批判される背景
もともと御坂美琴というキャラクターは人によって好みがはっきりと分かれるタイプである。しかし、キャラ本人以上にそのファン層が嫌われやすい理由には以下のような言動や行動によることが多い。
- 他キャラ(特に上条当麻・インデックス)に対するアンチ・ヘイト発言 (注1)
- 強さ論議における過度な持ち上げ・および他キャラの誹謗中傷や公式設定の無視 (注2)
- 原作『とある魔術の禁書目録』の軽視・否定を通じた『とある科学の超電磁砲の礼賛 (注3)
こうした姿勢は、作品本来の読者層や他キャラのファンの反感をしばしば買うことになり、掲示板上でも美琴厨と呼ばれて嫌われるようになった。また、全キャラ中最も多くのアンチスレを抱える原因ともなっている。
(注1)
上条と美琴のカップリング(上琴)を支持する層からは、特にインデックスが標的となりやすい。もっとも上条が好きな人はあまり上琴を支持していないようである。(原作の上条は美琴から何度も理不尽に攻撃されていることもあり、彼女に対してあまり好感を持っていない。ゆえにファンもこの組み合わせに好意的でないと思われる)
(注2)
例えば公式設定において美琴は上条に勝てない(超電磁砲や砂鉄剣をはじめ、美琴の持てる攻撃手段を尽くした上でも)が、「美琴が本気を出せば上条を瞬殺できる」と主張する人が多い。
(注3)
原作には素行面の悪さを始め、御坂美琴にとって都合の悪い記述が多く含まれている。一方、外伝作品である『とある科学の超電磁砲』ではそうした美琴の行状を何らかの形でフォローしたり改竄している。そのため熱烈な美琴ファンは原作を黒歴史とみなし、超電磁砲より下に置こうとする傾向が強い。
『とある科学の超電磁砲』におけるフォロー・改竄の例:
- 原作で批判された自販機を蹴ってジュースを無賃入手するシーンが、超電磁砲では「入学時に一万円札を飲み込まれたから」という理由付けがなされている。(ただし原作14巻ではそんな因縁とは関係なく手当たり次第に自販機を蹴っている描写がある)
- 原作一巻では上条当麻に『「……薬やって脳直で電極ぶっ刺して、それでもスプーン一つ曲げられないんじゃもうそいつは才能不足って呼ぶしかないじゃない」』と敵愾心を露わにして一方的に勝負を挑む一幕が存在する。それに対し、偽典・超電磁砲に収録された外伝SS「とある自販機の存在証明」 ではラジオを聴く場面で『……レベル0を『才能不足』と馬鹿にしたのを聞いた時(黒妻の名のでる前)に接続をきっていた。(中略)聞いてて気分が悪いと悪態をつく。「…でも、アイツへの挑発には使えるかも…」』といった不自然な性格変更がなされている。しかし、美琴が上条を標的にするのは、言うまでもなくレベル5である自分が最底辺のレベル0に抑え込まれてプライドを傷つけられたからであり、この点が明らかに矛盾する。