゅうどうしが実家の塔の上で引きこもっていた。


手紙を姫に読まれたことを知ったあくましゅうどうしは逃げ惑うが、いきり立った姫に追い詰められてしまう。


だが、気持ちにとどめを刺されると怯えるあくましゅうどうしに対し、姫が怒っていたのは「急にいなくなったため蘇生業務が滞っていること」「自分への手紙がなかったこと」であった。手紙の内容に怒っているのではないのか、と問いかけるあくましゅうどうしに、姫は「近くに居ていい言い訳」を話す。

姫の寛大さに感涙したあくましゅうどうしは、魔王城に帰ることを決めたのだった。


この一連のエピソードでは、あくましゅうどうしの心情が詳細に描かれている。


特に手紙には「今まであくましゅうどうしが魔王城に対してどう思っていたか」「姫へどういった行動をしていたのか」「姫を想いすぎて何をしていたか」などの文章が書かれており、あくましゅうどうしの内心を細かく知ることができる。


なお、この手紙の内容は姫も聞いていたため知っているが、恋愛感情など心の機微に疎い姫がそこからあくましゅうどうしへの心情をどの程度まで読み取れているかは不明。

後に22巻281夜でその一端が明かされる。


17巻221夜編集

度重なる仕事や心を乱してくる姫に、疲労を重ねていたあくましゅうどうし。

そこで旧友・睡魔が「目の前に癒やしの空間が広がります」という薬を提供してくれたが、あくましゅうどうしは説明も聞かずに薬を飲んでしまう。

だがそれは、視界に映る全てが自分にとっての癒しの存在に見えるようになる代物だった。

食堂にいる魔物全てが姫に見えてしまい目の毒な上に、誰が誰だかわからない。

あくましゅうどうしは薬が効いていることを隠そうとするが、その結果普段に輪をかけて挙動不審になってしまった。


本誌掲載時の担当編集による柱コメントより「あくましゅうどうしの癒やしが姫」ということを徹底的に説明してくれたお話。

前述の実家逃亡エピソード以来、なりを潜めているように見えたあくましゅうどうしの暴走が久々に見られた。


18巻234夜編集

好きなバンドのライブに行くため、あくましゅうどうしは従弟のカモシュに仕事代理を頼む。


魔王城に来たカモシュは”あくましゅうどうし”に変装して過ごすのだが、あくましゅうどうしの部屋ではいつものように不法侵入中の姫が我が物顔でくつろいでいた。


カモシュは姫とやりとりをしていく中で、あくましゅうどうしが姫のことを好きであることを悟る。

しかし同時に、"自分があくましゅうどうしではないことに姫が気づかない"ため、脈が無いと判断してしまう。


いたたまれなさからどぎまぎしたカモシュが取り繕うと、「姫はあくましゅうどうしが偽物であると気付いていた」「思っていたよりも脈なしだと思っていたが、実は大いに脈アリだった」という衝撃の事実に思わず赤面し逃走。


ライブから帰ってきたあくましゅうどうしに詳細を報告せず、胸の内に留めるのだった。


解説編集

この回では以下のようにカモシュのみならず読者にも初耳の情報が続出し、更に姫の意外な反応も数多く描写された。


・あくましゅうどうしは老眼鏡を使っており、それを姫は知っている(その老眼鏡は姫と一緒に買いに行ったものである)

・老眼鏡を買いに出かけた際、あくましゅうどうしはかなり本気のおしゃれをしていた

今も他の男への嫉妬心を抑えられず、呪詛を続けている

あくましゅうどうしは姫の髪をよく梳かしている

・髪が乱れることを承知で穴を通り、クシを持参しているのに自分で髪を梳かさない(18巻でこの話の直前に収録されている質問コーナーにて、姫は身だしなみの中でも特に髪の毛に気を遣っていると明かされている)

・姫は「あくましゅうどうし」以外の男には髪を触らせない

服を着替えただけでも他者の区別がつかなくなる姫が、今回カモシュの変装を見抜いた


ちなみに本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『女心に敏感なカモシュ君でした‼』


姫はまだ自分の気持ちに無自覚かもしれないが、彼女の内情をあまり詳しく知らないとはいえ(後に両者は26巻337夜にて共演)「女心に敏感なカモシュ」が「マジか……」と「潜在的に姫もあくましゅうどうしの事が好き」という事実を確信していた。


彼が普段から『姫は誰に対してもある程度こんな感じ』と想定しているならば納得がいくかもしれないが、何はともあれあくましゅうどうしは姫に大いに脈アリなのは間違いない


後に19巻の質問ページで

「あくましゅうどうしと姫が老眼鏡買いに行った時の服を 実際着てる姿が見たいし姫が何着てたかも見たいし どこに買いに行ったのか知りたいし いつの間に行ったのか知りたいし どっちから誘ったのかも知りたい」

という読者の願いを受け、熊之股先生が絵と共に回答している。


22巻281夜編集

アイドル活動への助言を求め、あくましゅうどうしの元にやって来た姫。

あくましゅうどうしは自身の気持ちが「応援」「推し」と捉えられていることに戸惑うものの、これを機に姫を「推す」立場に落ち着いてしまえば諸々の悩みから解放されると気付いた。


ところが、いざファンの立場から褒めようとすると、本心からの言葉ではないと姫に見抜かれ動揺する。

本当に推しているのかと問われ、あくましゅうどうしは慌てて取り繕おうとするが、姫が手紙の内容を今も憶えていると知り、その場に倒れるあくましゅうどうし。


そして、姫をただの「推し」として見ることなどやっぱり無理だと内心で観念するのだった。


164夜での手紙の内容を姫が覚えていること、それを姫がどう認識しているのかが明かされた。

これまで姫は、好意や愛に種類があることをいまいち理解しておらず、民からの敬愛も両親からの家族愛も同じように受け入れている。


魔王に片想いするゼツランへの少しズレた対応でもわかるが、特に恋愛感情についてはめっぽう疎い(70夜を踏まえると、一応「恋愛」「恋バナ」というものの存在ぐらいは知っている模様)。


例の置き手紙は、読めば誰でもあくましゅうどうしの心情が丸わかりになるような内容であった。

しかし案の定というべきか、姫は正確にわかっていなかったことが判明。


だがこの回で、少なくともファンが推しに向ける感情とは何か違うと理解したらしい。


本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『ライフ・イズ・ビューティフル』


23巻289夜編集

睡魔を訪ね旧魔王城に赴いたあくましゅうどうしは、睡魔が姫を抱き寄せる瞬間を目撃する。どうやら睡魔は姫の身を守っただけのようだが、あくましゅうどうしは目を離せなくなってしまい二人の様子を観察しながら密かに後を追った。


その後も危なっかしい姫を助ける度妙に距離が近い上、いつになく頼もしさを見せる睡魔。

その姿を見たあくましゅうどうしの脳裏に「睡魔は姫を好きなのでは」という疑念が浮かぶ。あくましゅうどうしは「自分では睡魔に敵わない」という可能性に直面し、黙り込むが…。


(睡魔にだけは!! 退きたくない!!!)


睡魔への嫉妬と対抗心・姫への独占欲が募り、敵愾心を燃やして姫と睡魔にいきり立つ(この回以来、あくましゅうどうしは他の男への嫉妬心や自己嫌悪感を募らせると髪が伸びるようになる)。


睡魔はその気迫に一度驚くが、フラッとその場を立ち去った。

あくましゅうどうしは一瞬勝ち誇るものの、戸惑う姫の様子を見て我に返る。

しかし、姫は意気揚々と食堂へ向かうのだった。


本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『睡魔(ライバル)の存在がレオ君を漢にした…!?』


あくましゅうどうしが姫を誘う(?)ことに初めて成功したお話。

この時点で6年以上300話近くも連載してきた本作品だが、その間あくましゅうどうしの方から姫を誘ったことは一度もなかったと判明した。


なお、あくましゅうどうしと睡魔には「かつてあくましゅうどうしがヤンチャしていた頃、彼に寝起きドッキリを仕掛けた結果普段睡魔が夢の中で処理している呪い等が自身に降りかかるという自業自得の末路となり、そこから「強そうにみせかけても何にもならない」と悟り更生した」という因縁がある(21巻265夜より)。


睡魔への疑念は次話ですぐに晴れるものの、その結果あくましゅうどうしは自らの誤解を激しく後悔し、多大な自己嫌悪に苛まれてしまう…。


24巻310夜編集

以前姫に老眼鏡を選んでもらったお礼として、次は自分から姫を城下町に誘おうと考えたあくましゅうどうし。

だが、その下見のために一人で城下町へ足を運ぶと、選んだ店ではよりによって姫が「一般魔物の生活を知るため」という理由でバイト中だった。


鉢合わせた姫から城下町にいる理由を問われ、あくましゅうどうしは「地元から訪ねてくる知り合いを案内するための下見」と誤魔化す。

しかし、事前に調べていた他の店もことごとく姫のバイト先と重なっており、ボツにせざるを得ない(単に両者は以外と趣味が合うのかもしれないが…)。


自らの運の悪さを嘆くあくましゅうどうしは、姫に下見の成果を聞かれると「出かけるの自体なしかも」と答える。


「それにほら、城下町はいいところだけどそんなに広いわけじゃないし…」


と言い訳を続けると、思いがけない姫からの提案に唖然するあくましゅうどうし。

ふと我に返ると「また人間界にいきなり行くつもりだね!?」と姫を詰問しただけで、それ以上は話題も広がることなく終了した。


しかしその夜、ベッドに入った姫は不眠になってしまったという…。


第27巻350夜~351夜編集

あくましゅうどうしは再び蘇生ミスで姫と互いに入れ替わってしまう

原因はあくましゅうどうしの疲労であった。疲労や気落ちで何度もミスをしていたあくましゅうどうしは「いつかやるとおもっていた」(こんなミスをすると想っていた)と疲れた顔をしつつ、

いずれミスると想っていたのもありそうなったときのシミュレーションはきちんとしていた。

精神力で知覚をオフにし、自身の体に入った姫に手紙を残し、指定の場所へ行き

睡眠薬をあおり、ねた。元に戻るまで寝ていればいい。そう思っていた。


そのころの姫はあくましゅうどうしの振りをしようとしていたが腰痛が腰に響き

「レオ君はおじいちゃん……ごめんね。お体、大事にするね」と労わりつつ泣いていた。

魔王が仕事を依頼した際、寝具がいるとあちこちから寝具をかき集める。

姫だよな、ま、いっかと魔王が思ったりする中で姫は無事に仕事を終えた。


仕事を終えた姫は安全な場所はここだろうとあくましゅうどうしの部屋へ行く。

体は姫のあくましゅうどうしはソファーで寝ていた。

寝ている自分の表情を見た姫は、


「…かなわないなぁ。レオ君っていっつも、私のこと大事にしてくれるんだから……」


と満面の笑みで呟く。その時、あくましゅうどうしは覚醒。

自身の顔を見たあくましゅうどうしは姫の体で叫んだのであった。


あくましゅうどうしが姫を大切にしていることを姫がきちんと認識していたことが明らかになった。


第28巻363夜編集

ザスタルの故郷・カルコルガに向かった姫だったが…?

村のノリがミッドサマーである。


376夜編集

棺桶でできたベビーカーを用いて魔王城を徘徊する姫とあくましゅうどうしは…。


解説編集

嫉妬や独占欲について特に理解できておらず恋愛感情に疎い姫だが、この回では姫の珍しいリアクションが見られる。


中盤、姫が「悪魔の里から知り合いが来る」と誤魔化すあくましゅうどうしに対し「その人女の人?」と尋ねる場面がある。


直後に女性に人気のメニューを薦めており単純に注文を確認するためかと思われたのだが、これは遠回しに言えば「姫は自分以外の他の女性に嫉妬している」との意味合いが強い。


あくましゅうどうしが姫の提案に乗り、相手が女性であることを否定しなかった次のコマでは、姫の意味深な無表情だけがセリフも無く描写された。


その後、両者の沈黙・身長差・逆光と合わせて「あくましゅうどうしのためを思っているのではなく、予定がダメになったことを喜ぶような姫のエゴ・本心」が表現された「みんなで仲良し」を是とする姫の姫らしからぬ提案など、姫の「あくましゅうどうしへの恋愛感情」が大きく誇示された演出が描写された。


終盤にて姫は日中の労働で適度に疲れ目的も達成したことで心置きなく安眠できるはずだったが、まさかの不眠に陥ってしまう。


本誌掲載時の担当編集による柱コメントは『眠れない理由は「すれ違い?」「思い違い?」…今までの悩みとは「段違い」!』


心配事を抱えていたり粗悪な睡眠環境などの外的要因で寝付けないことはこれまでにもあったが、それらが解消されているのに眠くならないのはあくましゅうどうしへの恋心が募ったからに違いないだろう。



小ネタ編集

姫の瞳の星はたまに2つになる時がある。これが一体何なのかは不明。

しかしそれが今の段階では、あくましゅうどうし絡みの際にだけ見せるのではないだろうかという説があくスヤ界隈で囁かれている。(55夜・79夜・112夜・120夜)


また、あくましゅうどうしがメインでない話でも、コマの隅などで暴走するあくましゅうどうしが見られるので、暇なときなどに探してみると良いかもしれない。


アニメ編集

アニメの方向性からか、あくましゅうどうしと姫の絡みは大幅にカットされている。強いていうなら8夜・11夜からあくましゅうどうし→姫への感情が読み取れる程度。

そのため、あくましゅうどうしは「爽やかで穏やかでたまに腹黒いおじいちゃん」というきれいなあくましゅうどうしになった。


…が、アニメ公式グッズとして「嫉妬のあくましゅうどうしTシャツ」なるものを販売していたり、2022年2月に開催された【魔王城でおあそび】では、嫉妬のあくましゅうどうしや赤面のあくましゅうどうしといった、姫への気持ちがあること前提のグッズが取り上げられたりもしている。


公式ファンブック編集

2020年に発売された公式ファンブック。現在では入手困難な、単行本発売当時の店舗特典ペーパーなどのイラストが収録されている。あくスヤ要素が盛り込まれたものもあるのでぜひ見てほしい。

また熊之股鍵次先生へのインタビューも収録されており、あくましゅうどうしの感情について言及している一節があるので必読。


関連イラスト編集

無題Leo HB♥

无题花吹雪


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魔王城でおやすみ

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