シャマシュ
しゃましゅ
シャマシュ(Shamash, šamaš) は、メソポタミアの太陽神。
概要
シャマシュ(Shamash, šamaš) は、メソポタミアの太陽神。
シュメール語ではウトゥ(Ud)と呼ばれる。
シャマシュはアッカド語で「太陽」、ウトゥはシュメール語で「太陽」または「日」の意。
イシュタル(シュメール名:イナンナ)とは双子の兄妹。
イシュタルの姉に当たるエレシュキガルとも兄妹であるが、双子ではない。
配偶神はアッカドにおける暁の女神アヤ、女祭事(神官)はギルガメシュの母であるニンスン(英語版)。
シャマシュは各神話においても太陽神として描かれ、『ルガルバンダ叙事詩』や『エタナ物語』、ウトナピシュティムの『大洪水伝説』、『イナンナの冥界下り』など複数の物語に登場するが、メソポタミア神話全体で見ればさほど目立つ存在ではない。
その活躍は書版によってある程度まで加減されているが、シャマシュについて最も多く言及されているのは『ギルガメシュ叙事詩』1つに限られる。
主人公を助けるという重要な役として度々登場し、それは同じ立ち位置である『エタナ物語』よりも大胆に描かれている。
彼はまた正義と律法の神でもあり、有名なハンムラビ法典はシャマシュがハンムラビ王に授けたものとされていて、その場面を描いたモニュメントが存在している。