「今までの一番を獲ろう 最後にこの四人で」
プロフィール
概要
11巻(94話)にて初登場。身体が弱く、パジャマらしき恰好でベッドに腰かけていた。
ボブにした色の薄い髪が特徴。
アニメでのカラーリングは淡い金髪に青の目で、病弱であることを強調するためか、彼女の瞳は通常はハイライトがなく、トリオン体に換装するとハイライトが入る。
人物像・活躍
物静かで落ち着いており、とても仲間思いな人物。
好きなものが「トリオン体での運動」だったり、初登場時がベッドで上半身だけ起こしている姿だったりと病弱であり、試合終了後はかなり苦しそうにしている。外出もあまり出来ないようで、那須隊のメンバーは那須の体調を考慮して彼女の自宅に集まって作戦会議をすることが多い(引きこもりの小夜子だけは常にボイスチャットで参加する)。
熊谷とは「くまちゃん」「玲」と呼び合う間柄。小夜子の事を「小夜ちゃん」と呼ぶ。
アニメ版では熊谷や茜と枕投げをしたり、小南や嵐山たちと一緒に基地の地下にある訓練用プールでリゾート気分を味わったりするシーンなどが追加され、意外とお茶目でノリの良い一面を見せている。
ボーダーと提携していない星輪女学院というお嬢様学校に通っており、小南は学校でのクラスメイトである。
作者も認める美形であり、ボーダー内にも隠れファンが多い。BBFにおけるモテるキャラグラフでは戦闘員として所属する女子隊員としては一番モテると評価されている。テレビで特集が組まれたこともあるらしく(恐らく後述の研究に関する特集と思われる)、市民の認知度もそこそこ高い。
どことなく雰囲気の似た三輪隊の奈良坂とは従姉弟の関係であり、那須隊のスナイパー日浦茜は彼の弟子である。
病弱な彼女がボーダーに所属しているのは、「体が弱い人をトリオン体で元気にできるか?」という研究に協力するため。
その研究が成功しているのは、現状を見ればよく分かるだろう。何なら後述の通りやたらと機動が高く、普段動けない分をトリオン体で発散している面もあるのかもしれない。
那須さんは隊以外のメンバーだと男子は従弟の奈良坂、その弟子の古寺、なぜかゾエさん、くまと仲が良い歌川などと仲がいいらしい。
女子は照屋や、小南、小早川、月見さんの妹・花緒などの星輪女学院高等部組、映画好きの真木理佐などと仲が良いようだ。
活躍
B級ランク戦では三日目昼の部(第三戦)において、三雲隊・来馬隊と対戦。
川を挟んで東西に分かれた「河川敷」のステージと暴風雨の天候を選択し、試合開始直後に自チームの合流と相手チームの分断を図るが、西岸にいた熊谷と茜が橋を渡る前に千佳の砲撃で橋を落とされてしまい、合流できなくなってしまう。
しかし、周りが全員格下だったとはいえ、実質的に1対4の状況ながら数の差を完全に覆す戦いぶりで修、来馬、別役の三人を終始圧倒し、彼らを全員撃破して3ポイントを獲得した。最後に川を渡って東岸に辿り着いた遊真と対峙するが、この少し前に来馬がベイルアウトする間際に放ったハウンドの直撃を受けていた影響でトリオン切れで強制的にベイルアウトとなり、4点目獲得はならなかった。
ガロプラ襲撃においては、基地内に侵入したガロプラ遠征隊の3人を熊谷と共に追跡し、バイパーで執拗に攻撃するが、この攻撃に耐え兼ねて迎撃に残ったウェン・ソーと交戦する。
姿を変えるトリガーで熊谷に化けて自分を攻撃したウェンに対して「熊ちゃんに化けるなんて……許せない……!」と憤激。
分身を作り出すトリガー「藁の兵(セルヴィトラ)」の本体である投影機を撃墜していき、本物を見分けた菊地原の聴覚支援による熊谷の攻撃でガードが崩れた隙に、螺旋状に貫通していく形でのバイパーの集中砲火(通称:那須熊嵐)というワートリでは類を見ないビジュアル重視の大技を叩き込み撃破した。
「くまちゃんの受けた傷 まとめて返すわ」。
極端な病弱体質ゆえに遠征選抜試験には参加していない。
……のだが、直接本人では無いが意外な形で登場することになった。
それは戦闘シミュレーションでのヘルプユニットとしてである、チームメンバーがそれぞれ独自にユニットを動かして点を競うこのシミュレーションではA級隊員をヘルプユニットとして操作することが可能となっている。
主な面々は太刀川や風間、出水や嵐山に当真などのA級隊員が揃っている。
そんな中4日目のヘルプユニットには特殊なポジションのトラッパーの喜多川やスポッターの尼倉を除いた片桐隊や三輪と奈良坂と米屋、更には加古隊等錚々たる面子であった。
しかしそんな中で一人だけB級隊員から那須が選ばれていた、ヘルプユニットの使用数が4体で本人が不参加な事もあるが出水に並ぶ凄腕のバイパー使いとして抜擢されたのであろう事からもA級隊員達と並んでヘルプユニットとして選ばれた彼女の戦闘能力の高さがうかがえる。
戦闘スタイル
ポジションはシューター。メイントリガーはバイパー(変化弾)で、個人ポイントは8395。
障害物と機動力を利用して獲物を追い詰める戦法を得意としており、四方八方から弾丸を浴びせかける”鳥篭”と呼ばれる全方位攻撃や鳥篭と見せかけての一点集中攻撃を自在に使い分けるテクニシャン。
また、作中で合成弾のトマホーク(変化炸裂弾:バイパー+メテオラ)を使用した二人目の人物。
細かく大量に分割したトリオンキューブを自分の周囲に展開し、それらを一斉に発射するのが基本スタイルであり、攻撃方法の派手な第2の弾バカ。
バイパーは予め自分が使いやすい弾道をいくつか設定して使い分けるのが一般的だが、彼女の場合はリアルタイムで弾道を引いて撃っているため、状況に合わせた複雑な軌道を描くことが出来る。ボーダーでもこのような芸当が出来るのは彼女と出水、ヒュースの3名のみで、屋内戦でも壁などに当てることなく正確に標的を狙うことができる。本来ならシューターの弾丸はガンナーよりも精度が落ちるが、事前に起き弾として置いて置いたメテオラへ正確に弾道設定したバイパーを当てれる精度の高さを持つ。村上からは「バイパーの真の性能を引き出してる感じがする」来馬からは「那須さんの弾は一度かわしたと思っても、もう一度狙ってくる」と言われている。
さらに相手の動きを先読みする能力にも長けており、障害物や曲がり角に逃げ込んでも安全とは言えず、ランク戦ではトマホークを撃つ際に外れた弾がもう一度戻ってくるように設定する事で、接近戦に持ち込もうとした修を返り討ちにしている。
隊の課題は、那須が隊長とエースを兼任しているため、どうしても指揮に集中しきれないところ。
木虎を新エースに据えて嵐山を隊長の役割に専念させた結果、成績が急上昇した嵐山隊のように、どのようにして彼女の負担を軽減するかが今後の課題と言える。
パラメーター
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 8 | 6 | 8 | 8 | 4 | 5 | 4 | 50 |
劇中の描写もあってシューターとしての高い数値に目が行きがちだが、実は最も特徴的なのは「機動8」という身のこなしの軽さ。これは攻撃手用トリガーを装備していない隊員としては単独トップの数字であり、射程武器のみをメイン武器としている隊員の中では最速、これより上にはアタッカー6名しかいない。
グラスホッパー1つ装備のアタッカー勢や、前衛でスパイダーやグラスホッパーを使って高い身のこなしを見せている機動力の高いオールラウンダーの木虎や香取などと同値と言えばその速さの程が窺える。
逆に隊長としては「指揮5」は比較的低めで、B級中位以上の隊長では冬島、弓場、香取、諏訪、荒船と並ぶワースト2位タイ(最下位は影浦の4)。
また那須隊はオペレーターの志岐が「指揮5」でオペレーター最下位タイであり、戦闘員とオペレーターの指揮パラメーターが同一の基準で判定されているという確証はないものの、「部隊内の指揮最高値」はB級中位以上の隊において最下位タイである。
B級中位以上では冬島隊と弓場隊が同率となっているが、冬島隊はオペレーターの真木が、弓場隊は弓場以外の隊員がパラメーター未判明であるため、残りのメンバー次第では那須隊が単独最下位となる可能性がある。
前述のエースと隊長の兼任問題が数値にもしっかり反映されている。
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
バイパー | バイパー |
アステロイド | FREE TRIGGER |
シールド | シールド |
メテオラ | バッグワーム |