概要
インペラリズム( imperialism )とも呼ばれ、軍事力を背景として他国・他民族居住地を積極的に植民地化・属国化・併合する政策である。
古代・中世の膨張主義・征服主義に使うこともあるが、近世以来の植民地主義のうち、とくに19世紀から20世紀前半にかけて、工業化をなしとげ金融独占資本主義段階に至った欧米諸国が、自国の商品を売り込む市場を確保し、資本の輸出を援助しようとするために、アジア・太平洋・アフリカ・ラテンアメリカ地域などへの軍事的進出をはかった政策をいう。
なお、過去に帝国主義を推進した国はフランス・アメリカ合衆国など共和国である場合もあり、その国が帝政国家であったり、「帝国」を名乗ったか否かは関係がない。
第一次大戦による欧州専制国家の終焉、第二次世界大戦による列強の衰退によって帝国主義の潮流は断たれることになった。
しかし、世界の歴史の流れを見れば帝国主義的なイデオロギーが世を席巻することは幾度となく繰り返されているため、これ自体がなくなるという事は無い。現に2022年にロシアによるウクライナ侵攻が開始されており、これも帝国主義に基づいた行動として批判されている。
関連項目
セシル・ローズ( メイン画像の元ネタ )