概要
2015年10月の東京モーターショーで発表した、2+2シータータイプの小型クーペのコンセプトカー。
名前の通り、FRレイアウトである。
2012年にトヨタブランドに復活したスポーツカー・86の弟分を想定したこの車は、ピカチュウのような鮮やかな黄色に塗られた格好良くも愛くるしい外観と、手の届きやすそうなパッケージングで話題沸騰。
特に外観は「デザインだけで欲しくなった」という声もよく見られるほどに評価が高く、トミカも最初会場限定版だったミニカーを一般のカタログに載せて量産に切り替えるほどであった。
2016年にはTOYOTA GAZOO Racingがリアウィングを装着し車高を落とすなどのカスタムをした白色のRacingコンセプトも登場した。
トヨタ内部でも開発は進められていたようだが、やはり採算的に厳しかったか、2017年頃にカーメディアたちによって開発凍結がスクープされ、それ以降新たな情報は一切出てくることはなかった。
86の弟分の座には、事実上ダイハツのOEM供給となる「コペン GR SPORT」が代わりに就くこととなった。
そんなわけで昨今の冷え込み厳しい国内クーペ市場を象徴する存在となってしまった1台だが、今でも内心開発再開と発売を心待ちにするファンは少なからずいる。
余談
86の米国名「FR-S」をアナグラミングするとS-FRになる。