概要
ワールドトリガーの世界に登場する近界から伝来したテクノロジー、「トリガー」の一種。
トリガーを操るのに必要な生体エネルギートリオンの含有量に優れた者が、自らの全トリオンを注ぎ込むことで己の命と引き換えに作り上げる武装型トリガー。
その性能は一般的に製造されるノーマルトリガーとは一線を画し、「比較にならない」ほどの戦闘力を使い手に授ける。その力は、近界においても「黒トリガーの有無で戦争の勝敗が決まる」と言われるほどの代物。
レプリカ曰く敵国を追いつめすぎれば命を捨て抵抗する者…即ち黒トリガーを作られるおそれがあるらしく勝利目前まで攻め込んだ大国が黒トリガーの逆襲を受けて敗走した例が過去いくつもあるらしい。特に補給のない遠征では戦力の逆転が起きやすい。
ボーダーではその高性能さから所有者は他の隊員と同列には扱われず、所持した時点でA級の更に上、「S級隊員」にランク付けされる。S級はランク戦などには参加できず、部隊を組むこともない。なぜなら強すぎて勝負にならないから。
迅と『風刃』の場合、A級最上位の合同編成部隊でさえ止めることは出来なかった。
ただしいくら高性能と言えども無敵ではなく、戦い方や使い手の資質によってはノーマルトリガー使いに敗北することもありうる。
その存在は非常に希少かつ貴重なものであり、現在ボーダーに黒トリガーは3つしか存在せず、枠組みから外れたイレギュラーな存在といえる。
黒トリガーの生成に必要な条件は、「優れたトリオン能力を持っている」こと。
だが、トリオンが優れているからといって必ず生成に成功するというわけでもなく、成功には運が絡むため、余程のことがない限りは自分から黒トリガーになろうとする者はいない。
ただし、サイドエフェクトの持ち主が黒トリガーの作成に成功する確率は高いらしい。
ノーマルトリガーと異なる点として、圧倒的な性能以外に「使い手を選ぶ」という点が挙げられる。
黒トリガーは性質に作成者の意識が色濃く反映されており、相性の悪い者は起動することすら出来ない。
(風刃に20名以上もの適合者が存在することは極めて異例)
起動するとトリオン量が増えるのは「黒トリガー作成者のトリオン能力」が 上乗せされるからだと思われる。作成時に全トリオンを注ぎ込んで結晶化させているためか、生前のトリオン能力より出力が上がることが多いようだ
またボーダー本部が作成したものではないため、ノーマルトリガー全てに標準装備されている「緊急脱出〈ベイルアウト〉」機能が組み込まれておらず、黒トリガー自体に機能として実装されていない場合はシールドやバッグワームなどの通常トリガーでは一般的な機能も使用する事はできない。
黒トリガーの一覧
ボーダー所有の黒トリガー
アフトクラトルのブラックトリガー
現在の所有数は不明であるが、7年前の時点でアフトクラトルは13本の黒トリガーを所持していた。
名称 | 使用者 | 作成者 | 能力 |
---|---|---|---|
卵の冠(アレクトール) | ハイレイン | 不明 | トリオン体のキューブ化・吸収・自己回復 |
窓の影(スピラスキア) | ミラ | 不明 | ワープゲート・串刺し釘 |
星の杖(オルガノン) | ヴィザ | 不明 | 超高速広範囲斬撃 |
泥の王(ボルボロス) | エネドラ | 不明 | 三態変化 |
トリガーの詳細については、各キャラクターの記事を参照。
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クロノトリガー:『黒のトリガー』ではない