概要
デザインやコンセプトを最優先し、他の問題は二の次で制作される原寸大の自動車の模型。
これをモーターショーやショールーム、メーカーの博物館などへ展示し、カーメディアや消費者からの反応を元に市販化計画をスタートするかを決める。
ただし市販化の上では開発コスト、メカニズム、法律(車検、衝突安全基準、歩行者頭部保護基準など)、採算面(開発コスト)、商業面(居住/荷室空間などといった、ある程度の使い勝手)といったいくつもの壁があり、これら全てをクリアした末に生まれる市販車は、どうしてもコンセプトカーとは多かれ少なかれデザインが異なるものになってしまう。
またそもそも「壁」をクリアできずに計画が中止されてしまうことも珍しいことではない。特に開発コストが高い割に販売台数の限られてしまう2ドアスポーツカー(クーペ)のコンセプトカーは、車好きからの熱烈な支持があるにもかかわらず市販化計画が断念されてしまうことはしょっちゅうある。
しかし現代では物によってはゲームに収録され、モニターの中でなら所有したり運転できることもあるのは救いと言える。