ダイオミクジワルド
だいおみくじわるど
オミクジワルドの暴走したオミクジパワーが、クダイテストに満ち満ちて誕生した巨大級オミクジ戦闘兵たるダイワルド。
頭部と武器がオミクジワルドと同等の物になり、クダイテストにお面の様なおみくじが張り付いた様な面妖な姿に変わった。
オミクジワルド同様に「ムゲンミクジ」を主力としており、そのパワーを浴びる事で自身の運勢を自在に操り戦闘を有利に進める事が可能。更に最も幸運な“超大吉”を引き当てる事で、自分へのあらゆる攻撃は悉く当たらないor不発となり、反撃はどんな攻撃でも必ずクリティカルヒットになる等、歴代戦隊怪人達の中でも無敵かつ恐ろしく凶悪過ぎるチート能力の持ち主。
巨大戦前からゼンカイジャーが消耗していた事もあり、ある人物の介入が無ければ、バカンスワルドの時と同等かそれ以上に勝ち目が無く詰んでいた可能性が高い。
オミクジワルドの方は、まだ相手を不幸にするのがメインの能力だったので攻略手段もあったのだが、こちらは自分を幸運にする事に特化した能力だったので、実質的に攻略法が無いのである。
この為に、公式サイトからも「この世界の何者も絶対に勝つ事は不可能」と、最早意味不明なレベルの評価をされており、戦隊ファンや特撮ファンの間でもバカンスワルドと並んで、ゼンカイジャーだけで無く歴代スーパー戦隊シリーズ史上最強怪人候補とされている程である。一般怪人でこれにノミネートされる怪人は非常に珍しく(当然ながら殆どはラスボス級の存在である、ぶっちゃけラスボスのボッコワウスより強かったとファンからは評価されている。
尤もメタ的には、件の人物が超常的な力を披露する相手として設定されたやられ役でもあり、反則無敵レベルの能力を持たされた時点で逆説的に死亡フラグが成立していたとも言えるだろうが。
オミクジワルドが撃破され、排出されたオミクジトジルギアから漏れ出したオミクジパワーをクダイテストが浴びて誕生。町中を巨大なおみくじやくじ掛けが貼り付けられたおみくじだらけの情景に変えた。
ゼンリョクゼンカイオーで戦おうとしたが、オミクジワルドとの戦いで無理をしたマジーヌが疲弊していたのでブルーンに彼女を任せて、ゼンカイオージュラガオーンで応戦。その後、久々のスーパーゼンカイオージュランと巨大化ゼンカイガオーンで迎え撃つ。
しかしダイオミクジワルドはすぐさまムゲンミクジの力を自身に掛けて、巨大な「超大吉」のおみくじを生成。自らの額に貼り付け自身の運勢を操作して運を底上げしてパワーアップ。
スーパーゼンカイオージュランのゼンカイミサイルを近くの車の足を乗せて、「あらららら~。運良く避けてしまったオミクジ~」と白々しく呟きながら回避し、丸めたおみくじをやり投げの様にぶん投げ、クリティカルヒットの大ダメージを喰らったスーパーゼンカイオージュランを合体解除、更にムゲンミクジから銃弾を連発して3人を追い詰める。
トジテンドパレスから様子を窺うイジルデも勝利目前の状況に心を躍らせていた。
イジルデ「ウヒヒヒッ!今日こそ…勝てる!!」
しかし、ゲゲに憑依されたステイシーが介入、彼が手をかざすと周囲に満ちたオミクジパワーが手の中に吸い込まれ、ダイオミクジワルドは元のクダイテストに戻ってしまった。
クダイテスト「何だって~〜!?」
介人「世界が元に戻った!?」
イジルデ「どどどど…どう言う事だ!?」
何が起きた分からず混乱するクダイテストだが、「やってやるよ!」と何としてもゼンカイオーだけでも倒そうと戦闘を再開するも、力を失った今の状態では相手にならずスーパーゼンカイザーのラリアットで大きく転ばされ挙句、再度合体したゼンカイオージュラガオーンの攻撃で怯んでしまう。
最期は「ジュランソード円月クラッシュ」を喰らった所へ、ゼンカイテンランスを用いたスーパーゼンカイザーの「スーパーゼンカイキック」を立て続けに喰らって貫かれ、「運が悪かったのは、俺か~~!!」と叫んで敗北・爆散した(その通りとしか言い様が無い辞世の句である)。
尚、オミクジトピア自体はステイシーの身体を使い並行世界を創りだした神だと名乗る存在の超常の力によって、文字通り粉々に握り潰される形で世界ごと消し去られ、並行世界に解放される事無く砂となって消滅。トジルギアの方も砕かれる事の無いまま中身だけが消えてしまい、まるで抜け殻の様に真っ白なブランク状態になって転がり落ちたのだった。
- 通常のオミクジワルドにも言える事だが、今回は「ゼンカイジャー最強のワルド」がコンセプト。東映公式サイトによると初期ワルド案は身も蓋も無く「サイキョウワルド」だったが、流石に人々へ悪さをするイメージが作り難く「運勢操作」と言う能力になった旨が書かれている。
- さりげ無く、ダイワルドに身体の主導権を取られてもクダイテストの元の人格自体は一応保持されている事実を明らかにした怪人でもある。しかしその一方で彼等自身の本来の人格は、ワルドの力が消えない限りは2度と表層化は出来ない事も明らかになった。
- 結局、作中で「神」に消されたオミクジトピアは元に戻る事は無かった。しかも神は本来は介人の世界を除いて他の全ての世界をトジルギアに封印する事で保存するつもりであり、自分に代わってトジテンドを倒す戦力であるゼンカイジャーを助ける為に、止むを得ずオミクジトピアを消したのであった。…オミクジトピアに住む人間にとっては救われない話であり、神本人としてもこの結果は不本意な事だったらしく、消滅後に砂になったオミクジトピアを苦々しい顔で見ていた。
- ゼンカイジャーは目の前で起きた事態を理解出来ておらず、彼等は他の世界を観測する手段も持たないのでオミクジトピアが消えた件は最後まで知らされないままだった。逆にトジテンドは独自に他の世界を観測する手段を持っていたので、オミクジトピア消滅には気付いたのだが、神の存在を知らなかったのでやはり最後まで事態は把握出来ないままだった。
- 因みにオミクジワルドの誕生自体が、神が人間界で活動していた間に起きた想定外の事態であり、ワルドの出現を確認した際には「またワルドが来ていたのか」と、神としては珍しく顔を顰めていた。神を明確に焦らせて本来の予定には無い行動を起こさせたイレギュラーは、作中では最終回の介人とこのオミクジワルド・ダイオミクジワルドだけであり、その意味でも異例の怪人だったと言える。
- この件は神としても煮え湯だったのか、以降はゼンカイジャーに次のワルドを予言する形でマッチポンプを行いつつ、トジテンド側が制作するワルドを明確に自分の手で制御しようとし始めた。物語上の役割は神の能力紹介の噛ませだったのだが、そもそもその能力を披露する事自体が神にとっては不本意な結果であり、自身の正体を明かす等計画変更を余儀無くされたので、只の噛ませでは無くしっかりと神に土を付けて出番を終えたとも言える。
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VSダイオミクジワルド(機界戦隊ゼンカイジャー)
今回はhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17835552に続いて 機界戦隊ゼンカイジャーからダイオミクジワルドとの会話です。 運命を操る最強のダイワルド。 自分を超大吉にして超幸運となったことでゼンカイジャーを圧倒。 その大ピンチにある人物が動いた! 色んな意味で戦隊シリーズの中でもすごい怪人だったと思います。3,060文字pixiv小説作品