スヤリス姫
すやりすひめ
「寝る以外、することがない。」
「すやぁ…」
プロフィール
CV | 水瀬いのり |
---|---|
本名 | オーロラ・栖夜・リース・カイミーン |
誕生日 | 12月22日 |
出身地 | 人類統一国家カイミーン |
身長 | 150cm |
体重 | 不明 |
特技 | ブラッシング ピアノ etc…(王族なのでなんでもできる) |
好きなもの | 睡眠 怪鳥茶碗蒸し おうさまチョコマシュマロ |
嫌いなもの | 蜂(2巻21夜より) |
魔族の王・魔王タソガレによって魔王城にさらわれた人類統一国家カイミーンの王女。
魔族に誘拐されて牢に入れられた結果、『寝る』以外にやることがなくなってしまった。
そのため日常的に牢から脱出し、安眠のための材料を手に入れるべく魔王城内(たまに外も)をウロついている。
魔物を倒して素材を剥ぎとったり重要アイテムをぶっ壊して寝具の材料にし、魔物たちの行事にも参加とやりたい放題。
あまりのヤバさに魔物たちからはサイコ扱いされるときもあり、姫なのに「はさみ魔物すやすや」とも呼ばれている。
さらには魔界の怪談本に巨大バサミの殺戮幽霊として載ってしまった。
そのうちにすっかり魔物たちとも打ち解け、人質ライフを満喫している。
このように温室育ちな彼女は「さらわれた」という事に対する危機感が皆無&特に何もすることが無いと悟り安眠を求めて魔王城を混乱させていくようになったが、話が進むにつれ魔王城での立ち位置には変化がある。
でびあくまやナスあざらしといった魔物とは特に仲良くなり、手下のように使役している。
囚われの姫のはずだが、週一で死んでいる(原因はだいたい自滅)。
戦闘スタイルはシザーマジシャンからもらったハサミを駆使しての近接格闘がメイン。
そのほかに王族護身用の小型爆弾や「禁断の魔導書」による魔法も扱え、戦闘力は高い。
技は「ひっかく」「はたく」「ねむる」「はさみギロチン」の4つ。HP400以上。
普段の容姿は膝下まで伸びる銀髪に王家の証の☆が入った紫色の目。黄色の冠ヘアバンド&ピンクの水玉パジャマ。
この他にも公務スタイルや人質ルックなどがある。目付きと姿勢が悪い(特に目付きが悪いせいか、「何か企んでいる」と誤解されることもしばしば)。
年齢についての詳細は決まっていない(公式ファンブックでも年齢不詳になっており、「なぜなに魔王城」で姫の年齢を訊かれて作者は「私も知らないんですよ」と返答している)。
ただ、勇者アカツキの回想、27巻に登場した妖怪たちによる反魔王勢力「妖宴座」との騒動後の描写から飲酒が可能な年齢であることは判明しており、その後28巻の質問コーナーにて「成人済みである」と明言された。
幼児体型なので幼く見えるが、作中描写的に年齢は十代後半と思われる。
初期は良くも悪くもマイペース&身勝手で、快適に眠るためなら「寝具(おばけふろしき)狩り」などどんな苦労も手段を選ばず危険も厭わないという矛盾してるのか一貫しているのかわからない性質の持ち主。
しかし、話が進むにつれてだんだん成長していき、竹を割ったような性格&みんなに愛される存在となった。
金銭感覚が狂っており、エリクサー&ハイポーション(どちらも高額)を一月につき60本使用してでびあくまを洗うのに使っていた(8巻第92夜より)。
最初は周りの魔物や魔王も止めていたが、警備を強化するにつれて姫も順応していく為、もう誰にも止められないというより止める気もなくなった。
それどころか、姫が何かしでかす・怪我する度に周りの魔族(主に魔王やはりとげマジロ)の保護者度が上がり、今や魔王城に姫を傷つける魔物なんていない。むしろ「優しい魔物の在り方」が確立しているといえる。
実家(人類統一国家の王城)に帰ろうとしたり(「最新安眠グッズを買いに行く」(6巻66夜より)「自室のベッドの下にある毛糸のパンツを取りに行く」(7巻81夜より)だけでホームシックや魔王城から脱出したい気はさらさらない)、魔王城の行事には必ずと言っていいほど参加したりと人質の癖に自由奔放。
そしてその度に混沌をもたらすが、最後は魔族との絆を深めており、姫も故郷より魔王城のほうが実家のような感覚で過ごしている節が見られる。
一方で名前を覚えるのは苦手なのか、主に第一印象などで呼び方を決めている様子。魔王タソガレやあくましゅうどうしのようにちゃんと名前も覚えていたり、本名からの愛称で呼ぶ場合もある。
王族なので色々叩き込まれているのか、基本的にハイスペック(安眠のためのDIY、ピアノ、お菓子作りなど)。
王宮にいた頃の激務のせいで『仕事』を任せられるとスイッチが入り、その『仕事』を最優先で淡々とこなす(5巻64夜より)。
小柄な身にそぐわず身体能力も高めで、シザーマジシャンに貰った巨大ハサミを主武装としている。
衣食住のステータスはほぼ住に極振り(衣についても人並みの器用さは持っている)で、睡眠関係ならばすさまじいDIYスキルを発揮する。城が壊れて修復する間、魔族達のキャンプを設営するなど魔族を驚かせた(18巻225夜より)。
反面食については壊滅的で、自作のプリンやチョコレートは普通に絶賛されているので作成するスキルがないというよりはその産まれから嗜好品ではない日々の食事を作る感覚が皆無なのだと思われる。
王族としての教育は受けているため、ピアノも普通に弾けるなど基本やればなんでもできるタイプ。ただしやる気は基本的にない。
かつては…
人間界にいた頃は公務に追われ、かなりブラックな労働環境にあったことが示唆されている。
さらわれた日も激務続きで目の下に隈ができ、寝言で演説の暗唱をするほどに追い詰められていた。
魔王城から脱出しようとしないのは、単純に現在の暮らしが楽だからだと思われる。今でも仕事をさせると凄まじい勢いで片付ける。
姫…ちょっと強くなりすぎじゃね?
初期から傍若無人にラストダンジョンで日々狩りをしているにしても、姫が少々強くなりすぎなきらいはある。
魔王城の面々の場合、大事な人質である姫を手荒に扱うわけにいかず、及び腰で本気の反撃ができずに負けてしまうという面もあると思われる。
また初対面の敵も、彼女の外見や境遇から油断して初見殺しにあうパターンが多い。
しかし250夜を超えたあたりになると、本気の敵意を持った相手の襲撃でさえ、姫は身体能力とハサミの峰打ちだけで返り討ちにしてしまえるほどの実力を身につけており、説明がつかない。
これは姫が魔術契約によって名目上勇者パーティに組み込まれており、勇者達が得た力が分配されレベルアップし続けているためである。
その関係上姫がおばけふろしきを狩ったりしていなくてもレベルアップし強くなっているとも判明(逆に言えば姫が魔物を狩っていると勇者たちが強化されそうだが…)。
ただし、性格的に攻撃全振りのステータスで防御力がちっとも上がらないため死にやすさは変わっていないのはご愛嬌。
姫の元に向かう勇者(勇者アカツキ)は姫の幼馴染兼婚約者。
だが当の姫は名前を覚えておらず、「アなんとか君」と認識している(5巻53夜より)。
一応自分を救ってくれる人なのだが、幼少時代に彼から危害を加えられたり(勇者に悪気は無い?)、コンプレックスの原因になったりと憂き目に遭わされたためか、夢に出てきて「悪夢」と認識するほど心象は酷い(6巻77夜より)。
とにかく魔王城でマイペースにやりたい放題なため、大体周囲からは「ヤバい奴」扱いされ、魔王には「さらってくる姫を間違えた」なんて言われる始末だが、彼女自身はむしろ何だかんだで優しく面倒見の良い魔物たちに好感を抱いている。
その好感の強さはオワリノシティへ一緒に行く事になった際、躊躇う魔王たちに「優しい」と言ったり(6巻66夜より)、人質強化週間に際して連行された盗賊の様子を見て「乱暴しないでなんて言わなくても魔物たちはみんな優しい」と言ったりしているところからも窺える。
つまり、「魔族は元来争いを好まない優しい種族である」の体現者である姫は「本来の魔族に対するアンチテーゼ」といえる。
また、魔物たちのことは一緒に過ごす内に大切に思うようになっていて、人間と魔物、魔物間の良好な関係性を築く仲介人を務めていく(13巻以降)。最近では普通に魔族たちの会議に参加したりしており、もはや魔王城の中心メンバーの一人と化している。
ただ姫本人はそうした自身の気持ちに完全無自覚で、作者は「姫の中では恋愛や友愛などが細分化されていない」とコメントしている。
自由恋愛の許されない王族故か、恋愛感情を理解できず性的表現にも疎い。対等な友人もいなかったため友達への対応も手探り。
ただ、意外と周囲の人物関係には敏感で、それぞれの微妙な距離感を些細な仕草から的確に見抜く洞察力を持つ。その一方で自分自身に向けられる感情にはかなり鈍感。
そんな姫も6歳の頃に「魔法少女ミラクルキュート」にはまっていたり、8歳の頃によく見ていたドラマを見て「キスがうまいとどうなるの?」と城内の者に問い詰める過去を持っていたり、舌が短いのがコンプレックスだったり、といった場面も見せている。
29巻365夜では「魔族全体会議」のために準備を進める各種族の幹部たちが本番で姫に乱入されないよう姫を寝かしつける訓練を試行錯誤しながら実行するが、各々の責任感が強すぎるあまり奇行に走って迷走しまくりな実行委員たちに憤る。
とはいえ、姫はなんだかんだ魔族のことを信頼していたり実行委員たちの様子がおかしいことにはちゃんと怒ったりと一番魔族のみんなの事を見ている感がある。
次話では全体会議の入念な準備を重ねるも状況は難航し不穏な実行委員たち。
姫は彼らが予行演習を何度も繰り返していることを思い出させ、「囚われの姫」らしからぬ言動で叱咤激励した。
「凶器(巨大ハサミ)を持って出歩く、寝具に使えそうな魔物は遠慮なく○る」その姿及びアニメ1話(原作の漫画では2話)で『大変だー!時計塔の方で、巨大なハサミを持った姫が…何故かマント狩りを』というセリフによりクロックタワーのシザーマンを連想した視聴者が続出した模様。
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