概要
腰までの長い黒髪。ともすれば少女のようにも見える美しい少年。
満月の夜(最も魔力が高まる時とされる)のたびに裸身で唐突に現れ、唐突に消える神出鬼没の存在。
魔女であるシールケすら出現する直前まで気配を察知出来ず、また不思議な気(オド)を感じていた。
キャスカによく懐いており、逆にガッツやイシドロはチラ見してすぐに顔を反らす。
…かと思えばガッツの甲冑にじゃれつくような仕草も見せ、あやうく落ちかけた所をガッツとキャスカの二人に受け止められた事もあり、イシドロやパックはその様子を「親子」と評した。
作中ではガッツが少年を見てキャスカとの間に生まれた「本当の子供」である幼魔を思い出す描写がある。
シールケは妖精島の使い、あるいは花吹雪く王の化身ではないかと推測していたが、彼がエルフヘルムで一行の前に現れた際、妖精王ダナン本人が同席したため、それは否定された。
長らく肉声を発することがなかったため、名前などは不明。
だが狂戦士化したガッツを正気づかせるため、無貌の子供の姿をした光体で語り掛け、なだめた事が数度あり、それによってシールケの「呼び戻し」が成功している。
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以下、単行本41巻ネタバレ
妖精島で過ごすガッツの前に、三度(みたび)現れた少年。
ガッツの勧めもあり、自我を取り戻したばかりで未だにトラウマに苦しむキャスカに少年は寄り添う。
朧げな記憶をたどり、聖地アルビオンで起こった『疑似蝕』において幼魔に守られていたことを思い出すキャスカ。
そして少年は月光の中、ガッツとキャスカが最もよく知る者へと姿を変えていった。
「夢を見ていた
満月の夜に幼子になって懐かしい温もりに抱かれるんだ。
だが夢から覚めると微かな寂寥感が残るだけ……
それもすぐに消える 一筋の涙と共に 朝露のように」
CV:???(41巻特装版ドラマCD)