セイルーン王家の第一王位継承者。通称フィル王子。長女グレイシア(詳細不明)・次女アメリアの二人の娘が居る。妻はお家騒動の中で暗殺されている。
ドワーフの身長をそのまま引き伸ばしたような体格をした四十がらみのむさいおっさん(リナ談)だが、父が在位中のため、未だ王子である。
その身分からは想像できない、一見すると山賊か盗賊といった風貌をしている。平和主義者であり戦いを好まない。また自分の生命や利益よりも国民の生活を尊重しているため、人望は厚い。
しかし一度戦闘になれば"平和主義者"を冠にきせた必殺技(「平和主義者クラッシュ」「人畜無害キック」等)で鉄拳制裁を加える。平和主義者なので武器等は使わず全て素手による攻撃であるが、普通の剣士や魔道士でも手を焼く亜魔族ですらあっさりと倒してしまう。
そもそも魔族は基本的に通常の攻撃は通じず、人間の魔力や精神力を増幅させた魔法によって初めてまともな攻撃となる。
しかし素のままで増幅された精神力に等しい博愛精神(?)によって、相手が魔族であろうが何であろうが、下級魔族程度なら、平和主義の名の下に倒してしまえる無茶苦茶な人物。
外伝と本編の双方に出てくる。記念すべき「すぺしゃる」第1話のゲストキャラクターでもあった。
アニメや漫画『超爆魔道伝』では純魔族や魔獣ザナッファーを相手に大立ち回りを演じ、リナ達が手を焼くほどの大量の亜魔族を一人でなぎ倒すなど、人間離れ加減がより凄まじくなっている。