帝国主義
ていこくしゅぎ
軍事力を背景に他国を侵略し、あるいは自国の影響下に置くこと。またはそれを推進する思想。
概要
インペラリズム( imperialism )とも呼ばれ、軍事力を背景として他国・他民族居住地を積極的に植民地化・属国化・併合する政策である。
古代・中世の膨張主義・征服主義に使うこともあるが、近世以来の植民地主義のうち、とくに19世紀から20世紀前半にかけて、工業化をなしとげ金融独占資本主義段階に至った欧米諸国が、自国の商品を売り込む市場を確保し、資本の輸出を援助しようとするために、アジア・太平洋・アフリカ・ラテンアメリカ地域などへの軍事的進出をはかった政策をいう。
なお、過去に帝国主義を推進した国はフランス・アメリカ合衆国など共和国である場合もあり、その国が帝政国家であったり、「帝国」を名乗ったか否かは関係がない。