この記事はゲーム『十三機兵防衛圏』の重大なネタバレを含みます。閲覧にはご注意・自己責任で!
概要
本編の主人公のひとり鞍部十郎の本名だが、この作品における「和泉十郎」は数人存在する。
CV
少年時:下野紘
青年時・柴久太・しっぽ:上田燿司
如月ドロイド:M・A・O
相葉絵理香:東城日沙子
鞍部十郎
13人の主人公のひとり。今周における適合者の和泉十郎。セクター1(2100年代)の出身で、同じセクター出身の沖野司とは友人だった。
セクター1がダイモスの侵攻で壊滅した後、前の世界から転移してきていた森村千尋と井田鉄也と手を組み、セクター2(2064年)で機兵に乗って戦うも、とある事故により搭乗者4名は脳をウィルスで汚染されてしまい、前線は壊滅。緊急措置でランダム転送された結果セクター3(2025年)に機兵と共に飛ばされ、薬師寺恵と如月兎美に出会う。
その後恵と恋仲になるも、ダイモスの侵攻がセクター3にも迫ってきており、彼女の街を守りたいという思いで、傷も癒えないままただひとりで機兵に乗って戦う。その結果脳の損傷が深刻化し、人格が破綻してしまった。
治療の為に鞍部玉緒(1周前)によって模擬人格を植え付けられ「鞍部十郎」となるが、恋人の十郎を復活させたい森村千尋が独断で「和泉十郎(2周前)」の記憶を移植しており、模擬人格と記憶が合っていない為に人格が破綻しそうになっていたが、他ならぬ和泉十郎(2周前)の手で移植された記憶は映画のような夢と認識した事で、人格が「鞍部十郎」として安定した。
このような経緯から、真相を知った後も自分は「和泉十郎」ではなく「鞍部十郎」だと定義している。
和泉十郎(1周前)
本編より1周前の適合者の和泉十郎。その前の世界よりループしてきた和泉十郎(2周前)によって殺害されている。
和泉十郎(2周前)
本編より2周前の元適合者の和泉十郎。前のループ世界では大量殺人犯として投獄され、その時の囚人番号から森村千尋たちからは「426」とも呼ばれている。鞍部十郎にとって「和泉十郎」は主に彼のことを指す。
2周前の世界でダイモスの侵攻によって世界がリセットされる寸前に、地下の「円盤」と呼ばれる中枢コンピュータを発見し、当時の沖野の犠牲によって森村千尋と共にセクター0に転移した(正確にはセクター0に自分たちのデータを保存した)ことでリセットを免れ、森村と共にダイモス侵攻の未来を止めようと奔走していた。その過程で敷島重工の研究者を殺害した為、逃亡中に森村を庇い殺人犯として投獄される。
しかしダイモスの侵攻は止められず、森村と合流し生き残りの適合者たちを集めて行動をしていた。しかし円盤のコンピュータを調べていくうちに、機兵に乗れる適合者と呼ばれる15人の少年少女たちが、ダイモスに命令するDコードを所持し本人たちの意思関係なくダイモスに攻撃を仕掛けている事から、彼らを全員殺せば怪獣は現れなくなると思い殆どの適合者を殺害。その事で森村千尋や、彼女が和泉の狂行を止めた事で生き残った5名の適合者とは袂を分かつ事となった。そして1周前の最終戦の前にセクター0にデータを上書きした事で、現周では32歳の姿から行動を開始し、更に調べを進めていく中で世界の真相を知り、世界を救うには適合者の少年少女を助けるしか方法がない事を理解した。
一方の2周前の森村千尋は1周前で井田を庇いセクター0に転移出来なかった為、1周前の体験がない16歳の状態で現周に出現し、リセットを免れた井田と行動を共にする。この事で森村の認識が和泉とズレており、井田から426が殺人者だと聞かされていた森村によって40歳の和泉は射殺されてしまった。
しかし井田がセクター0に保存されていた426の記憶をドロイドにダウンロードした事で精神だけが復活し、拷問中に隙を見て脱出。それ以来、如月ドロイド、相葉絵理香、柴久太、しっぽと様々な名前と姿を使いながら目的の為に暗躍している。
森村たちからは機兵計画の妨害を行う危険人物とされていたが、実際は世界の真相を知った事で今回の適合者の少年少女(即ち主人公たち)が機兵で戦わなければ世界が消滅してしまうことを誰よりも理解し、主人公たちを助けようと動いていた。森村たちと敵対していたのは彼らに敵意を向けられていた事もあるが、彼らのやり方では自分たちも世界も取り返しがつかなくなる為であり、後に世界の真相を知った因幡美雪も和泉に協力している。
肉体を失おうと執念とも言えるほどに世界を守る為に動いていた理由は、エンディングにて示唆されている。