「ウアアア…!ウアアアッ…!」
データ
全長/52.0m
体重/2132.7t
スキン/チューンナップエンジン
概要
炎神鬼のパワーが脳人レイヤーに積み重なって誕生した、巨大な炎神モデルのヒトツ鬼ング。
炎神鬼の持つ頭部をヒトツ鬼ング共通のボディが融合したスキン・“チューンナップエンジン”を身に纏っており、ヒトツ鬼ングの身体を鬼火が操っている様な外見ともなっている。
変貌元と同様に、物理的に触る事が出来ず攻撃をすり抜けて無効化するゴーストスキルを得意としており、掌からエネルギー満タンの火の玉をドルドル撃ちまくる。
反面その場から殆ど動く事は無いが、敵の攻撃は前述のゴーストスキルで無効化しながらカウンターで火球を叩き込む戦法で一方的に追い詰めて行く。
しかし、ヒトツ鬼として実体化するのに宿った相手が幽霊だった為、宿主が成仏してしまうと力の源たる未練=欲望を断たれ、ゴーストスキルを失って弱体化する最大級の弱点も持ち合わせている。
活躍
変貌前の炎神鬼の時から、物理攻撃が一切通用しない特性でドンブラザーズを一方的に追い立てていた物の、相手がとにかく粘った事で蓄積していた欲望が肥大化・暴走。自発的に変貌して脳人レイヤーへ顕現する。
対するドンブラザーズもドンオニタイジンとなって向かって来るも、ゴーストスキルで相手の剣戟を全てすり抜け、逆に掌からの火球を浴びせて一方的に攻撃を加え続ける。完全に八方塞がりな状況だが、唯一の打開策が成功する事を信じるドンブラザーズはそれでも粘って耐え続ける。
イヌ「駄目だっ!どうする!?」
ドンモモ「待つんだ。待て…!」
シスター「そうよ!頑張って、美奈子さん…!」
ドンブラザーズが必死に粘っている裏で、美奈子は電話越しに初恋の人と語り合い、50年前に果たせなかった未練を解消していく。
やがて防戦状態が長引き、ダウンさせたドンオニタイジンへ悠然と近付いた炎神鬼ングがトドメの火球を放とうとした瞬間、美佐子が未練を晴らし成仏を始めた為欲望が断たれ、ゴーストスキルを失いながらその場に立ち尽くす。
そしてこの瞬間を狙っていた、ドンオニタイジンの繰り出す「一騎桃千・ドンブラパラダイス」で一刀両断された事で、光の粒子へと変わりながら消え去って行った。そして同時に美奈子もあの世へと旅立ち、50年越しの初恋話は終わりを迎えたのだった。
はるか「美奈子さん…どうか、安らかに…」
尚、描写は無かったが、今までの流れからしてゴーオンジャーギアをドロップしたと考えられる。
余談
- モチーフはエンジンオーと思われるが、様々な遠距離攻撃を行う点からガンバルオーやセイクウオー、赤と黄色の配色からキョウレツオーや炎神大将軍の要素も含まれていると考えられ、言うなれば全ての炎神要素が融合して形となった存在と考えられる。
- よく見ると、ヒトツ鬼ングの共通パーツの足部分の赤色、腕の黄色、炎神鬼の頭部の青色…という配色はエンジンオーを逆さに見立てた配色になっている。胸部はデフォルメされた動物の顔をデザインに取り入れていたエンジンオーに対するリアルな動物の顔にも見立てることができる。
- 12話以来、久しぶりに「蟾ィ螟ァ蛹」(巨大化)バリケードが省略されなかった。
- また非実体タイプとしては初の巨大化且つ、爆発せずに消滅したのも(脳人による消去を含めなければ)初と、ヒトツ鬼として特殊な点が多い。
- Pixivではエンジンオー単体モチーフの炎神鬼ングがオリジナル怪人として投稿されている。
関連タグ
エンジンバンキ、雷剱、獄丸:原典の巨大戦力をモチーフに、悪趣味な形で皮肉った戦隊怪人の先輩。
ヒラメキ伐鬼:モデル元の原典で登場した、並行世界の妖怪と幽霊化した敵幹部が融合した姿でこちらも攻撃が通らず一同を苦戦させた。但し炎神鬼ングは想いを達成させたに対してこちらの最後は浄化の為にある物を使い本体を清められて倒されている。