警視庁科学捜査研究所内に創設された科学特捜班通称ST(Scientific Taskforce)の活躍を描いたシリーズ。STのメンバーは警部1名、技術吏員5名。これに警視庁捜査一課の刑事が1名加わった総勢7名が主な登場人物となる。
<登場人物>
百合根友久
STの係長で階級は警部。部下達にはキャップと呼ばれている。30歳。
父親のコネでコンサートのプラチナチケットが手に入ったり、相手を訪問する時はアポを入れるのが普通だと思っていたりとかなり育ちがよさそうな匂いをさせている。
何かもめごとなどが起こるとすぐにおろおろする気の弱さがある一方で、時折きつい一言を放ったりSTのメンバー以上に淡白なことを考えたりしている。
赤城左門
法医学担当。彫りの深い顔に無精髭を浮かべ、髪は適度に乱れているがそれが常に怠惰的な雰囲気と男の色気を醸し出している。事あるごとに一匹狼を自称しているが今日ではそれも最近ではほとんどスルーされている。天性のリーダーシップを持ち合わせている為彼の周りにはすぐに人が集まってくるのが原因と思われる。
元対人恐怖症、現女性恐怖症。
青山翔
筆跡鑑定担当。絹糸のような髪は風もないのにふわふわとしており瞳は大きく睫毛も長く色白と、一言で言えばこの世の者とは思えない程のスーパー美青年。29歳。
作品内で最も推理を披露することが多い。常に自由奔放なふるまいをし、百合根をハラハラさせることもしょっちゅう。大のクラシック音楽好き。
口癖は「ねえ、僕もう帰っていい?」
極度の潔癖症から来る秩序恐怖症。
山吹才蔵
第二化学(薬物・毒物)担当。実家が曹洞宗の寺である為本人も僧籍を持っておりしばしば現場で経を上げる。常に穏やかで飄々としており何が起きても動じたり騒いだりしない。百合根の唯一の話し相手。よく現場入りに遅刻してくる。ST内でも常識人に近く百合根の観察描写からよく除外されている空気。
洋食が苦手。
元不安神経症。
結城翠
物理担当。背中まであるロングヘア、色っぽく濡れている黒目がちの瞳と小さく潤った唇、見事に発達した胸に引き締まった腰、むっちりと伸びた長い脚を持つ絶世のグラマー美女。ミニスカートやキャミソール、ミニドレスなど常に露出の多い挑発的な服装を好み、多くの男たちの視線を釘付けにしている。
かなり離れた距離の会話は勿論、相手の心臓の鼓動や電話のまでもが聞こえる程に聴力が発達しており後述の黒崎と二人で「人間ポリグラフ」と呼ばれる嘘発見器としての役割を果たしている。
極度の閉所恐怖症で、飛行機が大嫌い。
黒崎勇治
第一化学(化学物質)担当。長い髪を一つに束ねたサムソンスタイルの巨漢。武道の修行が趣味で、休みがあれば武道に明け暮れておりいくつかの武術の免許皆伝を持つ。
また、鼻が著しく発達している。人間の発汗に伴うアドレナリンの分泌や空気中のわずかな化学物質をかぎ分けることが出来ることから「人間ガスクロマトグラフィー」と呼ばれている。
登場こそすれど全く喋らない巻が存在する程の無口。主な意思の疎通手段は首をかしげる、頷く、かぶりを振る、肩をすくめるなどのボディランゲージとの耳打ち。
先端恐怖症。
菊川五郎
警視庁捜査一課の刑事。階級は警部補。妻はいるが子供はいない。45歳。
かつてはSTのことをよく思っていなかったが、一緒に捜査をしていくにつれて彼らのことを認めよるようになった。青山とはクラシック音楽について語り合う仲。
百合根のことを「警部殿」と呼んでいる。最初は皮肉の意味を込めて百合根をこう呼んでいたが、現在では愛称のようなものとなっている。