人物
王女にして国王軍第三騎士団の“騎士団長”。周囲から「姫様」と呼ばれ、本名は不明。
国王軍でも屈指の実力を誇り、その気高さと強固な意志で騎士団を率い、幾多の戦場を駆け死線を潜ってきたが、本作開始時点で魔王軍の捕虜となっている。
戦いを離れたところでの素顔はおバカでヘタレ、自堕落かつ誘惑に滅法弱く、美味しいもの、愛くるしいもの、心地よいものなど、あの手この手の“拷問”に次々と屈し、国王軍の秘密を話しまくる。
それというのも、姫様は王族として幼少の頃から厳しく育てられてきたため、年頃の女の子が謳歌しているような楽しいことと無縁な人生を送ってきた。ためにゲームや買い食いといった俗な遊び事に対する欲求が非常に強く、食事くらいしか楽しみが無かったこともあって食い意地も滅法張ってしまったのである。そのため、人の欲望を巧みに利用する魔王軍の拷問との相性は最悪で、毎回毎回簡単に屈して情報を吐いてしまっている。
だが、話す内容はほとんど役に立たなさそうな事ばかり。何故かトリビアの類いも数多く知っており、時々魔王様を本気で感心させる雑学を披露することも。
作中の腑抜けた様子で忘れられがちだが、騎士団長というだけあって実力は本物で常識外れの身体能力や戦闘能力の持ち主。チャンバラでは魔王軍の誰一人として敵わず、一対多でも圧倒してみせた。本人曰く、「大体の生物より自分の方が強い」とのこと。
劇中最強クラスのフィジカルの持ち主であり、普通の拷問が効くかどうかも分からないタフネスを誇っている。
魔王軍の捕虜ではあるが、“拷問”の時間以外は牢に鍵もかかっておらず出入りも自由で、スマホまで用意されている。申請すれば監視付きで外出も可能で、さらにとある理由で一時帰宅を申し出た際には検討までされかけた。
魔王軍とのメンバーとも“拷問”という名目で遊びに興じたりと友人のような関係を築いたり騎士団長時代より悠々自適の生活を送っている。
王国に居た頃は庶民の生活に憧れを抱いていたが、王女としての立場からそれは叶う事は無かった。また、一国の王女ということもあって魔王軍以外にも敵が多く、同じ人間からも命を狙われる過酷な人生を送ってきた。しかし、魔王軍に囚われてからは様々な楽しい経験をしていて、何だかんだで幸せな日々を送っている。
……捕虜って何だっけ?