演:中心愛
概要
炎神鬼との一度目の戦闘後、はるかが訪れた電話ボックスに居た少女。ペンフレンドの田所新造と知り合って後日デートの約束をするも、当日に交通事故で亡くなり幽霊と化し、この場所に留まっていた。
その未練から成仏出来ず、電話ボックスに取り憑いた一種の自縛霊と化し、新造からの電話が掛かって来るのを50年もの間どんどん待ち続けていた。故に未練こそ強いが、本人はこの状況に慣れっこで恨みも見せずはっちゃける、前向きで適応力が高過ぎる性格。
幽霊である為、基本的に見る事も触る事も出来ないが、はるか、タロウ、翼、介人には素で、他の面々は息を止める事で姿を見、声を聴く事が可能。更に未練の性質からか、好みの男性を見てテンションが上がると一時的に実体化して触ったり飲食も出来る様になると、最早幽霊にあるまじきトンデモスペックも獲得している(※実体化はヒトツ鬼と一体化した事で得た副産物の可能性もあるが)。
しかしそれでも、未練により縛られた場所から離れる事が不可能な自縛霊の哀しい本質は健在で、事情を知って同情したはるかを起点としてドンブラザーズから未練を晴らし、成仏する手助けを受ける事に。
そして紆余曲折の末、新造本人と電話越しの会話を交わす事が叶うも、痺れを切らして電話ボックスを撤去しようとした業者に怒って炎神鬼を顕現させてしまう。しかしドンブラザーズが炎神鬼を引き受けて粘った事で、新造と満足するまで語らう事が出来た結果、とうとう未練を晴らす事に成功。募らせた未練=欲望の抜けた炎神鬼を残し成仏、はるか達に見守られる中「ありがとう…」と言いつつ電話ボックスから消え、あの世へと旅立った。ドンブラザーズに悲しみを退治してもらえた数少ない人物でもある。
その後、取り憑いていた電話ボックスも業者に撤去され、彼女の存在はドンブラザーズの記憶の中に残るだけとなった。しかしその顛末もすぐ近くで見守っていたはるかはこの経験を懐かしんで回想、50年遅れで動いて去った過去の物語に思いを馳せるのだった。
余談
ドンブラザーズの時代設定は2022年(ドン25話より)のため美奈子が死亡したのは1972年だが、事故を起こした車は2005年以降の軽自動車仕様のナンバープレートが装着されている。
新造が68歳だったので、生きていれば68歳だった可能性があるが、この場合磯野さなえと同じ年齢だったりする。
関連タグ
望結:似たような設定の他作品のキャラ。彼女もまた主人公達に悲しみを退治してもらっている。