声:斎賀みつき
概要
呪紋使い(ゲーム版『Link』では呪療士)の司として活動。『SIGN』の主人公で、モルガナによってアウラの正常な覚醒を阻止するため『The World』内に取り込まれ、精神状態はアウラとリンクされていた。
そのままログアウトができなくなり、『The World』上の痛覚などを認識する特異な状態に陥ってしまう。同時にカオスゲートを経由せずにエリア移動する能力や、鉄アレイ型モンスター(黄昏の守護者)を操る能力などを身に付け、イレギュラーな存在として銀漢ら紅衣の騎士団から危険視される。
当初の性格は極めてネガティブで、現実世界に戻りたいという意思は全く見せなかった。しかし、昴やミミルらとの関わりを通じて徐々に心を開き、自ら現実世界に戻ることを熱望するようになる。
司がポジティブな思考に向くことを阻止しようとするモルガナを退け、司自身が成長した結果としてアウラが正常な状態で覚醒したことにより、司も現実世界へと帰還する。
余談だが、彼が持っている武器の名称は「クソみたいな世界」である。
リアル
荘司杏
生年は不明の女性。幼い頃に母親を亡くし父子家庭で育てられたが、無愛想な態度を取っていたためか父親からは愛情の欠片もなく、長年にわたって虐待を受けていた。
杏にとって現実世界は「クソみたいな世界」でしかなく、現実逃避先として『The World』を始め、現実世界の女性「杏」を否定する妄想からか男性PC「司」を演じるようになる。
暫らくは通常のPC同様にプレイしていたが、『The World』の管理プログラムモルガナによって意識のみ『The World』内に取り込まれてしまう。
当初は全てを抱え込み自分の殻に閉じこもっていたが、昴やミミルとの交流を経て心を開き、モルガナの呪縛を解き放って現実世界に帰還している。
一方、一連の事件解決まで現実世界の肉体は、昏睡状態となっていた。一時、父親によって生命維持装置を止められたものの、大事には至らなかったようである。
なお、父親はこの一件で逮捕、同時に親権を剥奪されたものと思われる(小説版の『ZERO』では佐久間(ベア)が後見人として面倒を見ている)。
現実世界への帰還後、帰還前の約束どおり真理子(昴)やミミルのプレイヤーと現実世界で再会している。