「『勝てる』と思ってるやつは隙だらけだな」
プロフィール
概要
迅にトリオン兵から命を救われたことで熱烈なファンになり、一年ほど前にボーダーへ入隊した。
人物像・活躍
基本的に人懐っこい子犬のような性格。作中でも米屋が「芸を覚えたての犬っころの動き」と表現したり、アニメ版で桜子が「ボーダーの愛玩小型犬」と紹介しているので、半ば公認である。
また、米屋を「よねやん先輩」、出水を「いずみん先輩」、木虎に至っては「木虎ちゃん」といった具合に一部の人物への呼び方がフランク過ぎる所がある。ちなみに、遊真は後述の一件から尊敬しているため、自発的に「遊真先輩」と呼んでいる。
加古隊の黒江とは幼馴染で、小学生の頃は一緒に山奥の分校に通っていた。
草壁隊は長らく他のメンバーが登場していなかったが、これは県外へスカウト活動に出ていたため。彼が留守番だったのは年齢を鑑みてのものと推察される。
初登場は2巻だが、姿のみで名前は無し。
入隊指導の対近界民戦闘訓練において4秒を叩き出した隊員として4巻に名前のみ登場。
5巻において、大勢の観客の前で修に勝負を挑んだ事により、ようやく姿と名前が繋がる。
これは、修が迅に誘われて玉狛に移動した隊員であることを聞きつけて、嫉妬心を抱いたことから評判を落とそうと画策した嫌がらせであった。
だが、目的を果たした所に現れた遊真がその狙いを看破し、逆に勝負を挑まれ2-8で敗れた。(最初の二回遊真はわざと負けている)
最初はただのC級隊員と侮っていたが、後半でその実力に気付いた事もあり、決着後は素直に修へ謝罪して和解に至った。
大規模侵攻編では、米屋・出水と共に人型近界民・ランバネインの討伐へ参戦。遊真戦での経験もあって一対一の場面でも上手く意表を突いて立ち回り、撃破に貢献した。
撃破後は三人で修達の援護へと駆けつけたが、その後現れたハイレインの「卵の冠」によってキューブにされかけ、やむなくベイルアウトした。
B級ランク戦ではROUND2「三雲隊vs荒船隊vs諏訪隊」戦で東春秋と共に解説を担当。その前日には遊真に「グラスホッパー」の使い方を教えている。
ガロプラ襲撃では、辻と共に基地屋上のスナイパー組を援護している。
B級ランク戦ROUND8の直前では、遊真に里見一馬の仲介を経て弓場隊を紹介する。その帰りに個人ランク戦を終えた迅と遭遇したため、遊真とのアイコンタクトで遊真から迅に頼む形でこの借りを利用して10本勝負を1回受けて貰った。
戦闘能力
主な使用トリガーはスコーピオン(9110pt→9985pt→9721pt)とグラスホッパー。
グラスホッパーを用いたトリッキーな動きに長けており、連続して相手の周囲を跳ね回る「乱反射(ピンボール)」を得意技とする。後に遊真に真似されているが、村上曰く「(空閑より)緑川の方がまだ鋭い」とのこと。実際描写を見ると緑川の乱反射の方がより鋭い角度で方向転換し切り込んでいる事が分かる。
米屋から「芸を覚えたての犬っころ」と呼ばれた通り、戦闘中の駆け引きや行動選択にはまだ成長の余地があるが、狭いフィールドでも縦横無尽に駆け回るその機動力はボーダー全隊員中トップを誇る。
パラメーター
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 9 | 6 | 11 | 7 | 1 | 3 | 2 | 44 |
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
スコーピオン | スコーピオン |
グラスホッパー | グラスホッパー |
シールド | シールド |
FREE TRIGGER | バッグワーム |
作者のキャラ評
A級迅さん迅さん 【緑川】 |
---|
地味に2巻(第10話)から登場しているネームドキャラ。ワールドトリガーではめずらしい、「いけすかない敵役」になりそうだったが、戦いの中で成長し、最終的には円の軌道で迅の周りを踊り狂った。貴重な年下ポジション、かつ、千佳と同い年のキャラ。けっこうおいしい役所かも。 |
(JC5巻 カバー裏より)
余談
大規模侵攻の際、一緒に行動していた二人と合わせてA級3バカと呼ばれることがある。
これは、米屋と出水が互いを「槍バカ」、「弾バカ」と呼び合っていた事から、一部のファンが迅を慕っている緑川を「迅バカ」とこじつけた事に由来する。
しかし、後にグッズ「わちゃっと!ラバーストラップ」やゲーム『ボーダレスミッション』で緑川の「迅バカ」も公認される事となり、オフィシャルデータブック「BORDER BRIEFING FILE」では緑川のページにA級3バカという単語があるため、公式に認められたようである。