「……と、思うじゃん?」
プロフィール
概要
ヘッドセットやカチューシャで上げられた前髪と、ハイライトのない切れ長の目が特徴。前髪を下ろすと視界が悪くなってイケメン度がアップするらしい。原作でのカラーリングは黒髪黒目。
戦闘体の胸にリリエンタールの缶バッチを3つ付けている。
三輪や出水らと同じく、ボーダー提携の普通校である三門市立第一高等学校に通っている。
人物像
名前通り(?)、陽気で社交的な性格。戦闘狂な面も覗かせる。
一見正反対な性格に見える気難しい三輪と行動を共にしていたり、遊真に惨敗した緑川にアドバイスをしたりと、コミュニケーション能力が高く後輩の面倒見もいい。
三輪隊戦闘員の中で唯一近界民からの被害を受けていない人物であり、三輪隊に入った経緯がひとつの謎になっている。派閥分布表では一応城戸派に属しているものの、その中でも特に派閥を持たない自由派に近い立ち位置。本人曰く「オレは楽しけりゃなんでもいい」とのことなので、前線で戦うことそのものを楽しんでいる節がある。
それ故か死生観も独特に達観したものを持っており、遊真に敗北した際はベイルアウトを使わず、「殺そうとしたんだから殺されても文句は言えない」と言って戦闘体を解除してしまった事すらあるほど覚悟が決まっている。
遠征での戦闘経験があるならまだ分からないでもないが、おそらくそれもない(遊真戦が初の人型ネイバー相手であり、また部隊単位で考えた時に復讐者状態の三輪を近界に連れていくわけがない)のにこんなセリフを言ってのける精神性は正直怖い。なお、公式Q&Aにてこの発言は「半分くらい本気」だったことが明言された。
玉狛支部の宇佐美栞とは従姉弟の間柄であり、陽太郎のお守りを引き受けたりする。
そのためか近界民への恨みも特別持っていないようで、遊真に対しても普通に接する。彼とは個人戦をしようと約束しているのだが、毎回邪魔が入ってしまい未だに出来ずじまいでいる。
トリオン能力の低さを持ち前の身体能力と戦闘センスで補ってA級にまで上り詰めた”戦闘バカ”。師匠を持たないので槍の戦術も自己流だと思われる。出水からは「槍バカ」と呼ばれており、対して米屋は彼の事を「弾バカ」と呼んでいる。普段は同クラスということもあり、昼食を一緒に食べたりなど仲が良いらしい。
4巻において戦闘指揮ができない(意訳)と称されたが、状況によって他隊と連携したり率先して他者の支援を引き受ける描写を見るに、自分の役割を判断する能力があり、実戦レベルでは戦術的に動ける人間であることがうかがえる。また、緑川と遊真が模擬戦した際、修に対して解説役のような立場で登場しており、遊真の戦術を即座に見抜いて「上手く殺すための動きだ」と表現した。
登場シーンによって印象が二転三転する上、ハイライトの無い目も合わさって何を考えているのかわかりにくい人物である。
ちなみに、BBFにて明かされた学業成績表では仁礼と並びワースト3位に位置していたが、彼より下のキャラクターは5歳児の陽太郎と義務教育未履修の遊真しか存在しないため、実質的な学力が最下位である事が明らかにされた。実は太刀川よりヤバいかもしれない。
活躍
1巻にて初登場したが名前が出たのは2巻。三輪と共に三雲修を尾行しようとしたのだが、迅から指令書を出され止められる。
ラッド騒動の後に再び尾行し、遊真との接触現場を押さえた事から、三輪隊一同で襲いかかる。三輪との挟撃で追い詰めたかに見えたが、鉛弾をコピーした「錨(アンカー)」を受けて三輪共々戦闘不能にさせられる。
その後、遠征から帰還したトップチームを加えた「黒トリガー奪取作戦」にも参加。
三輪・出水と共に嵐山隊側を担当し、居場所を晒した佐鳥を狙うと見せかけて、その援護に入ろうとした木虎との一騎打ちに持ち込んだ。
一騎打ちには敗れたものの、ベイルアウトする前に出水や合流した当真勇との連携へ繋ぐことで時枝をベイルアウトさせつつ、木虎の片足を奪った。
巧みな連携により追い詰めた所で東春秋らB級合同隊が援軍に加わり、その場の隊員全員による全防御で「雷の羽(ケリードーン)」を正面突破して止めを刺した。
ラービットを足止めしたり、ハイレインと交戦中の烏丸を援護したり、最終局面では逃げた夏目出穂達C級狙撃手を集めて一斉射撃の指揮をしたりと、要所要所で活躍している。大規模侵攻で連戦するも最後までベイルアウトせずに残った隊員は少なく、このことからも地味に米屋のしぶとさや戦闘における立ち回りの上手さがうかがえる。
戦闘能力
これは低トリオンでも効率的に戦えるように米屋がA級隊員の権限で開発させた特注品のようで、他に使っている者はいない。余談だが彼の「トリオン:4」とは判明している正隊員の中では修に次ぐ低さである。
また個人スコアでスコーピオン(8545pt)とあるので、トリガーカスタマイズの権限がなかったC~B級の頃はこちらを使っていたと思われる。
個人ポイントは順位が開示されているランカーを除くと攻撃手中で最も高く、マスタークラスの中でも上位に位置する実力者である事が分かる。ガロプラのコスケロが玄界の偵察を行なっていた際には、香取葉子と比較して「昨日見た槍使い(米屋)の方が強かった」と評されていた。
槍型弧月に穂先を自在に変形させるオプショントリガー「幻踊」を合わせる事で、相手の防御や回避の裏を掻き蓄積ダメージを与える事を得意としている。一方で初撃では一発狙いで首を狙うことが多い。最近は脚狙いにシフトしたそう。
ちなみに4巻カバー裏の太刀川のキャラ評から、「指揮ができない方のバトル野郎」というレッテルを貼られる事が多いが、平隊員である事を考慮すればパラメーター上は高くはなくとも特別低いというわけでもない。
むしろ太刀川が学力の割に指揮に優れているという表現だろう。
パラメーター
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 8 | 8 | 9 | 9 | 2 | 4 | 4 | 48 |
パラメーター的には機動力の高さが特徴的であり、小柄であるほど有利とされる中で比較的長身(米屋と同値以上の機動力を持つ隊員は全員身長160cm未満)かつ、グラスホッパーを1つ装備した攻撃手勢が全員「機動8」で未装備の米屋に及んでいない事を考慮すると特筆すべき数値であると言える。
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
弧月(改):槍 | FREE TRIGGER |
幻踊 | FREE TRIGGER |
シールド | シールド |
旋空 | バッグワーム |
作者のキャラ評
A級半そで(…と思うじゃん?) 【米屋】 |
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初登場時から目が死んでいるが、今のところ男キャラの中ではかなり好きなほう。缶バッジに気づいてくれたファンがけっこう多くてうれしい。実は3巻に登場する栞の従姉妹。残念ながら家業はお米屋さんではない。 |
(JC2巻 カバー裏より)