「貴様を始末して すべてはこの目で確かめる!」
「俺が2人目のエースになってやる」
プロフィール
身長 | 171cm |
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年齢 | 16歳 |
トリガー | 蝶の盾(ランビリス) |
出身 | アフトクラトル |
好きなもの | 任務を遂行すること、忠義を果たすこと、絵を描くこと、犬 |
誕生日 | 6月12日(※こちらの世界における暦) |
星座 | うさぎ座 |
CV | 島﨑信長 |
演 | 阪本奨悟 |
概要
近界最大の軍事大国である神の国アフトクラトル、玄界(ミデン)遠征部隊に所属する軍人。
「角付き」としては最も若い世代で、安定性・トリオン拡張性共に過去最高である。
ヴィザと共に金の雛鳥・雨取千佳を捕獲するべく、三雲修達の前に現れる。
人物像
堅苦しい口調通りの生真面目な性格。
元はアフトクラトルの平民の出であるが、才器を見込まれてベルティストン家配下「エリン家」に引き取られ家族同然に育てられた。それ故、主であるエリン家当主には強い忠誠を誓っている。その姿はエネドラに犬っころと揶揄されるほど。
目上の者(ヴィザや陽太郎)に対しては敬意を払うが、格下と判断した相手(エネドラや小南)には尊大な態度を取る。
普段はクールぶっているが、年齢相応に単純な面があり、褒められればドヤ顔になり、烏丸の嘘に騙されると愕然とした表情を浮かべるなど、結構表情豊かである。
冷静であれば、物事を客観的に見られる観察力があり、三雲隊やボーダーに対する戦力分析も的確。
ただ、自国への忠誠心からか、口にする際にはトゲのある言い方をする。
日常生活では、困ったことが起きても自分から助けを求めようとせずに誰かが助け舟を出してくれるまで黙って待っていることが多いという困った一面があり、小南からは「甘えんボーイ」と称されている。
作中では、壊れた電子レンジの横で平然と立ち尽くしていたり、日本語が読めないことを修から聞いていた若村が気づくまで黙っていたり。
活躍
ヴィザとの連携でレイジを撃破したが、途中で現れた遊真によってヴィザと分断され、迅と交戦する。
この時点で、修にマーカーを埋め込み居場所を知らせるという次善策を打っており、大局的には時間稼ぎだけでも十分だったはずなのだが、迅の言葉と未来視のサイドエフェクトに翻弄され、焦って攻撃した事で逆に大きく足止めされてしまう。
そうこうしているうちにレプリカの活躍で部隊は強制撤退する事になるのだが、彼は回収されずにこちらの世界に置いて行かれてしまう。
そして戦闘終了後は、相手をしていた迅の勧めで捕虜としてボーダーに捕まる。
その後は玉狛支部の監視下に置かれ、B級ランク戦ROUND3からは支部のモニターで三雲隊の対戦を観戦している。
1度は本部に招集され、エネドラが仲間に殺された事も知らされたが、アフトクラトル本国の情報に関しては頑なに黙秘を貫いている。
というのも、彼は隊長のハイレインよりも直属の主君である「エリン家の当主」に忠誠を誓っているため。しかし、ハイレインはその人物をマザートリガーへの生贄である神候補にしようとしており、事前に抵抗戦力を排除するために彼をこちらの世界に置いて行ったのである。
彼自身がこうした企みをどこまで知っているのかは不明だが、一刻も早くアフトクラトルへ帰国したいと考えており、そのために近界の地図などの脱出道具をアクセサリに偽装させて隠し持っている。
そして、ガロプラの襲撃に対する対策で見張りが寝落ちした陽太郎だけになった隙に脱走し、隊員のレギンデッツへ接触する。
しかし、ガロプラには「捕虜を発見した場合は救助・奪還の必要はない。邪魔であればこちら(ガロプラの判断)で処理していい」という通達が下されており、同行しての帰国が叶わない事を知ったため、陽太郎から貰い受けていた「蝶の盾」でレギンデッツを瞬殺する。直後に現れた迅へB級ランク戦ROUND4の際に迅と交わした賭けの権利を使い、「どんな手を使ってでもオレをアフトクラトルへ送り届けろ」と要求した。そして彼の提案に乗って三雲隊へ参加する事でボーダーの遠征部隊に加わりアフトクラトルへの帰国を目指す。
なお角については、角のない姿のトリオン体に変え、日本人離れした外見は玉狛のエンジニアのミカエル・クローニンの親戚としてカナダ人という設定にしてごまかしている。
入隊式の戦力テストの際に、C級隊員の女子から注目されていたり、ミカエル・クローニンに「結構な男前」と評されていたり、仁礼光に「けっこうイケメンじゃねーか!」と言われている。つまりイケメン。アニメ版では他の男性キャラに比べて色白である。
あくまで自国の自身の主への忠誠が最優先のため、情報提供は他国に限定するとしており、さらに修からの指示も妥当性が感じられなければ無視すると明言している。情報提供に関しては既にエネドラの死体の脳みそと一部同化していた角をラッドに移植したエネドラの人格から情報は得られているから、仲良くした方が得だと遊真から言われるが、「損か得かは関係ない 再び主の前に立つ時に己に恥じる所があるかどうかだ」と断言した。
とはいえ、B級ランク戦ROUND6と同日に入隊した後は、5人制バトルロイヤルでの4連勝+個人戦でC級3馬鹿を蹴散らして即日B級昇格決定というボーダー史上初の快挙を成し、さらにB級攻撃手相手に連勝を重ね、生駒達人とほぼ互角、太刀川慶にも1本は取る、と実力の高さは示している。
その後は、来るB級ランク戦ROUND7での秘密兵器となるべく支部内で修練を積んでいる。
ボーダー内では近界民である事を隠す為、玉狛のエンジニアで同じく近界民のミカエル・クローニンの親戚ヒュース・クローニンを名乗っている。
またクローニン姓を名乗っているのは、林藤支部長から本部に所属している隊員の中でも、近界へ遠征に行った事のある隊員へのヒュースが近界人であると言う隠れたメッセージであり、近界へ遠征に行った事のある東は修へ後にこのメッセージの事を教えた。
デビュー戦のB級ランク戦ROUND7では、点を効率よく稼ぐために遊真との合流を優先。遊真と合流した後は戦場となるショッピングモールの電気系統をコントロールするために、1人浮いていた太一を強襲し倒した後は、遊真と共に戦闘していた影浦隊と鈴鳴第一ら元へ行くと自分がランク戦のデビューである為、自身の手の内を他の部隊が知らない事を利用し、バイパーの弾道変化を終始使わず、アステロイドの様に使ったり、自身のトリオン量の多さによって消費トリオン量が多いエスクードの欠点を気にする事なくエスクードを自在に使用し、遊真との息のあった連携で影浦やゾエさん、村上らを倒した。だが、影浦は鈴鳴との戦いで既にダメージを受けており、ランク戦のルールではトリオン漏出で緊急離脱した場合は一番大きなダメージを与えた隊員の得点となるので、村上が影浦に1番大きなダメージと判断されたことで、影浦の得点は鈴鳴に入った。
最後は東によって倒されるも、直前に放ったバイパーによる射撃で東の脚にダメージを与え、その後千佳にメテオラでの爆撃を指示する事で生存点を獲得に成功した。
ランク戦の途中で千佳を守るという修の指示に妥当性が無いと反発したが、遊真によると修の指示に反発した理由はヒュースは真面目だから、影浦が鈴鳴の得点になったことや修が絵馬に倒されたのを自分のミスだと思っているから、その分の点を自分で取り返したいのだと言われた。
試合後に隠し玉として使う予定だったバイパーの弾道変化を使わなかった理由を修から聞かれると、自身の予定では本来ならROUND7で影浦隊から大きくリードを取る予定だったのが、影浦が鈴鳴の得点になた時点で、東の得意な時間切れ狙いの戦術に「夜」の環境などの様々な要素からそこまで点が取れない可能性があり、影浦隊との決定的な差をつけられないと判断し、次戦に備えて温存したと修に話した。
しかしROUND7で実力者相手に大暴れしたことで本部の人間に不信感を与えたらしく、試合直後にC級隊員の間で彼の正体は近界民ではなのではないかという噂が流布した。
そこでメディア対策室長の根付と東が「ヒュースは玉狛エンジニアのミカエル・クローニンの親戚であり、迅が抜けた後の玉狛第一に編入するつもりで玉狛で秘密裏に訓練を受けていたが、迅がS級隊員ではなくなったために第二にスライド編入することになった」というウソの噂を流すことで凌いだ。
また、千佳は本当は人を撃てるのでは?という疑問を兼ねてから持っており、ROUND7から数日後その疑問を彼女にぶつけた。その時は彼女が青ざめて震えだしたので一旦追及をやめたが、このことは千佳が人を撃つ決意をする切っ掛けとなった。
今回は仲間とかなり引き離された場所に転送されてしまい、犬飼・生駒・水上・南沢・弓場・帯島の7人に袋叩きにされる羽目になる。しかし宇佐美の的確な支援もあり解説の王子に「なんであれで死なないんだろうね……」と絶賛されるほどの粘りを見せ、倒される間際に放った隠し玉のバイパーで生駒を倒した。またギリギリまでバイパーの弾道変化を使わなかった事と自身が強引に包囲を脱出し二宮へ強引に動く行動によって、自身のバイパーを二宮に対する切り札だと印象付ける事で、修が密かに用意したもう一つの切り札への意識を逸らした。
その後の遠征選抜試験では若村麓郎率いる若村11番隊に第3プール1位指名を受ける。
閉鎖環境試験での共通課題では自身が日本語が読めないため細井のフォローを受けて課題に取り組んでいる。笹森や半崎から日本語は喋れるのに文字が読めないことについて聞かれた時には、「言葉が通じるのは音声をトリオンに乗せて情報をやり取りしてるから」と言い、片方がトリオン体ならトリオン体が情報の送受信をサポートすることで、話し手と聞き手のどちらかがトリオン体なら、トリオンを介して言葉は通じると言っている。(ヒュース自身はトリガー角がトリオン体の同じ役目を果たしてくれているので、生身でも普通に会話が出来ている。)
初日の順位が10位だったのにも自身と自分のフォローをしていた細井の課題が遅れているからだとと平然と受け入れている。その後共通課題の遅れを取り戻す方法として、残りの『共通課題』を自身以外の4人で手分けして解いてそれぞれ問題の答えをメモして、それを全員で回して『共通課題』を終わらせると言う方法を提案した。それを聞いた他のメンバーからは、「監視カメラがあるから不正は出来ない」と言われるも、自身が細井の問題の読み上げに口頭で答える形で解いていたので、もしメモを回して答えを解く方法が不正の場合、その答えをずっと聞いてた他のメンバーの答えも不正になるはずだが、課題は不正にはならず得点として認められていることから、状況的に答えを教えあっても不正にはならないと述べている。そして課題を正面から解くことだけが能力の証明になるわけでは無く、「遠征中なら必要に応じてより早くより効果的な特殊な解決法が必要になる場合もあるはずだと」と語った。
そして、部屋割りを決める際には角を見せない理由から「カナダ人は個室じゃないと寝られないんだ。」という強引すぎる誤魔化し方で個室を獲得した。
2日目の戦闘シミュレーションが最下位で唯一勝利したのが遊真がいる歌川隊に対して身内読みの作戦を提案したことだったから、3日目には細井から戦闘シミュレーションに関してはヒュースに指揮を任せれば良いと提案された時には、「理屈の通った連携で攻めてくる相手」の来馬隊・古寺隊・水上隊・村上隊なら引き分け以上にはできると思うと言った。その理由として若村11番隊の明確な有利な点がトリオン量が多い自分の駒があることから、殆どの部隊に対してトリオンの『総量』で勝ってるから、駒の数が増えれば更にその総量の差は増してヘルプユニットの使い方にもよるが『削り合い』で負けにくいのは間違いないと言った。それを聞いた笹森はかなりトリオン量が少ない筈の諏訪隊もいけるのではと聞かれるが、諏訪隊は香取の動きが読みにくいので、余裕勝ちか大負けのどちらかになる相手と答えた。そして隊長の若村からの『指示』ならやっても良いと言ったことでその4部隊に関してはヒュースに任せる方針を取り、その4部隊に対しては結果として1勝3分けの成績を残した。
5日目の特殊戦闘シミュレーションでは作戦として自身のトリオン量による作成コストの高さから飛行型トリオン兵による攻撃を提案。一連の説明を聞いた若村からは今日その作戦をしたら、明日は相手が狙撃型を増やして対策されると言われると、もし明日相手が狙撃型を増やした場合を読めていれば、更にその対策をかぶせられると説明する。ヒュースの説明を聞いた若村はヒュースの案を採用し他のユニット制作に取り掛かっていく。
戦闘能力
蝶の楯(ランビリス)
アフトクラトルでも最新鋭と言われるトリガーで、磁石のような引力・斥力を放つ多数の三角形の結晶体を操る。
結晶体は一欠片単位で操作可能で、結集させる事で様々な形状を取れるのが特徴。
作中では、「弾丸を反射する盾」「球状の防御陣」「銃」「レール型の加速装置とその補助を行う羽」「スパイク付きの車輪」「近距離戦用のブレード」等が確認されている。
結晶体は相手に直接埋め込む事も可能で、埋め込まれた相手が結晶体の作る磁場に入ると身動きが取れなくなり、さらには発信機の役割も果たす。
補助・援護能力に特に優れているが、迅のエスクードを破壊し、レギンデッツを瞬殺するなど攻撃性も十分であり、状況を選ばない万能型のトリガーと言える。
もっとも、それだけに扱いが難しく、実際このトリガーをコピーした改造体ラービットは機能を持て余している。
それを自在に操る事が可能な点も彼の実力の高さと言えるだろう。
パラメーター(角トリガー装備時)
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
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18 | 12 | 24 | 13 | 9 | 4 | 6 | 10 | 96 |
ボーダーのトリガー
当然ながら「蝶の楯」はレギュレーション外で使えないため、遊真と同様にボーダー所属後はこちらを使用。
C級時は弧月を使用。剣術はヴィザから8歳の頃から「蝶の盾」を手にする14歳まで習っていており、オプショントリガー無しの条件付きとは言え攻撃手6位の生駒と渡り合うだけの腕を持つ。だが本人は「蝶の盾」をずっと使っていたことで、剣の勘や腕が鈍ってると自覚している。
B級昇格に伴いバイパーとエスクードを追加したが、エスクードは三雲隊に足りない要素を補うためらしい。本来ならエスクードはトリオンの消費量が激しいトリガーだが、ヒュースは自身の高いトリオン量から、エスクードを難なく使いこなしている。実際ROUND7やROUND8にてエスクードを利用した戦術を多々披露し、戦況の操作や得点に大きく貢献している。エスクードに関しては本人が迅からは教わりたく無いと言う理由から、同じ玉狛支部の烏丸から教わっている。
バイパーは制御の難易度が高いためすぐには扱いきれていなかったが、トリガーセットを決めた直後の遊真との模擬戦をした時点でも遊真相手に8-12と接戦になる程の実力を示した。本人曰く「トリオンの操作は得意」と言っており、バイパーの操作に慣れて以降は元々「蝶の盾」も繊細な制御を必要とするトリガーであった事もあり、烏丸から「那須さん程では無いが毎回キッチリと弾道を操作出来る」と言われるなどボーダーで3人目の「リアルタイムでバイパーの弾道を引ける隊員」となっている。
ROUND8では隠し球として初めて弾道操作設定をして使用した時には一度の射撃で生駒のシールドを避けて生駒にしっかりと命中させて彼を倒し、更に自身を狙って来た南沢を弾道を操作して自身の方法へ戻ってくる様設定をし一度の射撃で2人まとめて倒そうとした。南沢からは「那須さんかよ!」言わしめ、水上の両防御による援護が無ければ南沢も倒せていたかもしれない程の弾道操作をした。
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
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弧月 | バイパー |
旋空 | エスクード |
シールド | シールド |
FREE TRIGGER | バッグワーム |
※ROUND7ではメテオラも装備。
フロムカナダ【玉狛ヒュース】 |
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迅に挟まれたのを根に持っている角つきカナダ人。自分がやられて嫌なことを他人にやっていく勝負師の鑑。軟禁時は小南や陽太郎・烏丸とボンバーマンで遊んでいたが、角なしトリオン体を作ってもらって以降は行動範囲が広くなり、陽太郎と一緒に外で買い食いしたりしている。おまえ本当に捕虜か?今興味があるのは、うな重とお好み焼き。 |
(JC20巻 カバー裏より)