猩影

しょうえい

猩影とは、『ぬらりひょんの孫』の登場人物。

基本情報

奴良組系「関東大猿会」二代目組長。狒々の息子。四国八十八鬼夜行に父を暗殺され、その跡を継いだ。

真面目で直情型の熱血漢。父を殺された怒りと、奴良組上層部に対する失望から、不機嫌な態度を見せていた時期もあった。奴良組の中では、氷麗を「姐さん」、首無を「兄貴」と呼んで慕っている。

若くして組を継ぐなど境遇が近い奴良リクオに相談を持ちかけることもある。本人によれば、年齢はリクオと大差ないらしい。鬼纏では巨大な刀身の片刃剣「濃紅大申爪」に姿を変え、リクオに力を貸す。

普段は人間の姿に化けているが、それでも２メートル以上という巨漢。フードつきパーカーにジーンズという今風の服装をしている。狒々と同様に能面を所持しており、戦闘中に着用する。

一部ファンの間で半妖（人間と妖怪のハーフ）説が囁かれているが、原作にもアニメ版にも今のところそのような設定はない。以前は妖怪の世界で生きるつもりがなかった、という四国編の会話から拡大解釈されたものだと思われる。

ただし、狒々は人間の女を攫うこともある妖怪なので、人間の女性に子を産ませていてもおかしくはない。狒々は幼少期の猩影を人間として育てていたため、猩影の母が人間という可能性はある。しかし現時点では詳細は不明である。

怪力を発揮する時は大猿の妖怪としての本性を垣間見せる。その状態では手足や顔周りが毛深くなり、獣に近づく。

「大猿・狒々の大太刀」

肌身離さず持ち歩いている長刀。畏を帯びた斬撃により、敵妖怪の作り出した空間を力ずくで打ち破れる。

使用の際「借りるぜ、オヤジの力」と独白していたため、狒々の形見なのかもしれない。