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ダミアン浜田

だみあんはまだ

『ダミアン浜田』とは、ヘヴィメタルバンド『聖飢魔II』に在籍していたギタリストの1人。

概要

地獄を支配する大魔王サタン44世の実子であり、悪魔教団『聖飢魔II』の創始者。

来歴

悪魔『地獄皇太子ダミアン殿下』として

人間が神の庇護の下に営みを送る地球の征服こそが悪魔、ひいては地獄の最重要課題であるとする理念を抱くも、歴代の悪魔が行った『破壊と殺戮による地球征服』がことごとく結実を見ぬままに失敗に終わる様子に疑問を投げかけ、自ら一般人として人間界に潜伏して諜報活動と研究を積み重ねた結果、『音楽を媒体とする人間の洗脳による地球征服』を解決の糸口として導き出す。

様々な実験を通して効率的な洗脳に最適な音楽を模索する中で、人間に最も受け入れられやすい音楽がヘヴィメタルであるという事実に辿り着き、この確信を機に悪魔による地球征服宣言『魔世復古の大号令』を発して悪魔教団『聖飢魔II』を設立する。

試験段階を経て本格的な布教活動を展開しようとした矢先、地獄からサタン44世重篤の報が舞い込み、悪魔教教祖を務める地獄副大魔王デーモン小暮に教団の全権を譲渡して地獄へ帰還すると、病床に伏すサタン44世の名代を務めるために摂政に就任する。

魔歴元年を迎えて布教活動と地球征服の完遂を宣言した教団が解散する頃を同じくして、サタン44世から正式に王位を継承すると地獄皇太子(殿下)の敬称を返上して大魔王サタン45世(陛下)を名乗り、新たなる地獄の支配者としての一歩を踏み出す。

世を忍ぶ仮の姿『浜田さん』として

早稲田大学教育学部在学中にフォークソング同好会に在籍し、そのサークルメンバーを誘って『は、は、は、は、浜田さんバンド』を結成する。リーダーである自身はギターを担当し、ベース(星島)とドラム(清水)も順調に揃ったものの、求める音楽性の違いからボーカルが見つからずに困っていた所、後にバンドの全権を託される事となる後輩学生の小暮が「私では駄目なんでしょうか?」と願い出たのをこれ幸いと「もぉちろんいいよっ!」の一言で快諾する。

サークルとしてのバンド活動を続ける中でバンドメンバーを改変し、ボーカル(小暮)、ギター(浜田、清水)、ベース(星島)、ドラム(飯島)、キーボード(丸山)の5パート6人編成となるが、程なくして求める音楽性との違いからキーボードを除外した4パート5人編成に再改変する。また、同時に悪魔教団のギミックをバンドに持ち込み、ヘヴィメタルバンド『聖飢魔II』としての方向性を決定する。

校内外の様々なイベントやロックフェスティバルに積極的に参加するうち、このバンドに注目した音楽業界の関係者に誘われて参加したCBSソニー新人オーディションで最終審査まで進み、特別賞の受賞とプロデビューの打診を獲得する。

しかし、大学卒業後の進路が固まっていた上に「プロとしてやっていく実力も気持ちもない」とする考えから最年長の清水を後見人としてバンドの全権を小暮に譲渡し、バンド活動から身を退いて以降は高等学校の数学教諭として教鞭を揮うようになる。

この教師生活の中でも、ファンであるか否かを問わず「山口県の高校に聖飢魔IIのダミアン浜田がいる」として特に有名になった勤務先の山口県立長府高等学校では軽音楽部の顧問を14年間担当し、校歌のロックアレンジや軽音楽部CDのリリースを行なっている。

人物

デーモン小暮を始めとする地獄のデーモン族、天地双方の格を持つライデン湯沢の雷神族とは異なり、悪魔皇族の祖に当たる大魔王サタン1世(ルシファー)の血統である事から容姿に元来の神族としての名残を留めているため、悪魔でありながら美しさを神々しさを兼ね備えた姿をしている。

教団初期の音楽面の中核として『蝋人形の館』や『Jack the Ripper』などの代表曲を作曲し、特に『野獣』に深い思い入れを抱いている。ところが、自身を除く構成員はこれに対して評価の高さを考えておらず、意外な楽曲の選出に困惑したデーモン小暮がこの回答に対して真意を問うと「私はアニマルプリントが好きなのだ」と答えている。事実、教団を脱退するまではフェルナンデス社製の豹柄ギターを愛用している。

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