曖昧さ回避
概要
ゲーム「LobotomyCorporation」、「Library of Ruina」の登場人物。
人物
Lobotomy Corporation
10人いる「Sephirah」と呼ばれる人工知能(A.I.)のうちの1体。
情報チーム担当。紫髪で短髪。男。
タートルネックと手袋を着込み、肌を見せないようにしている。
ルールに厳格で思いやりがない性格だと自他共に認めている。「毒蛇」といったあだ名で呼ばれることも。
研究内容は、ダメージやHPの可視化。まさにアブノーマリティに関して必要な情報を提供してくれる。
Library of Ruina
技術科学の階の担当司書。
前作ではトラウマ故に顔以外肌の露出がなかったが、乗り越えた今作では長袖とはいえ首と手の肌が出せるようになった。しかし前髪で片目を隠している。
が、規律とみだしなみにうるさいのは相変わらずで、ローランのネクタイが曲がっているのをしょっちゅう指摘する。
マルクトと同じくアンジェラを恨んでおり、(生殺与奪を握られてるとはいえ)彼女に従っているローランも敵視気味。
関連イラスト
LobotomyCorporation
Library of Ruina
関連タグ
ネタバレ注意
経歴
セフィラたちが人工知能というのは本当なのだが、ゼロから創造された存在ではない。
彼らにはそれぞれモデルとなった人物が存在しており、人格や記憶等はそのモデルのものを引き継いでいる。
イェソドもその一人であり、旧ロボトミー社スタッフであった「ガブリエル」という人物の遺体を下地にして創造されている。
彼の姿は認知フィルターで人間であるかのように見せかけているだけで、その実態は手足の代わりになるアームが四つ付いた四角い箱のような形状をしたロボット。
表面上は冷静に振る舞っていたガブリエルがエリヤの死亡事故により少なからず動揺し、それから生じた心の傷が、彼自身の肌が腐って、蛆が湧いているかのように見せていた。
彼は冷静ではあったかもしれないが、アンジェラのように冷徹ではなかった。というのも、実は彼が規律やルールに厳粛なのは、「もう誰も死ぬ姿を見たくない」という願いの現れだったのだ。彼は彼なりに、ルールや規律で、同僚を守ろうとしていた。そしてその傾向は、どんどん強くなっていき、彼自身の心の傷も悪化していく。
しかし、彼は、偽りの理性で心の傷を抑え込んでいくことを選んだ。
そしてガブリエルの肌は段々と腐っていき、どんどん蛆が湧いていく。
勿論、実際はそんなことはない。彼の瞳の中でしか、彼の肌は腐ってなどいなかったのだ。
だが彼は耐えきれず、掻き傷ができるのも無視して肌を掻きむしり始めた。
旧ロボトミー社は、未知の物質で実験を行う研究機関である。研究メンバーがそんなことをし始めたら、当然、感染症を疑う。
彼はそのことを否定したが、その悲痛な訴えが届くことはなく、最終的にはトップであるAの判断により、本人の意向を無視して身体を拘束し、強制的に精密検査が行われた。
当然、彼には感染症などにはかかっていなかった。なんの異常もなかった。完全にAの杞憂だったのだ。
だが実際には彼の健康状態は悪化するばかりで、ある日、姿を消した、という記述が残るのみであった。
セフィラコア抑制
クリフォト暴走レベル6達成&「エネルギー精製」
情報確認システムに異常を感知しました
「_あなたが読み飛ばしているその一行一字は、 すべて誰かの犠牲の上に書かれているのを知っているんですか?」
情報チームを名乗っておきながら実際は情報を抹消するだけの部門に成り下がった現状と、自分たちの設計者の一人かもしれない管理人に対しての怒りが暴走したイェソド。プレイヤーであるXは彼を止めなければならない。
クリフォト暴走レベル6と1日のエネルギー生成ノルマを達成することでクリアとなるが、情報チームをまとめるイェソドの暴走により、ゲーム画面にモザイクがかかるようになる。
最初は、クリフォトカウンターや職員たちのステータス画面、管理記録などの解像度が低くなり、文字が読めなくなる。
クリフォト暴走レベルが上昇すると文章等の情報だけでなく、職員たちの見た目や収容室、施設全体もピクセル化し視認しづらくなる。
攻略のコツは「イェソドのように一人一人の職員のことを覚えること」。
職員の外見は最後までなんとなく分かるようになっているので、それを頼りに作業を進めていくことになる。
ステータスによっては一つの作業が命取りになることもある。職員たちを死なせないために、イェソドのように彼らのことを覚えておき、できる仕事を割り振っていこう。
「何も見えていなかったのは私だったのですね...」
抑制を終えた後の回想にて、Aは「彼が本当に冷血であれば、心も安らかだったろうに」とするも、それと同時に「彼の誠実な叫びに耳を貸さなかったのは自分だ」と悟っていた。
回想が終わった後、再びXと向き合ったイェソドは自分の考えを示す。
それは冷血になりきれなかった彼が抱こうとした「分別できる理性」と呼べるものだった。
悲しい話をするには、我々はあまりも多く歩み過ぎたのではないですか。
感情に頼ったところで、なんら助けになるとは思ってなかったのですか。
ですが、悲しみを受け入れる過程もそれに負けず劣らず大事だったのです。
偽りの理性で固めたところで、その中は腐って膿んでいくのですから。
最初は辛く大変で、壊れてしまいそうでも受け入れ続ければ少しずつ良くなります。