リケ(魔法使いの約束)
りけ
力のない人々を光へ導くのが、僕ら魔法使いの役目です。
人物
「神から与えられた魔法の力で選ばれし人々の手助けをする」という終末教団の教えの下、偏った知識と考え方を植え付けられて育つ。賢者の魔法使いに選ばれるまで教団から一歩も外に出たことがなく、外界は欲にまみれた穢れた場所だと思い込んでいたが、他の魔法使いたちとの交流や任務で様々な地を訪れる中で認識が変わりつつある。
中央の国の初代国王を助け導いた聖なる魔法使いを尊敬しており、現王子であるアーサーと出会ったのは自分に課せられた運命なのだと喜んでおり、自分も聖なる魔法使いのようにアーサーを支えるべく日々励んでいる。
自分で考えることを放棄させられていたからか、自ら考えて行動することが苦手。
基本的に物事への欲求が薄く、魔法使いは清貧であるべきだと考えていたが、魔法舎の食事担当であるネロの料理がきっかけで食に対しては欲が生まれた。リケを子供や弟のように可愛がる周囲からの食育を受けて、立派な食いしん坊へと成長しつつある。
ミチルは初めてできた友達であり、とても仲が良い。
魔法舎では部屋も隣同士で、一緒にルチルから読み書きなどの勉強を教わっている。
※ ※ ※ 以下微ネタバレ注意 ※ ※ ※ |
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教団には魔法使いの感覚を鈍らせ高揚させる崩壊星の石 (別名:魔法使いのマタタビ) が教団内に複数置かれていたことから、司祭や信徒たちが魔法使いを利用していたことは確定的だが、リケにとって教団の人々は家族同然であり、教団を否定することはそこで育ったリケ自身を否定することになってしまうため、周囲は外の世界に触れて知識と経験を得たリケが結論を出すべきだと考えている。
ちなみに教団に居た際に生活していた部屋は鉄格子がはめられた牢屋のような場所(リケ本人は牢屋がどういうものなのか知らない)で、魔法使いであるにも関わらず教団の人間と何度も約束をさせられるなど、その異様な生活ぶりを知ったミチルは酷く動揺していた。
中央の魔法使いたちの先生役をしているオズには、これまで強い魔法を使ってこなかった影響で大きな力に魅入られやすいだろうと言われ、ミスラには攻撃魔法を使ったら強いのではないかと言われていることから、魔法使いとしては将来有望であることが窺える。