毒竜(防振り)
ひどら
概要
『NewWorld Online』一層のダンジョンボスモンスター及びそれを文字通り食らったメイプルが主力にしている攻撃スキル。アニメ版ではモンスターの方を「どくりゅう」、スキルの方を「ヒドラ」と読む。
第一回大会から使用しているため、メイプルを象徴するスキルでもある。
モンスターとしての【毒竜】
『NewWorld Online』一層ダンジョン「毒竜の迷宮」のボス。三つ首の四足歩行の竜。
棲息するダンジョンは短い反面、町から遠い上に毒竜が馬鹿げた強さを持つため挑むプレイヤー自体が殆どいない。
そんな中、メイプルは原作では掲示板で情報収集し、ポーションを購入して、アニメでは(アニメの尺を稼ぐ為に)クロムがポーションをメイプルに分け与え、イズの案内(そのうちという言葉付き)で挑む事になる。
当時のメイプルを以てしても初心者装備品を壊す前は1ダメージで初心者装備品の盾を壊した後は3ダメージを通す圧倒的な火力を誇る毒のブレスが主力スキル。
「なんだ、たったの3ダメか」と思った人はちょっと待ってほしい。
本作の毒ダメージはVITによって軽減できるという仕様であり、3ダメで済んでいるのはメイプルが【絶対防御】【大物喰らい】でVITを合計4倍してVIT544(装飾品込み)という非常識レベルの防御力と【毒耐性中】を持っているからであり、他プレイヤーが被弾した場合は推して量るべし。
更にこのブレスは装備破壊効果も高く、装備によるブーストがほぼ見込めないため撃破難易度は更に増す。
とはいえ毒以外の攻撃手段ではVIT544を貫けないようで、毒のブレスもメイプルがポーション連打で粘った結果【毒無効】を習得した為攻撃が全く通らなくなってしまった。
武器のないメイプルも有効打がなく、ハマったかに思われたがメイプルが「お肉がボロボロで柔らかそう」という非常識な発想によりなんと【毒竜】にかじりつき、その肉を食べだした(アニメでは【毒竜】に食べられそうになったため、とっさにかじりついた)。
なお、メイプル曰く「味は(彼女が苦手な)ピーマンっぽい」。
【毒竜】も毒のブレスで必死に抵抗するが、もはやダメージを与えられないどころか「辛みがついてピーマンっぽさが消えて食べやすくなった」と、火に油を注ぐだけになってしまい、結局5時間かけて文字通り喰われてしまった。リアルの明日が休日だった為に長時間をかけたプレイが出来てしまった事も【毒竜】の不運であろう。
その後のモンスターとしての【毒竜】
パワーレベリング
マイ&ユイ加入後は上述のダンジョンの特性により彼女らのパワーレベリングのため延々と狩られることになった。(書籍では3層に行った後加入、アニメでは2層に行った後加入)
(その為、原作書籍では第4回イベントの切り札を隠す為、双子にイズの用意したかぶりもので正体を隠しつつ、レイドボスに成り済ましながら素早くボス部屋に行き化け物で蹂躙し続け、
アニメではメイプルが用意した毒無効化ポーション2個を双子に使わせた後、【ヴェノムカプセル】で転がるように移動してボス部屋に行き、スキルの【毒竜】の物理攻撃で倒したり【悪食】(とユイ&マイの攻撃)でRTAがてら倒しまくった)
機械神のコスト対策と装備品成長
機械神を使用するには装備が必要であり、一度発動すると武装を使い切るまで新しく使えないため【毒竜】に展開した武装を壊してもらい機械神を再度発動。ついでに【破壊成長】でユニークシリーズの装備品の防御力を上げる。といった使い方をされている。(アニメ1期では尺の都合の為カット)
パワーレべリングも出来るので一石三鳥である。
他
アニメ1期12話の打ち上げでは様々なモンスターの人形が飾られている中、【毒竜】はメイプルの前に配置された。
スキルとしての【毒竜】
スキル【毒無効】を取得している状態で、毒竜をHPドレイン(上記の通り食べただけなのだが、HPドレイン扱いになった)によって倒すことで取得。毒竜の力を意のままに扱うことが可能になり、MPを消費して毒魔法を行使出来る。習得後、毒竜討伐報酬である短刀・新月にセットした。
意のままは伊達ではなく、3つの聖杯に同時に毒を注ぐような芸当も可能。
この他、【毒竜】自体にスキルが内包されているようでわざわざ召喚しなくても使用できる。
一層ボスという比較的早く出会えるモンスターを具現化したスキルだが、毒竜自体が場違いな強さを持つ他下記のぶっ壊れスキルもあって第七層到達現在でもメイプルの主力スキルとして未だ健在である。
とはいえ毒竜自体の物理攻撃は流石に火力が追いつかないため毒要員としての活躍にシフトしている模様。
【毒竜】自体は五層ボス【光の王】のスキル【天王の玉座】によって無効化されるが、内包する以下のスキルは無効化されないものもある。
【毒竜】の毒魔法
【パラライズシャウト】
毒竜の咆哮スキル(?)
メイプルは「鞘に収める時の高いキンッという音」をトリガーにしている。
この手の状態異常スキルは範囲や確率が設定されている筈だが、第一回大会での描写を見る限り耐性がないと必中・聴こえるまでが範囲という無茶苦茶な汎用性を誇る。
その分消費MPも多いようでメイプルのMPでは新月で踏み倒さないと使えない模様。
【致死毒の息】
濃い紫の毒霧を撒く。
【ヴェノムカプセル】
対象を毒のカプセルに閉じ込める。メイプルのMPでも使用可能。
自身や単なる座標も対象にできるようで専ら自身を包んで転がってメイプルの移動手段にしたり、狭い空間をカプセルで埋めて逃げ場を失った敵を沈めたりしている。
INT0のメイプルが敵を上手く閉じ込められる(これが本来の使い方の筈だが)かは不明。
【ヴェノムカッター】
毒の刃を発射して攻撃。メイプルのMPでも使用可能。
6層での文脈からしてこれが毒竜スキルで最も燃費のいいスキルと思われる。
【蠱毒の呪法】の特殊効果発動を期待して使用した。
【ポイズンランス】
毒の槍を発射して攻撃。メイプルのMPでも使用可能。
原作の海皇戦でのみ使用(後に手軽な攻撃手段を手に入れたため)。
【アシッドレイン】
広範囲に毒の雨を降らす。空飛ぶ亀に乗って初使用。
関連スキル
【毒竜喰らい(ヒドライーター】:
毒竜をHPドレイン(捕食を含む)で倒すことで取得。【毒耐性】系統のスキルの上位版。毒や麻痺を無効化する。
アニメ版ではスキルとしての【毒竜】の説明も【毒竜喰らい】に統合されている。
【蠱毒の呪法】
毒系統スキルに20%の即死効果を付与する。
四層のクエスト報酬で習得(第四回イベントの後)。
クエスト内容は大量に湧いた毒を使う硬いモンスターをソロで討伐するという無理ゲー感溢れるもの。
それに見合ったもの故なのか毒無効すら無視するぶっ壊れスキル。とてもでないがまともなMMOにあってはいけないスキル(本作はそういうところに目を瞑っているという断りあり)。
生成した毒の海はフィールド扱いなので攻撃中の毒にのみ効果がはたらくと思われる。
当然というべきか天王の玉座に無力化される。