「戻せるのか?人間に」
CV:小山剛志(ゼロから始める魔法の書アニメ)、矢野正明(魔法使い黎明期アニメ)
概要
『ゼロから始める魔法の書』及び同作の続編、『魔法使い黎明期』に登場する、人から生まれながら半人半獣の姿をしている特異体質者『獣堕ち』の青年。
筋骨隆々とした体格に白虎(作中内では虎という生き物が存在していない為、虎という表現はなされず、「大型のネコ科動物」等と表記される)の顔と毛皮と尻尾を持ち、鼻っ柱に横一文字の大きな傷跡がある。
獣堕ちは魔術の儀式における上質な生贄として高値で取引されるらしく、儀式を行う魔女達からはもちろん、金に目がくらんだ人間にまで命を狙われ、それ以外の人々からもたいていは化け物と気味悪がられ、恵まれた体格と身体能力を活かして傭兵稼業に勤しみながらも、とにかく肩身が狭い人生を送って来た。魔女に生贄として首を狙われて森の中を逃走中に別の魔女であるゼロと出会った。
少なくとも両親からは健やかな愛情を受けて育っており、見知らぬ人間に不信感は持っても害意は持たず、襲われても極力あしらって逃げに徹している(しかし不殺を心掛けているわけでもなく、相手が悪辣と判断すると殺害もいとわない)。
傭兵稼業を生業としてきた為、荒事慣れしており、自身の戦闘能力も高いが、その内面は意外と小心者でお人好しと、外見に似合わず人好きのする性格の好漢。
酒場を経営していた親譲りの料理上手で、彼のスープとふわふわ真っ白な毛皮に覆われた大きくたくましい胸板は、ゼロの大のお気に入り。
作中では、「本名で呼ぶのは下僕にしてしまうからダメ」というゼロの意向によって「傭兵」と呼ばれ、本名が明かされていないため、ゼロの書アニメ化に伴い、外見とキャラと中の人から、
『うたわれるもの』のムックル(左上)とクロウ(右上)を連想して『ムックロウ』と一部の人から呼ばれている。
当初は魔女の事を毛嫌いしており、当然魔女であるゼロの事も邪険に扱っていたが、ゼロと関わり、共に旅を続ける事でその認識を改めるまでに至って居る。
『魔法使い黎明期』では、傭兵稼業から足を洗い、再建した故郷の村で酒場を開いている。
傭兵家業を引退したからと言って、戦士としての腕が衰えたということは無く、今は用心棒として時折、村の近辺に迫る驚異にゼロと共に対処している様子。
余談だが、『ゼロの書』では精神年齢は20代前半の、実年齢が20代後半。続編の『黎明期』では精神年齢も実年齢も30代後半のアラフォーを想定しているような描写が存在する。
尤も、彼の年齢をいくつくらいで見るかは完全に読者に委ねられており、 彼を若く見るも、年増に見るもすべては読者次第である。
関連タグ
傭兵:こちらのタグでもイラストが登録されている。