「これなら退屈せずに済みそうだ」
プロフィール
概要
アフトクラトル遠征部隊の隊員である人型近界民で、角は額の両端から生えている。
デザインのイメージは「赤鬼」。遠征部隊を率いる隊長ハイレインの弟。
ラービットがC級隊員を捕獲するまでの時間稼ぎのため、エネドラ共々前線に向かう。
人物像・活躍
トリガー技術に劣る玄界に対しても見下すことはなく武人として正々堂々とぶつかり、敗北は素直に受け入れ相手を称える竹を割ったような性格。
体格と相まって大雑把に見えるが、周囲への警戒を怠らない慎重さも併せ持つ。
最初は東春秋と別役太一の目の前に現れ、彼らに攻撃を仕掛けようとするが、茶野隊の横やりが入り、彼らへ矛先を向ける。発動した「雷の羽(ケリードーン)」で彼らを瞬殺し、物陰に隠れた太一も遮蔽物ごと爆散させた。直後に荒船隊からの集中砲火を受けたが、全てシールドで防御して反撃を浴びせ、飛び降りて回避した荒船哲次以外の二人を撃破した。
瞬く間にB級隊員を5人も撃破された事もあってボーダーは迂闊に手出しできなくなったが、米屋陽介・出水公平・緑川駿のA級3人が増援に駆けつけた事で状況は攻勢へ移る。3人の巧みな連携で徐々に追い詰められていき、処理能力に余裕が無くなった事を見切った東たちB級も畳み掛け、その援護を受けた米屋の攻撃で撃破された。
その後、ミラに合図を出す事で米屋へ奇襲をかけるも避けられ、そのまま大人しく撤退した。
ただし、本来の役割である陽動に関しては成功しており、彼が暴れていた間にC級隊員がいくらか捕獲されている。
雷の羽(ケリードーン)
背中や腕から銃を出して攻撃する射撃型トリガー。高性能のシールドと自在に空を飛び回る飛行ユニットを兼ね備える。アフトクラトルの強化トリガー(角トリガー)であり、黒トリガーではない。
ボーダーのシールドでは防げない程の高い威力を持ち、打ち出す際も背面の射出機構から射撃する拡散型と、腕と一体化した砲塔からの高速連射型を使い分けられるため、対応力も高い。特に威力と連射性能の両立具合はボーダーの射撃型トリガーとは別次元で、優れた戦術眼を持つ東にも「この威力なら連発はない」とその性能を誤認させている。
さらにイーグレットを弾く高硬度のシールドを備え、両翼のブースターを用いて高速飛行し、挙句機能を損壊しても修復、再生まで可能である。同じノーマルトリガーでもボーダーのそれとアフトクラトルのそれが別格の性能を有している例と言える。
上空を飛び回り派手な弾幕と爆撃で敵を落としていく姿から大雑把な戦闘スタイルに見受けられるが、実際のところランバネインは情報処理能力の多くをシールドによる防御方面に割いており、正確で精度の高い防御と火力の強みを活かした大雑把な攻撃を基本スタイルとする。
パラメーター(角トリガー装備時)
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25 | 20 | 8 | 15 | 8 | 9 | 7 | 2 | 94 |
作者のキャラ評
さわやかジェットゴリラ【ランバネイン】
笑顔、筋肉、高火力と、三拍子揃った本場の弾バカ。アフトクラトルではこんなのが飛び回っていると考えると、なかなかにファンタジー感ある。ハイレインのことを「兄……」と呼びかけたが、「兄上」なのか、「兄者」なのか、「兄貴」なのかで公式の見解が割れている。大穴で「兄様」の可能性も。デザインのイメージは「赤鬼」。
(JC7巻 カバー裏より)
余談
たまに「『雷の羽』がノーマルトリガーという事に納得がいかない。アレはどう見ても黒トリガーだ」という読者がいる。
そもそも『雷の羽』はアフトクラトルの強化トリガーであり、厳密にはノーマルトリガーですらないのだが、確かに常識を超える程に高性能のトリガーであることに間違いはなく、これを黒トリガーと解釈することに一定の合理性はある。
しかし『雷の羽』の機能を列挙してみると、射撃、飛行、シールド、再生、通信と突撃兵・遊撃手として必要な要素をまんべんなく取り揃えていることが分かる。これは明らかに理性的な思考によって設計された物であり、不安定で一芸特化の黒トリガーには見られない特徴であることから、単なる設定以上にノーマルトリガーとして描かれていると言える。
『雷の羽』の性能については、これを意図的に作成できるアフトクラトルのトリガー技術が玄界の常識を超えていると解釈するべきであろう。
もっとも、防衛の為に数を揃える必要がある玄界と違って、少数精鋭による侵攻部隊という特性から一つのトリガーに多くのリソースを割けるという背景の差も加味するべきではあるが。