概要
漫画「ワールドトリガー」に登場する、超感覚的な特殊能力の総称。意味は「副作用」。
高いトリオン能力を有する人間の中には、稀にそのトリオンが脳や感覚器官に影響を及ぼして超人的な感覚をもたらす者が存在し、それらの超感覚を総称して「サイドエフェクト」と呼ぶ。
超人的な能力と言ってもあくまで人間の能力の延長線上であり、炎を操ったり空を飛んだりといった超常的なものではない。
ボーダーではその希少性に基づいたS~Cまでのランク付けと、便宜的に「超感覚」「超技能」「特殊体質」「強化五感」という能力の性質による分類がなされている。分類と希少性にもある程度の相関があり、「超感覚」はSかA、「超技能」はAかB、「特殊体質」はBかC、「強化五感」がCランクに分類される。
多くは先天的に所持しているものだが、稀に空閑遊真のように他者のサイドエフェクトを後天的に受け継ぐ例も存在する。
サイドエフェクトの発現率はトリオン能力の寡多が影響するとされるが、トリオンが多い者が必ずしもサイドエフェクトを持っているとは限らない。作中の所持者から考えると「多いと発現する」というより「少ないと発現しない」といった認識の方が正確だと言える。
サイドエフェクト所有者のトリオン量の下限は、ボーダー本部の測定値で「7」以上のトリオン能力を有すると判定されている者たちとなる。(空閑遊真、迅悠一、影浦雅人、村上鋼、林藤陽太郎)
一覧
発現者 | 能力 | ランク | 概要 |
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空閑遊真 | 嘘を見抜く | 超感覚 | 相手の発言が「嘘か否か」判別する事ができる。元は父・空閑有吾のもの。 |
迅悠一 | 未来視 | 超感覚 | 自分の知る人間の未来の姿が見える。確定した未来なら数年単位で先まで予知する事が可能。 |
林藤陽太郎 | 動物との意思疎通 | 超技能 | 精度は動物の知能に影響を受けるが、最低でも「Yes」「No」「オッケー」「アウト」程度ならばどんな動物とでも意思疎通ができる。 |
雨取千佳 | 敵感知 | 超感覚? | 接近する敵の存在を感知できる。トリオン兵でも人型近界民でも問題なく判別可能。 |
〃 | 気配を消す | 超技能? | 「心を空」にし自らの存在感を希薄にし位置を悟らせない。トリオン兵の感知を掻い潜るために使用。 |
菊地原士郎 | 強化聴覚 | 強化五感 | 常人の5〜6倍の聴覚を持つ。情報を解析し隊のメンバーと共有できる。 |
村上鋼 | 強化睡眠記憶 | 特殊体質 | 睡眠による記憶の再編成機能が非常に高く、それに由来する驚異的な学習能力を持つ。 |
影浦雅人 | 感情受信体質 | 特殊体質 | 自分に向けられた他人の感情を感知する。負の感情ほど不快に感じるが、思考の内容まで知ることはできない。 |
天羽月彦 | 相手の強さを色で識別できる | 超感覚? | 視認した他者の実力を色相で見極める事ができる。いわゆる共感覚に近い能力。 |
宇野隼人 | 精密身体操作 | 超技能? | |
ヨミ | 完全並列同時思考 | 超技能? | 常人の2倍の処理能力を持つ。右手と左手で全く別の作業をすることも可能。 |