概要
主に拷問ソムリエの伊集院茂夫の依頼人たちが関わった事件捜査に当たった警察官達。登場する警察官の大半は基本的に職務を全うに熟している一方で腐敗や汚職、致命的な大失態が描かれることも多々あり、中には依頼人の人生を狂わせた外道の親が悪徳警官で、自らの保身の為に悪事をもみ消すと言った例もあった。 それらによって警察や司法に対して不信感と嫌悪を抱いた依頼人が伊集院の下を訪れるケースが多く、伊集院も日本の警察を優秀であると評しつつも、権力者の圧力に弱く、身内の不祥事に甘い隠蔽体質の傾向にあるとも考えている。 現時点では伊集院が非合法に行っている数々の拷問に対して警察の捜査の手が及ぶ気配はないが、それが伊集院とその協力者による徹底した隠蔽工作のみによって成り立っているのか、或いは警察組織が伊集院の行いを黙認しているのかは定かではない。 本人曰く「無法の私刑」で警察が捌けなかった事件を裁いて居るが伊集院は基本的に警察に対して好意的である。罪人を裁く過程で共犯者の証拠を伍代と共に警察に(時に世論なこともあるが)提示している。 伊集院茂夫による虫の餌の動画では、娘とその婚約者を殺害された依頼人の訴えに対して、応対した警官、事件の捜査を担当した刑事共々珍しく真摯な態度で職務に取り組んでいたものの、事件から2年が経過しても捜査に碌な進展が見られず、痺れを切らした依頼人は裏社会に足を踏み入れた末に伊集院を頼る結果となった。このように当然のことながら現場の警官や刑事の一部が被害者や職務に対して真髄に向かい合ったとしても、警察組織全体、特に組織の上層部が腐敗や職務怠慢が蔓延る体質の改善に取り組まない限り、ヒューマンバグ大学作中舞台の警察組織が治安維持機関として真っ当に機能するには、遥か程遠いのが現状であると思われる。