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この記事はゲーム『十三機兵防衛圏』の重大なネタバレを含みます。閲覧にはご注意・自己責任で!

鞍部十郎

年齢:16歳

CV:下野紘

13人の主人公のひとり。今周における適合者の「和泉十郎」。セクター1(2100年代)の出身で、同じセクター出身の沖野司とは友人だった。

セクター1がダイモスの侵攻で壊滅した後、前の世界から転移してきていた森村千尋井田鉄也と手を組み、セクター2(2064年)で機兵に乗って戦うも、とある事故により搭乗者4名は機兵がウィルスで汚染されて脳にダメージを受け、前線は壊滅。緊急措置でランダム転送された結果セクター3(2024年)に機兵と共に飛ばされ、薬師寺恵如月兎美に出会う。

その後恵と恋仲になるも、ダイモスの侵攻がセクター3にも迫ってきており、彼女の街を守りたいという思いで、ただひとりで汚染された機兵に乗って戦う。その結果脳の損傷が深刻化し、人格が破綻してしまい、失った記憶は二度と戻らなくなった。

治療の為に鞍部玉緒(1周前)によって模擬人格を植え付けられ「鞍部十郎」となるが、恋人の十郎を復活させたい森村千尋が独断で「和泉十郎(2周前)」の記憶を移植しており、模擬人格と記憶が合っていない為に人格が破綻しそうになっていた。しかし他ならぬ和泉十郎(2周前)の介入で移植された記憶は映画のような夢と認識し、人格が「鞍部十郎」として安定した。

このような経緯から、真相を知った後も自分は「和泉十郎」ではなく「鞍部十郎」だと定義している。

和泉十郎

年齢:16歳

CV:下野紘

本編より1周前の適合者の「和泉十郎」。その前の世界よりループしてきた和泉十郎(2周前)によって殺害されている。

和泉十郎(青年)

年齢:40歳(死亡時)

CV

少年時:下野紘

青年時・柴久太・しっぽ:上田燿司

如月ドロイド:M・A・O

相葉絵理香:東城日沙子

本編より2周前の元適合者の「和泉十郎」。前のループ世界では大量殺人犯として投獄され、その時の囚人番号から森村千尋たちからは「426」とも呼ばれている。鞍部十郎にとって「和泉十郎」は主に彼のことを指す。

森村たちは彼に仲間を殺された事から危険人物として追っている。性格は用意周到かつ狡猾であり、井田鉄也からも全く油断のならない男と言われている程。中枢のコンピュータの事を熟知しており、そのデータを元に様々なナノマシンを開発している。

2周前の世界でダイモスの侵攻によって世界がリセットされる寸前に、地下の「円盤」と呼ばれる中枢コンピュータを発見し、当時の沖野の犠牲によって森村千尋と共にセクター0に転移した(正確にはセクター0に自分たちのデータを保存した)ことでリセットを免れループし、森村と共にダイモス侵攻の未来を止めようと奔走していた。その過程で敷島重工の研究者を殺害した為、逃亡中に森村を庇い殺人犯として投獄される。

しかしダイモスの侵攻は止められず、森村と合流し生き残りの適合者たちを集めて行動をしていた。しかし円盤の中枢コンピュータを調べていくうちに、機兵に乗れる適合者と呼ばれる15人の少年少女たちが、ダイモスに命令するDコードを所持し本人たちの意思関係なくダイモスに攻撃を仕掛けている事から、彼らを全員殺せば怪獣は現れなくなると思い殆どの適合者を殺害。その事で森村千尋や、彼女が和泉の狂行を止めた事で生き残った井田鉄也を含む5名の当時の適合者とは袂を分かつ事となった。

和泉は1周前の最終戦の前にセクター0にデータを上書きした事で、現周では32歳の姿から行動を開始。一方の2周前の森村千尋は1周前で井田を庇いセクター0に転移出来なかった為、1周前の体験がない16歳の状態で現周に出現し、リセットを免れた井田と行動を共にする。その為和泉と森村は本来は同い年だったが、和泉は森村と井田より16歳年上となった。

1周前の体験がない森村は認識が和泉とズレており、前周で仲間たちを殺された井田から426こと和泉が凶悪な殺人者だと聞かされていた24歳の森村によって40歳の和泉は射殺された。しかし井田がセクター0に保存されていた426の記憶をドロイドにダウンロードした事で精神だけが復活し、拷問中に隙を見て脱出。それ以来、如月ドロイド、相葉絵理香柴久太、しっぽと様々な名前と姿を使いながら目的の為に暗躍している。ちなみに如月ドロイド以外は合成人格を使い、記憶は同じながらも意図的に言動や性格を変えている。

以下、更なるネタバレあり

かつて前周で適合者たちを殺害したことから、森村たちからは機兵計画の妨害を行う危険人物とされており、彼らを相手取って翻弄させるだけの頭の回転の速さと狡猾さを見せていた。

しかし実は更に調べを進めていく中で世界の真相を知り、Dコードのダイモスの命令阻止は不可能である事を知ったことで方針を変えており、今回の適合者の少年少女(即ち主人公たち)を助ける為に活動していた。

第四世代の機兵は426こと和泉が沖野の設計図を元に制御鍵を使って自動工場に発注をかけており、制御鍵ことDコードを独占し発信元を隠していたのも、ダイモスとの戦場の設定を適合者たちが少しでも有利なように整えたのを、第三者の余計な介入で弄られないようにする為である。

森村たちと敵対していたのは、かつて1周前の世界で適合者たちを殺した事で彼らに敵意を向けられていた事もあるが、彼らのやり方では自分たちも世界も取り返しがつかなくなる為であり、後に世界の真相を知った因幡深雪も和泉に協力している。

和泉も森村も世界の真相を知ったことで「もう二度とリセットできない」「例えダイモスを退けても助かるのは15名の適合者だけ」ということを理解し絶望していた。森村はそれらの事実に加えて機兵が汚染されてダイモスに対抗出来なくなった事で抗う気を失い、滅びの道とわかっていながら最後は愛する和泉と余生を過ごしたい思いから「イージス計画」を推進し始めた。

対する和泉は自分たちは無理でも、せめてまだ助かる見込みのある15名の適合者を助けようとしており、それを台無しにしようとする森村を批難していた。

肉体を失おうともかつて愛した人と敵対しようとも、執念と言えるほどに世界を守る為に動いていたは、エンディングにて示唆されている。

適合者たちに対する態度は終始キツかったが、これは本当に助けたい人は助けられない無力感と苛立ちによるもの。

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