概要
CV:安西正弘／稲葉実（TRY第1話・REVOLUTION）
白魔術都市セイルーン王家の第一王位継承者。通称フィル王子。
長女グレイシア（詳細不明）・次女アメリアの二人の（美人な）娘が居るが、妻はお家騒動の中で暗殺されている。
髭も髪もモジャモジャでドワーフの身長をそのまま引き伸ばしたような体格をした四十がらみのむさいおっさん（リナ談）だが、父が在位中のため、未だ王子である。
その身分からは想像できない、一見すると山賊か盗賊といった風貌をしている（リナが最初「王位継承者だ」と知らされた際には詐欺師だと思われていた）が、実は平和主義者であり戦いを好まない。また見かけによらず自分の生命や利益よりも国民の生活を尊重しているため、人望は厚い。
ところが一度戦闘になれば"平和主義者"を冠にきせた必殺技（「平和主義者クラッシュ」「人畜無害キック」等）で鉄拳制裁を加える。平和主義者なので武器等は使わず全て素手による攻撃であるが、その筋肉ムキムキの体躯に見合った桁外れな身体能力による超怪力を振るい、普通の剣士や魔道士でも手を焼く亜魔族ですらあっさりと倒してしまう。
短編第1話で登場した際には造反を試みた末弟（第三王位継承者）のランディオーネが悪徳魔導士と共に亜魔族を召喚して襲い掛かったが3人纏めて一撃でKOしている（アニメではアメリアとの火炎球の打ち合いで、洞窟の崩落に巻き込まれ自滅するというバカな最期を遂げているが）。
そもそも魔族は基本的に通常の物理攻撃は通じず、人間の魔力や精神力を増幅させた魔法によって初めてまともな攻撃となる。しかし素のままで増幅された精神力に等しい博愛精神（？）によって、相手が魔族であろうが何であろうが、下級魔族程度なら、平和主義の名の下に倒してしまえる無茶苦茶な人物。
一方で魔術都市の王族でありながら娘たちのような魔術知識は有しておらず、魔法も使えない。
亜人語もしゃべれないが、オークに説教をした際には迫力だけで撃退している（本人は説得したと思っていたが）。
外伝と本編の双方に出てくる。記念すべき「すぺしゃる」第1話のゲストキャラクターでもあった。
アニメや漫画『超爆魔道伝』では純魔族や魔獣ザナッファーを相手に大立ち回りを演じ、悪霊を素手で弾き飛ばしたり、リナ達が手を焼くほどの大量の亜魔族を一人でなぎ倒すなど、人間離れ加減がより凄まじくなっている。
なんだかんだ言ってファザコンのアメリアからは慕われており、アニメ『EVOLUTION-R』では「強くて、自由奔放で、野性的で、理想的な事、山の如し」と言われている一方、ある人物の精神を如実に反映したとあるキャラからは「馬鹿力で、我侭で、ワイルドで、しょうもない事、海の如し」と言われている。ものの見方は人それぞれである。
関連タグ
スレイヤーズ アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン おっさん 父親 マッチョ
殿下：作中での敬称の一例。「王子」よりはこっちの方が似合う（リナ談）
