未来の悪魔
みらいのあくま
「未来 最高! 未来 最高!」
「オマエも未来最高と叫びなさい‼︎」
概要
公安の地下に収容されている高位の悪魔。
筋骨隆々の男性と樹木を合わせたような姿をしており、脚は一本しかない。
6つの目に加え、腹部に空いた大穴にも巨大な瞳を持つが、頭部の6つ目は笑顔に歪んでいるため、普段、見開かれることはない。
基本的に「Tの字」のポーズを取っており、どこか神々しくもある雰囲気を漂わせる。
能力
未来を予知する能力を持つ。
特に腹の穴に入った人間に対しては、その後の人生全てを見ることが可能であり、その未来次第で契約内容を決めている。
契約者には少し先の未来を見られる力を与える。
戦闘においては敵の行動を読むことで回避ができ、不意打ちにも気付くことが可能。
極めて強力ではあるが、見えた未来を活かせるかは契約者の判断力や身体能力にかかっているため、万能の能力というわけではない。
性格
常に陽気で、ポーズを決めながら「未来最高」と叫んでいる。人間にも復唱させることを好む。
能力が強力な分代償が大きく、契約相手には五感の大半や寿命半分など極めて重い要求をする。
ただし悪魔らしく人の不幸を好むため、惨死する運命の人間に対してはその末路を見ることで満足し、大きな要求をしないようだ。
作中での行動
早川アキが狐の悪魔と呪いの悪魔を使えなくなったため、切り札として紹介される。
愛想の悪いアキに「過去最悪」と不快感を示すも、彼が最悪の死に方をすることを知って喜び、その死に際をみるため、右目に住むことを条件に契約を結ぶ。
アキの戦闘時にはその右目に敵の攻撃の一手先を送って強力なサポートを行い、幾度も窮地から救った。しかし、アキの望まないタイミングでいきなり不幸な未来を見せるなど、嫌がらせのような行為も繰り返している。
やがてアキの死が近づくにつれ喜びと悪意を隠さないようになり、満を持してその「最悪の最期」を見届けた時、心底から愉快そうな笑みを漏らした。
「早川アキ…お前は最悪な死に方をしただろう」
「■■■■■■■■■■にとってね」
余談
- 週刊少年ジャンプ2020年26号で発表された人気投票では中村に次ぐ21位と大健闘を果たした。「中村って誰だよ」とは言ってはいけない。
- 常に十字架に磔にされたかのようなポーズをとっているため、ファンの間ではイエス・キリストがモチーフではないかと考察される事もあるが真相は不明。ただし作中では他にも宗教的なモチーフを多用しており、未来の悪魔もそれに倣っている可能性はある。
- また「地下に幽閉された助言者」という設定は「ハンニバル」シリーズのハンニバル・レクター博士を始めとして他作品にもいくつか見られるため、それらもモチーフになっているのではという考察もある。(例えば『GS美神』には「人間によって地下に幽閉され能力を利用される未来視の能力を持つ悪魔」という類似した設定のキャラクターが登場している)
- 『チェンソーマン』第一部が完結した際、本誌や担当編集の林士平氏のTwitterにてアニメ化と第二部の連載が発表されたためTwitterで「未来最高」とつぶやくファンが大量発生、その結果トレンド上位に「未来最高」がランクインするという珍事が起きた。
- チェンソーマンのアニメ化後、原作では中盤に出てくるはずの未来の悪魔が第一話OPで虹色に光りながらノリノリで踊っていたことや、アニメ初見勢の悲鳴を楽しみにしてる原作勢の姿勢があまりに悪魔に近かったことから一時トレンド入りした。