概要
ワールドツリーに寄生したクィン・セクトニアとの戦闘BGM。
カービィシリーズには珍しく、全体的に神秘的な雰囲気の曲である。
初見では分かりにくいが、実は今作の各エリアボスBGMにメインテーマを加えたセルフアレンジである。
『水』色の『月』を背景に『花』に寄生した『狂』えるセクトニアと戦う、その状況と完全にマッチした曲名と雰囲気の曲。
ディレクターの熊崎氏によると、この曲は『妖艶な女性らしさ』をテーマに、威厳や怖さよりも美しさを意識して作られているという。
曲名の由来は『鏡花水月』。儚い幻、あるいは永遠に手に入ることのない虚像。
セクトニアが『狂』うきっかけになったのは一枚の『鏡』を手にした時であった。美に執着し、かつての友を切り捨て、あげくその身さえも捨てる程に狂気にとらわれたセクトニア。
彼女に何があったのか、そして彼女が求めたものとは何だったのか…。
カービィとの激闘の末に滅び去った今、真相を知る者はもはやどこにもいない。
ただ彼女の残滓、ワールドツリーが咲き乱れるのみである。
『海外版・Miiverse』で明かされた英語版の曲名は『Moonstruck Blossom』
『Moonstruck』は『気の触れた』、『Blossom』は『花』という意味であり、直訳すると『狂った花』
また、元々『Moonstruck』という単語自体、欧州で月光には人を狂わせる力がある、と信じられていた事を語源としており、詩的に訳すならば、『月によって狂えし花』といったニュアンスだろうか。
更に辞書によっては『(恋愛で)夢見心地の』『感傷で心が乱れた』という意味があると記載されているものもあり、何かと意味深である。
2014年の『第8回 みんなで決めるゲーム音楽』では初登場でありながら1位の座に着いた。
星のカービィ25周年記念オーケストラコンサートのCDではボーカル付きアレンジがなされた。
タイトルは『Eternal Dream』
戦いの裏側に秘められたセクトニアの本当の想いが歌われている。