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L(リステッド競走)の編集履歴

2023-01-15 01:49:30 バージョン

L(リステッド競走)

りすてっどきょうそう

競馬の競走の国際的な区分の一つ。

概要

1970年代の欧州で整備が始まり、競馬のパターン競走のうち下位のものを中心に分類されるようになった。

現在の日本では重賞に次ぐ重要度を持つ特別競走として扱われており、「準重賞」と呼ばれる事もある。


海外

1943年からイギリス国内での競走体系の再編が議論されるようになり、1960年代にはこれが発展して競馬パターン委員会が発足した。さらに1970年にイギリス・アイルランド・フランスの競馬統括機関により、国際的な競走体系制度としてグループ制度(Group System)が創設されたグループ制度は1970年代にヨーロッパで急速に広まり、イタリア・ドイツも参加した。アメリカ合衆国でもほぼ同様のグレード制度(Grade System)が制定された。

グレード制度及びグループ制度は、毎年行われる競走(パターン競走)を4ランクに分類する。

格上から順に「グレード1」(Grade1)・「グループ1」(Group One)、それに準ずるクラスとして「グレード2」・「グループ2」(Group Two)その下に「グレード3」・「グループ3」(Group Three)を設定した。

これら3ランクに次ぐ4番目のカテゴリーとして定められたのがリステッド競走(Listed races)である。このカテゴリーは「グループ競走基準以下の良馬のため」のものと位置づけられた。グレード1(グループ1)からグレード3(グループ3)までの格付けは国際間の協議により定められるが、リステッド競走はその国で独自に定められるとした。

グループ制・グレード制は、競馬の国際化が急速にすすむなかで、国や大陸の垣根を超えての競走馬の遠征や売買を円滑にするために用いられる。理論上、ヨーロッパの「グループ1」も、アメリカ合衆国の「グレード1」も、南米の「グレード1」も、等しい価値を持っているということになっている。

また、国内の制限付きのリステッド競走は、(RL)となっている。


日本

日本中央競馬会(JRA)は2019年から、新たな格付けとして「リステッド競走」を導入した。JRAのリステッド競走は、「グレード競走に次ぐ重要な競走」「オープン特別競走の中で質の高い競走」として一部を指定したものである。指定を受けた競走には、名称(「○○ステークス」等)の後ろに "(L)"を付与して表記される。


従前は、「オープン競走」のなかでもトップクラスの階級として「GⅠ」「GⅡ」「GⅢ」を定め、この3ランクを「重賞競走(グレード競走)」としてきた。これ以外のオープン競走のあいだには格付けの差がなかったが、「リステッド競走」の導入によって、オープン競走は「グレード競走」「リステッド競走」「それ以外」の3ランクに格付けされることとなる。

JRAのL(リステッド競走)一覧

JRAによって「L」(リステッド競走)に格付けされているレースは以下の通りである。

2歳

アイビーステークス

萩ステークス

3歳

紅梅ステークス

若駒ステークス

クロッカスステークス

エルフィンステークス

ヒヤシンスステークス

マーガレットステークス

すみれステークス

アネモネステークス

若葉ステークス

忘れな草賞

スイートピーステークス

プリンシパルステークス

鳳雛ステークス

白百合ステークス

古馬

淀短距離ステークス

ニューイヤーステークス

すばるステークス

白富士ステークス

洛陽ステークス

大阪城ステークス

仁川ステークス

東風ステークス

六甲ステークス

コーラルステークス

福島民報杯

春雷ステークス

京葉ステークス

メトロポリタンステークス

オアシスステークス

谷川岳ステークス

ブリリアントステークス

都大路ステークス

栗東ステークス

安土城ステークス

米子ステークス

大沼ステークス

ウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス

ジュライステークス(名鉄杯)

札幌日経オープン

朱鷺ステークス

エニフステークス

ポートアイランドステークス

夕刊フジ杯オパールステークス

グリーンチャンネルカップ

オクトーバーステークス

信越ステークス

新潟牝馬ステークス※2023年昇格予定

オーロカップ

アンドロメダステークス

福島民友カップ

キャピタルステークス

ラピスラズリステークス

リゲルステークス

ディセンバーステークス

ベテルギウスステークス

師走ステークス

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