概要
1995年に公開されたアメリカのサスペンス映画。
原題は「The Usual Suspects」で、これは「容疑者としていつも名前が挙がるやつら」「札付き」などと和訳される。
「抗争のただ1人の生き残りに対して捜査官が尋問している」という形式の作品で、上映時間の多くが回想シーンに使われている。
ネタバレになるため詳細は伏せるが、「終盤にどんでん返しがある作品と言えば?」という話題ではほぼ間違いなく挙がる作品である。
巧妙に作られたストーリーは評価が高く、米国アカデミー賞で脚本賞を受賞している。
また、尋問される容疑者を演じたケヴィン・スペイシーは助演男優賞を受賞した。
あらすじ
とある船の爆発事件についての操作が行われている。
その船は麻薬密輸船であり、マフィアの構成員たちの死体が複数確認されていた。
唯一生き残ったのは、左手足に麻痺がある詐欺師ヴァーバル・キント。
捜査員たちは彼に尋問を行う。
ことの始まりは事件の6週間前、ある銃器強奪事件の面通しに集められた5人の「ユージュアル・サスペクツ(常連の容疑者)」であった。
登場キャラクター
()内は演者。
ユージュアル・サスペクツ
- ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)
詐欺師。通称「しゃべくり」。
左の手足が不自由で、いつも足を引きずるように歩いている。
物語は彼の回想で進行する。
- ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)
元汚職刑事。
キントによると、カタギに戻りたがっていたらしい。
- マイケル・マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)
- フレッド・フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)
面通しの以前から組んでいる強盗コンビ。
- トッド・ホックニー(ケヴィン・ポラック)
爆弾のプロ。
キントによると、自分さえよければ周りはどうでもいいタイプ。
カイザー・ソゼの一味
- カイザー・ソゼ(演者クレジット無し)
伝説のギャング…なのだが、謎が多く、実在しているかさえ不確か。
キントいわく「ネッシーみたいなもの」。
- コバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)
弁護士。
人前に顔を出すことのないカイザー・ソゼの連絡役を務める。